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時空のエトランジェ 〜Les etrangers qui ont transcende le temps〜 < 16 >


 ロランは走りつつ、前傾姿勢のまま右手で背後の大剣を抜いた。
 彼の体から立ち昇る気で包まれた勇者ロトの剣が、みるみる光を帯びる。
 未だ心配そうに見守るジェイン王子を安心させるように再び笑顔を送ると、彼は目前に迫る塔を見上げた。 
 この中に、サトリがいる。あの火炎は彼の魔術に違いない。
 魔法を使うのに慎重だった彼が呪文を唱えたということは、彼に危機的状況が差し迫ったということなのだ。
 サトリが危ない!
「たあっ!」
 屋根上を全速力で駆け抜けたロランは塔の前で空高く跳び、大きく横一文字に剣を振るう。
 途端にゴオッと嵐が吹き荒れ、石造りの優美な尖塔は、一瞬にして閃光放つロトの剣によって胴体を真っ二
つに寸断された。
 着地するのと同時に、建物を構成していた四角い石がガラガラと崩れ、空中に雨あられと降り注ぐ。
 灰色の石の雨の中に混じり、純白の祭服をなびかせた金髪の少年が頭を下にして落ちてゆくのが見えた。
「あっ、サトリッ!」
 ロランは声にならない叫びをあげて落下してきたサトリを発見すると、巨大な石を巧みに避けながら屋根瓦
を蹴り、空中で彼を両腕で受け止めた。
「――っと! サトリ、お帰り!」
 屋根の上に着地したロランがサトリの轡を取り去ると、開口一番、彼から有りと有らゆる罵詈雑言の数々が
飛び出す。
「ロランッ! コラ、案の定テメーの仕業か! あぶねーだろ! ってか、俺を殺す気かよっ! こンの阿呆
木偶の坊凡暗唐変木ッッ!!」
「良かった。間に合って」
 ロランは腕の中で、ぜいぜい息を切らしながら怒り狂うサトリをものともせず、満面の笑顔を向けた。
 怒っているのは、彼にとってサトリが元気な証拠だった。
「これのどこがそう見える?! てか、ボーッとしてねーで早く腕のヒモ、解けっ! 説教はそれからだ!」
 唯一身に付けた祭服がはだけて前がまる見えになりそうなのを、彼は足で必死に押さえている状態だ。
「別にそんなに急がなくても」
「お前が急いでなくても、俺がっ! 俺が急いでるんだよっ! ぎゃあ!」
 強い風にあおられ、サトリの祭服が大きく波を打って翻る。
「サトリ大丈夫だよ。今のも、見えそうで見えなかったから」
「バカ野郎! そういう問題じゃねえっ!」
 後ろ手に縛られたため、隠すことも出来ないサトリが、きょとんとしたロランに、真っ赤になってまくし立
てる。
「しっ。見張りに見つかるよ。ここは足場も悪いし、もう少し待って」
 ロランも彼なりに考えがあることは理解しているのだが、あられもない姿で抱きかかえられているという状
態が、プライドの高いサトリには我慢ならなかった。
 ダメだ……このままじゃ。
 はらわたが煮えくりながらも背に腹は代えられず、不承不承サトリはロランに微笑みかけた。
「失礼。私の言葉が過ぎました、ローレシア王太子殿下。恐縮ながら、可及的速やかに縛られた手を自由にし
て下さると、大変、私といたしましては有難いのですが」
 流暢なロイヤルスピーチを展開し、人形のような笑みを浮かべるサトリに粟立ったロランは、大慌てでサト
リの腕の戒めを引き千切った。

「……やっと解放された。まったくお前はもう……」
 手首を撫でさすりつつ、サトリは溜息をついた。ぶつぶつ文句混じりに自分自身に治癒魔法をかける。
「サトリ、まだ怒ってる?」
 ロランは上目遣いで恐る恐るサトリに尋ねた。よほどサトリのアルカイック・スマイルが恐ろしかったらし
い。
 何より表情を読み取れないのが恐怖心を増幅させる。サトリから無表情な冷たい微笑を向けられるより、怒
られた方がよっぽどマシというものだ。 
「はあ? もう怒ってねーよ」
 破壊の神さえ倒した勇者が唯一恐れる相手は、横目でロランを垣間見て答える。
 怒り疲れたせいなのか、サトリの脱力した返事にロランは胸をなで下ろした。
 サトリは千切れたベルトを拾い上げて言った。
「先に行け。俺は後から追う」
「うん」
 辺りに目を配りながら、ロランが屋根の上を歩み出す。
 サトリは祭服の身頃を前で重ね合わせ、ベルトできつく締めた。
  
