ギルド「イランイラン」
マレー語「花の中の花」
糸・磁石禁止、宿は寝泊まり以外禁止の厳しいギルド。
その為外部では「悪魔のギルド」「鬼ギルマス」などと噂になっている。
入ってみれば確かに厳しいが、呆れ返る程アットホームな為、実に平和なギルドである。
フレイアルト
性別 男
職業 ダークハンター(青ダクハ)
ギルドマスター。自他共に認める「おとーさん」。怒らせると「悪い子はしばくよぉ!」の言葉と二重の意味で鞭が飛ぶ。
二十一世紀の東京生まれの幽霊。生命保険目当ての両親に突き飛ばされ電車に轢かれて死んだ。誰よりも世界を見詰め、見捨て、見守ってきた。
幽霊の体は全てが思い込みで出来ており、思い込みでどうとでもなり、どうにでもなってしまう。
朗らかで面倒見が良く、気付けば大所帯ギルドになっていた。
重体で施薬院に運ばれた際、キタザキ院長に体の構造がおかしいと指摘されたが内密にと頼んだ。
レイノルエ
性別 男
職業 パラディン(金パラ男)
聖騎士になる修行の末ひねくれた。成績が良かったのを逆恨みした者から陰湿な行為を受け、それに完膚無きまでの暴力で復讐した出来事が最大のきっかけである。
騎士団の目が届かないのをいい事に、言葉遣いを始め様々な粗暴振りを発揮している。
短気で誰彼構わず噛みつくが、力を認めた者には従う部分に実直な心根が見え隠れしている。ギルドに入ったきっかけも、スカウトしに来たフレイアルトに勝負を挑んで負けたからである。
キルキル
性別 不明
職業 バード(茶バード)
枯れ果てたモリビト。完全に再生するのは不可能で、目は濁り、髪は枯れた侭。両足にフォレストデモンより小型の羽があり、第三階層の蟻達の蟻酸で露出して正体が発覚した。
モリビト達が「咲く」(瑞々しいあの状態)為に森を枯らしてしまい(枯レ森誕生)、代わりに生け贄にされていた。フレイアルトに救われるまで二十八年間、枯れる原因となる負の感情を受け続け精神が崩壊していた。
やや片言で喋る。穏やかな性格だが胸の内は復讐心の塊。
ウルコール
性別 女
職業 メディック(金メディ)
施薬院の助手の一人。外で研究がしたくなり、丁度イランイランにてメディック募集の声があったのでそれに応じた。
いつでも穏やかだが、時にその侭胸に刺さる一言を言う。
フレイアルトの正体は見破れなかったが、彼がキルキルを妙に庇うのを疑問には思っていた。
立場はフレイアルトの次に強く、その後には越えられない壁がある。
フィエッセ
性別 男
職業 アルケミスト(赤目ケミ)
一目でそうと解る臆病者であり、自身が起動した術式にすら驚く。しかし見栄は張りたいらしい。
術式はオールマイティだが火と雷が多少強め。後輩アルケミストであるタイチャスからは一応尊敬されているらしい。
本を読みながらベッドでごろごろするのが至福の時。
レイノルエの怒りの矛先は大抵彼であり、フレイアルトへ助けを求めるのが日常茶飯事。
カシラライド
性別 女
職業 レンジャー(金レン子)
元々は別のギルドに所属していたが、片目を負傷した際に罵られて脱退させられ、一緒にギルドを抜けたソードマンのクレイサと裏街道へ逃げ込み、盗みで食い繋ぐ日々を送っていた。
ある夜に逃げようとして前に立ち塞がったのがフレイアルトであり、戦いの中で二人の実力を見た彼にスカウトされる。フレイアルトは本来二人を捕らえる依頼を受けていたが、翌日それを破棄し、代わりに被害店へイランイランから金を出して被害額を補填した。その際割高に請求する店もあったが、全てを呑んだ。
何事にも控えめな性格であり、涙もろい。
クレイサ
性別 女
職業 ソードマン(赤ソド子)
元は別ギルドに所属。レンジャーのカシラライドを守るとの意志はこの頃から既に固く、カシラライドを追い出したギルドへの不信感から一緒にギルドを抜けてスラム街暮らしとなった。
ある夜の盗みで対峙したフレイアルトを刺したが、それでも自分達を「怒らない、叱りに来た」と告げたフレイアルトを心底敬愛している。
普段はそれ程自己主張しないが、カシラライド絡みとなると豹変する。
タイチャス
性別 女
職業 アルケミスト(眼鏡)
学院でフィエッセと同じチームにいた。フィエッセが抜けてから張り合いのある人物がいなくなり、修了と同時にイランイランの門を叩く。
フィエッセの事は頼りなく思ってはいるが、いざという時の勇気と他者への気配りが出来る優しさを尊敬してもいる。自身の心にフィエッセが気付かない事にも、彼らしさだと思える程の広い心を持つ。
大がかりな術式に快感を覚えており、氷がやや強め。
シッテタンゴ
性別 男
職業 レンジャー(金レン男)
採集レンジャー。今まで多くのギルドで散々な目に遭い、酒場で自棄になっていたところにフレイアルトの「最強の採集レンジャーを目指しましょう」との今までに無い方針に期待をかけて加入。
その言葉通り、新品高性能の武具、厳しいが着実に力をつけていく鍛錬の元、見事氷竜の逆鱗を初見と三回目で見つけるという伝説を残した。逆鱗マラソンを完走した採集レンジャーとして伝説になっている。
マイノーリ
性別 男
職業 メディック(眼鏡)
元々は樹海について学ぼうと考えて加入した。入る情報量の多さに嬉しい悲鳴を上げている。
暇が無い為戦闘にはあまり出ないが、外に出れば杖の一撃が樹海に木霊する。
殲滅作戦に最も心を痛めていた。迷宮踏破後は脱退するかと思われたが、モリビトの「枯れ」に有効な薬を作ろうと日夜努力している。
カサヒラ
性別 男
職業 バード(灰バード)
歌よりも剣で戦う事を好むが、出来る事はほぼ歌しか無い、悩みを抱えたバード。半端者には声がかからず、冒険を諦めようと思っていたところをスカウトされた。
新人育成の教官係として思う存分暴れており、樹海には鼻歌交じりで入っていく。
立ち位置の為か第三のまとめ役である。
ヌエノイ
性別 女
職業 ブシドー(サラシ)
しがない旅烏だったが、初めて声をかけられたイランイランの実力を見極める為に加入。結果として自身の弱さを知るが、諦めず鍛錬すべしとのフレイアルトの方針に従って脱退を取りやめた。
細身の体に細い食で周囲から心配されているが、本人は至って健康であり、甘いものは別腹であると最近発覚した。
フレイアルトへの「おとーさん殿」は試行錯誤の結果。
エンドリーア
性別 男
職業 カースメーカー(緑カスメ)
バード志望だった。しかし猛犬に襲われた際に喉笛を噛まれ、声は音を失い掠れてしまう。恨みがペイントレードを発動させ、自身の呪いの力を知りカースメーカーとして歩む事となった。
今も歌を愛しており、零した言葉が呟きではなく歌である事も間々ある。
穏やかな性格でよく笑う。そして「おとーさん」は刷り込まれてしまった。
フォレスト・セル
※無印時代の創作と新の設定を混ぜた形です
世界復活の薬。世界に七体が世界樹として根付いている。長きに渡り孤独に晒され、多くが淋しさのあまり感情を消し、暴走するきっかけとなる。
エトリアの個体は幼体の頃にフレイアルトと交流しており、当時交わした約束だけを頼りに感情を持ち続けた。
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