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各世界
◆シャンデ・グリ・アラ -科学に果て無し- ★
 シャンデリアのように煌びやかな理想郷を人の手で、その手段を科学に見出した世界。此処での科学とは魔力も織り交ぜた技術を指す。
 世界中から科学者が集まり、科学力は単純な絡繰りから時空操作まで幅広い。ローテクに魅力を感じる者も少なくないので科学であれば万物を受け入れる場である。
 人工世界であり、「制作者が存在する」という他は生死すら明かされていないが、大多数が制作者個人には興味を持っていない。
 物資は作る手間を惜しむあまり殆どを輸入しており、ネットワークの大きさで量を確保している。その為格差は激しく、盗みの道を歩む者も多々おり、その攻防から新たな技術や娯楽が生まれる事もまた多い。

◆エテイア -伝説達の生きる地- ★
 文明は中世に近い。ファンタジーが全て混ざった国。
 グリフォンもいれば天狗もいる、様々な種族が暮らす世界。小さな争いこそあったが比較的平和な世界。
 しかしある日を境に、一つの禍々しいものの手により世界は荒廃を始める。
 人々はそれを『悪しきもの』と呼ぶようになり、エテイア全土を挙げて戦いに赴く。

◇ラゼゼイル王国 -鴉の英知が治める場所-
 エテイアの中でも特に発展した国。討伐軍の指揮も務めている。
 王家は皆鴉に呪われ、その体は半人半鳥である。
 建国の際、鴉から呪いを受け、代わりに土地を治める許可を授かったのだと伝わっている。
 光り物を好む鴉の習性を抑える為、城は木や光らない石で出来ており、美麗な装飾彫りがなされている。

◇クラマレイ村 -危機を軽やかにかわす猫達-
 「グラスキャット」という、体に宝石を宿して生まれる猫の集落。
 宝石は個人で違い、それぞれが魔力を持っている。宝石は体の重要器官と繋がっている為、外す事は死に繋がる。
 元々宝石目当てに襲われる事が多く、返り討ちにも飽きた猫達は村全体に幾重にも結界を張り、内外の出入りを禁じた。
 基本的に上層部の猫にしか外出は許されていないが、対抗して結界の破り方を覚える知恵者が多いのも事実である。

◇羅々街(ららがい) -煌めきの価値と信念-
 多くの坂や階段で構成された商人の国。夜は幾つもの提灯が輝き、眠らぬ街でもある。
 何をするにも商いありき。金銭と信頼関係を同等に重んじ、どちらが欠けても成り立たないとしている。
 物流も盛んであり、大抵の物品は手に入る。値段交渉を忘れてはならない。

◇カルカーム樹海 -大自然へ安らぎを-
 樹海を越えるとカルカーム山脈へと続く、大自然の残る場所。
 人の通る道ははっきりと解るが、その道を外せば戻れなくなる為に飛行能力を持つ者と通る事が推奨されている。
 樹海に住む者はその殆どが飛行能力を有している。

◇カガシュカラ海域 -海の底の夢光-
 ラゼゼイル王国のある大陸と同程度の広さを持つ。大陸を離すような構造はしていないが、残された陸地があまりに過酷な道のりの為、船で此処を通るのが通例。
 魔の海域といった恐れられるようなものは無く、其処に住む種族は様々ではあるが暇を持て余していて船へ遊びに行く、平和な場所である。
 陸に上がれる者は陸海、時に空を行き交う。

◆ナグアルード -文化と平和と闘争-
 その文明は現代に近く、魔力は薄まり、科学が前面に出た世界。
 中には魔力そのものを忘れてしまった国もある。魔力を持つ者は、完全に遮断するか、密かに紛れて生きるか、二択を迫られた。
 昔ながらの生活をしている土地もあるが、こちらも魔力を忘れている国がある。

◇仁の国(じんのくに) -変わり果てても残る面影-
 科学により近代化した国。それにより魔力概念を忘れている。
 住人の人柄は比較的温和。
 稀にこの地で精霊や妖精、妖怪の類いが生まれ、素性を隠して暮らしている。