 あの時、塔の中で――。
 腰を掴み、引き寄せようとするヤツに、俺は必死に抵抗を続けていた。
 ヤツは、俺が体力を消耗し、抵抗を止めるのを待っていたのだ。
 轟音と同時に空間が傾き、崩れた石壁が割れ、床が抜け、俺とヤツを乗せた寝台は青空に投げ出された。
 先にヤツが寝台から絶叫を上げながら奈落へと堕ちてゆき、そして次は俺が……。

 ロランが来なかったら、今頃どうなっていたことか想像に難くない。
 やり方はともあれ、助かったのは事実なのだ。
 毎度コイツの行動には驚かされっ放しだぜ、と心の中で独り言ちながら、サトリは手招きするロランの元に
走った。

 下の中庭から沢山の声が聞こえる。
 塔の崩落現場に兵たちが集まってきたのだろう。
 そろそろと、二人は兵に見つからないよう腰をかがめて屋根の上を移動した。
 塔は、ロランが狙い定めた通りに当時無人だった城の中庭に倒壊し、残骸の山を築いている。
 下では、大勢の兵が右往左往していた。
 いきなり何の前触れもなく爆発が起き、塔の上半分が崩れてしまったのだから無理もない。
 人だかりの中心に、瓦礫に混じって全裸で昏倒しているジィニタリス将軍の姿が見えた。彼の腹の上には白い
布がかけてある。
「あー。あの人が君に手出ししようとした将軍かな? 塔と一緒に下まで落っこっちゃったんだ……ねえ、あ
の人動かないよ。生き返らせなくていいのかい、サトリ」
 立て膝をついたロランが中庭に向けて指をさす。
「しょうがねえ……自業自得だが、あいつも人の子か」
 サトリが瓦を踏みつつ屋根の端で留まり、将軍のいる中庭に向けて蘇生呪文を唱える。
 祝福の光が死者の上に降り注ぐ。目覚めたジィニタリスが白い布を跳ね除け、飛び起きた。
 立ち上がった彼が自分が裸なのに気付いて、わっ! と前を押さえる姿は何とも滑稽だった。
「ま、俺に関わらなきゃあ、ヤツもこんな目に遭わずに済んだのかもな……」
 サトリが顔を上げると、そこにはいつもと変わらぬロランの穏やかな瞳があった。
「終わったね。行こうか、サトリ」
「そうだな……」

「先生ッ! よくご無事で!」
 ロランに続いて高窓から降りてきたサトリに、ジェイン王子が泣きながら抱きついた。
「泣くなよ。俺はこの通り、何ともないさ。王子がこいつを手引きしてくれたんだな……礼を言う」
 サトリは、泣きじゃくる王子の髪を優しく撫でた。 
 合流した彼らは、王子の案内で王族のみ知る隠し通路を抜け、無事に城外へと逃げ延びた。
「ここまで来れば一安心かな」
 ロランは背負っていた王子を降ろした。
「あんまり城から遠くなると、君が帰るのに大変だからね」
「お陰で余計な血を流さずに済んだよ。ありがとな」
「いいえ、元はといえばこちらの所為なのです。お礼には及びません」
「サトリ、ここで一旦服を着替えた方がいい。下着も中に入っているよ」
 ロランは大きな袋をサトリに手渡した。
「ふうん。お前にしちゃあ、上出来じゃねえか」
「いつもの事だろ。だってさ、助け出される時、大抵サトリ服着てな――イタッ!」
 顔を赤らめたサトリがロランの頭をはたく。
 ジェイン王子は首を傾げた。

 暫しの時が流れ、木陰で着替えを終えたサトリが二人の前に姿を現した。
 ロランの目がゆっくりと細められる。
「神父姿もなかなか良かったけど、やっぱり君は、その服が一番だ」
「あ……」
 ジェイン王子は思わず刮目した。
 そこには彼の知っている、純白の祭服に身を包んだ神父ではなく、漆黒で統一された服の上に翠を基調に
した法衣に緋色のマントをまとい、隼を模した華麗な金細工の施された細身の剣を携えている一人の剣士が
いた。
 法衣の中央に染付けられているのは、見たことのない不思議な鳥の形をした紋章だ。
「久々に着たけど、しっくりくるな」
 サトリは額のゴーグルの位置を直しながら言う。
「やっと素に戻った気がするぜ」
「先生、申し訳ありませんでした」
 不敵な笑みを浮かべるサトリに、憧憬の眼差しで見とれていた王子は、突如、思い出したように彼の手を
取った。
「償っても償いきれませんが、どうか今までの非礼をお許し下さい。ぼくは恥ずかしい……恩ある先生に対
して、仇で返す様な事を平気でする国の王子だなんて」
 サトリは、彼の足元で膝をついて詫びるジェインの頭を撫でた。
「お前は王子だろう? そう簡単に人に頭を下げるもんじゃない。確かにお前の国、今のままなら、かなり
危ないかもしれない。しかし幸いなことに、この国にはお前という聡明な跡目がいる。いいか、早く知識と
力を得て王になれ。お前が王になったら、正しくこの国を導くんだ。人々が笑って安心して暮らせる国を」
「はい! 努力します。では、せめて治療の御礼にこれを」
 王子は大きな宝石のついた指輪を外そうとした。
「いらねえよ。元々褒美目的で来たわけじゃねえんだし。そうだ。代わりと言っちゃ何だが、頼みごとを引
き受けてくれないか」
「何でしょう」
「俺たちのいた村に、お咎めが一切ないようにしてくれってことと、後釜の医者を遣して欲しいという二点
なんだが」
「先生は、もう村にお戻りにならないつもりなのですか」
「ああ。俺が塔の崩落事故で死んだってことにしとけば、万事面倒がなくていいだろ。―――で、どうだ?
出来そうか?」
「総てお安い御用です、と申し上げたい所ですが。医者に限ってだけは、最高峰の医療技術をお持ちの先生
と同等の方を見つけるのは無理そうです」
「そっか……んじゃ、なるべく良い医者を頼むな。可能なら複数」
「はい。王子の名にかけて誓います」
「頼んだぜ、ジェイン王子。もう怪我すんなよ」
「色々ありがとう。サトリを助けられたのは君のおかげだ」
「こちらこそ。ありがとうございました。先生、ロランさん、どうぞお元気で!」
 挨拶を交わして去りかける二人に、ジェインがふと声をかけた。
「あの……つかぬことをお伺いしますが、お二人は、何処かの国の王族の方ではないですか」
「えっ。何故分かるんだい? 僕たちは」
「ロラン、行くぜ!」
 言いかけたロランの声を遮り、サトリが呼んだ。
 振り返ると、余計なことを言うなと彼の目が語っている。 
 そうだった。所詮、異世界では意味の無いことだ。
 僕らは、この世界の者ではない。ただ、長い旅路の途に立ち寄っただけのこと――ロランはこの国の王子
へ、困ったように笑顔を向けた。
「ごめん。何でもないんだ……じゃあね」
「よいのです。何か事情が御有りなのでしょう。立ち入った話をして済みませんでした」
 最後まで聞かずとも、おそらく賢明な彼は感づいてしまったのだろう。
 バレたとしても、今後に特段の支障があるわけでもないしな。何ら問題無しか。
 サトリは、大きく手を振り続けるロランの背中を眺めながら思う。 

「彼は――いい君主になれそうだね」
「ああ。俺たちには成し得なかったことを、あいつなら……」
 立派な君主となり、民を愛し、豊穣と発展に力を尽くし、平和で幸せな国にするだろう。
 二人が木々をかき分け、上へ上へと獣道を辿ると、やがて見通しのよい場所に出た。
「おい、ロラン見ろよ。お迎えだぜ」
 サトリが指し示す森の中に、光の柱が天に向かい真っ直ぐに伸びている。
 それは彼らにとってとうに見慣れた、サトリ曰く『お役御免』のサインだった。
「本当に、もう……この世界とはお別れなんだ」
 夕陽に照らされる、少し寂しげなロランの横顔。
「辛いか?」
 ロランに並び、光の柱を眺めながらサトリが問うた。
「僕の生きる場所は君の隣と決めた時から、覚悟はできてる」
 首を横に振り、ロランが答える。
 サトリは短く「そうか」と言い、独白するかのように続けた。
「俺がこれ以上村にいても、災いの種になるだけだ。喩えあの人たちが引き止めてくれても、もう戻るわけ
にはいかない」
 サトリとて、心安らぐ村の暮らしは気に入っていた。
 だが、このチカラを知られてしまった以上、またいずれ自分を戦いの道具に利用しようと目論む者が必ず
現れる。
 あの美しい村を、戦火に巻き込んでから後悔するのでは遅いのだ。
「ごめんな」
 背を向けたサトリが微かな声で呟く。
「僕は幸せだよ……謝ることなんてない」
 ロランは後ろからサトリを強く抱きしめた。


 陽が落ちたのを見計らい、彼らは本格的に移動を開始した。
 二人は光の柱に導かれるままに森を目指す。
 城に動きがなかったのを踏まえると、その光は彼ら以外には不可視な性質のものらしい。
 鬱蒼と繁った森の中は、深い闇のヴェールに包まれていた。
 ロランが先頭に立ち、進路を阻む邪魔な枝を剣で打ち払いつつ道を作る。
 後ろに続くサトリは追っ手を警戒しつつ魔法で小さな火球を灯し、行く手を照らした。
「あ、しまった!」
「なに?」
 背後で発せられたサトリの声に、ロランは入組んだ茨を敲き切る手を止めた。
「眼鏡忘れてきた。せっかく可愛コちゃんたちに貰ったプレゼントだったのに」
 言われてみれば、いつもサトリがかけていた眼鏡がない。
「塔の中にかい?」
「ああ。ベッドで横になった時に外して、そのままだ」
「ガレキの下敷きになって、粉々かもしれないね。残念だけど……」
「だろうな。今更戻るわけにもいかねえし。ごめんな、俺の可愛コちゃんたち!」
「ふふ。今のサトリの言葉を聞いたら、何人のコが卒倒するかな」
 サトリが挨拶で微笑みかけるだけで頬を染めていた娘たちだ。ロランの茶化した物言いも、強ち間違って
いないのかもしれない。
 あの眼鏡は、それほど裕福とはいえない村娘たちが、少しずつお金を出し合い、日頃の祈りや治療に対す
る感謝の意を込めてサトリに贈った物だ。彼の話によると、かなりの高級品らしい。
 乙女たちの真心のこもった大切な思い出の品だ。できれば回収しておきたかったが、やはり諦めるほかな
いのだろう。 
「俺さ……村を離れる時、あえて『必ず帰る』と約束しなかった。何となく再び村の土を踏めない予感がし
てたからなんだ。ただでさえ診療所は超繁忙だってのに俺が抜けちまって……俺、セリーナとミランダに、
一生恨まれるだろうなあ」
「サトリはまだいいよ。僕なんか村の皆に『サトリを絶対に連れ帰ります!』なんて言って出て来ちゃった
んだから」
「うわー……お前、ンな宣言しちゃったのかよ」
「だって行きがかり上、仕方なかったんだよ。僕、みんなにウソついちゃったね……」
「お前を嫌いになるヤツなんて居るもんか」
 サトリが俯くロランの肩を抱き寄せる。
 彼から伝わる温もりは、どんな絶望の真っ只中に置かれても、いつもロランに勇気を与えてくれた。
 そして今も。
 ふっと表情が緩み、ロランは彼の手に自分の手を重ねた。
「……残念だな。僕の作ったジャム、サトリに味見してもらいたかったのに」
「またいくらでも機会はあるさ」
「そうだね。僕たち、時間だけは、たっぷりあるんだったっけ」

 けれど、もう二度とあの村で雪明りの静かな日々を彼と過ごす事はない。
 既に冬越しの準備は殆ど整っていたのに――。

「サトリ」
 唇を請うロランに、サトリが瞼を閉じて応える。
「今日だけは特別だ……」



 蒼月の下、カゴを持った白髪の老婦人が、なだらかな小道を足早に歩いていた。
 彼女の向かう先は、村人から親しみを込めて『兄弟の家』と呼ばれる場所だ。
 少し息を弾ませて彼女が坂を上りきると、ひと気のない家の庭にある物干しに、一枚の白いシーツが夜風
にはためいていた。
「おやおや。夜露に濡れてしまうよ」
 彼女はシーツを取り込み、丁寧にたたんだ。
 もう何日も干しっぱなしのシーツは、芯まで冷たくなっている。
「あの子ときたら、よっぽど慌てて出て行ったんだねえ」
 苦笑しながらドアを開けた彼女は、テーブルの上にたたんだシーツとカゴを置き、ランプに火を点ける。
 そして、彼女は色とりどりの大きなジャム瓶をカゴから取り出してテーブルの上に並べた。
「いつまでたっても取りに来ないもんだから届けに来たよ。ほらロラン、お前さんの分だよ。ここに置いと
くからね」
 ジャム瓶の蓋は小花模様の布で覆われ、蓋の下でギャザー状に絞られ赤いリボンが掛けられている。更に
瓶の首部分には、細い麻紐で原料である果物の名が書かれた楕円形の紙のタグが付けられてあった。
「良いジャムになったよ。お兄さんと一緒におあがり」

『わあ! ありがとう、小母さんっ!』

 誰も居ない食卓に、無論ロランの弾んだ返事はない。
 でも、きっと彼なら満面の笑顔でこう言うに違いないのだ。 
 真剣な面持ちでジャムの鍋をかき回していたロランの姿を思い出し、彼女は前掛けでそっと目頭を押さえ
た。
 村から彼の姿が消えてから僅かな時しか経っていないのに、屈託のない笑顔がひどく懐かしく思える。
「さてと……用も済んだし帰るとするかね。よっこらしょ、っと」
 腰をとんと叩き、前掛けの裾のシワを伸ばすと、彼女は空っぽになったカゴに手を伸ばす。 
 彼女はランプの灯りを落とし、ドアを開けた。

 ショールを肩に掛け直し、彼女は暗闇に佇む『兄弟の家』を振り返る。
「早く戻っておいで」
 エリィが空を見上げる。
 白い流星が、煙突のある屋根をかすめ、空を駆け抜けた。


 
< 完 >  2009/4/17
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