◇荒の国(すさのくに) -荒むは誰の魂か- ★
 闘争を好む国柄の為、周囲から見張られ隔離された国。入国の際は戦闘の意思がある事を、出国の際は戦闘の意思が無い事を、それぞれ証明する為の厳格な検査を受けねばならない。
 国も戦いの相手を失わないよう注意しており、国外への戦は仕掛けず国内の決まった場所でのみ戦闘を許可している。戦闘様式は決闘から戦争まで様々だが、戦闘の際は国へ申請し承認が下りた時点で行わなければ一転して犯罪となる。
 力試しや勝利以外のものが目的の戦闘は承認が下りづらく、承認の際には種族の生命力差や対戦者の可能性を考慮した上で勝利条件や攻撃制限が設けられる。
 入出国が厳格な反面どのような種族でも受け入れている為、世界ナグアルードにしては珍しく魔力認識がある。

◆オザロッサ -脈動する運命の地- ★
 文明は中世に近く、魔力の研究もまだ発展途上である。国も発展途上で小さな国が多いが、領地争いは殆ど無い。
 原因の一つに宗教的な思考を殆ど持たない事があり、大きな差異で争う事が無い。この点は逸早く近代化していると言えるのかもしれない。

◇グロードート帝国 -誰が為に愛は光る-
  選民思想が色濃い国。
 「遺伝子検査」が定期的に行われ、弾かれた者は国外追放となる。弾く基準は一握りの者しか知らないらしい。
 その理不尽さや不信感から近々クーデターが起こるとも言われているが、真相は不明。

◇沈黙の羊ヶ谷 -絶望が残すものを冠する谷-
 生えた茎の先に実る羊、「バロメッツ」の住む谷。彼らは茎のしなる範囲しか動けず、谷の何処にも移動出来ない。茎を切れば羊は死んでしまう。
 狼達の餌場として利用されており、狼達は生かさず殺さず、彼らが滅ばない程度に悠々と食事を取る。
 生まれる意味は絶望を知る事、それが疲れた羊達に沈黙を与え、いつからか谷の名前になった。

◇ガッリーザ -平穏を愛し続ける場所-
 風車が回る酪農の町。流通も滞り無く、不自由もしない穏やかな町である。
 穏やかさのあまりに精霊や妖精が住み着く程で、住人は時に協力し、時に悪戯をされる。
 その所為か、他種族や異形の者にもあまり偏見が無い。

◇ジュマ火山 -大切な命の熱情-
 炎の精霊達が暮らす火山。
 豪胆な性格の者が多く、他種族が修行に訪れてその精神の教えを請う程である。
 唯一危険なのは、火山は生み出すと共に滅ぼすものでもある、炎の精霊とてそのマグマには敵わないという点である。

◇マミオオミマ -死して尚続く生-
 農村。生物の名前は回文にする風習があり、姓が個人によって変わる。それは来たる死に備えての願懸けだという。
 彼らは死亡すると、ゾンビパウダーという粉を体に振りかけられゾンビになり、生前の記憶を失うが第二の人生を歩む事になる。
 生者のゾンビ使い「ボコール」が経営する組合に入り、派遣され生者の仕事の手伝いをする。
 いつ離脱して土に還っても良いとされてはいるが、ゾンビのみ至高の美味を感じられる植物を好む者が多く、パウダーの期限でもある十年を満了する者が多い。

◇パドゥメ -王の住まう場所-
 王冠を持つ蛇、バジリスクの国。
 その性格は高慢である。一人一人が王の為、バジリスクが他人に従う事は無い。
 バジリスク一人につき、十数匹の蛇を召し使いとして従えている。
 しかし気紛れで気侭な彼らは、実際には王としての仕事はせず、不都合さえ無ければ召し使いの行動へ特に制限も設けていない。

◇カロパドゥメ -支配を知らない配下-
 古くからバジリスクの国の下にあり、その支配も非常に緩い国である。
 魔力の意識が強い部類に入るが、その研究も文明も外界から遅れを取っている。
 住人は人間が主で、貧富の差が激しく、欲深い。

◆神為学(かみなしがく) -世界への干渉を試みた者達- ★
 世界の法則を根本から研究するものが集まる思念の世界。彼らに形は無いが、生と死の概念はある。
 事物を新たに生み出し、時に破壊する事で、世界の仕組み、運命の仕組みを解明しようとしている。

◇創造神校偶像部 -作り作られる存在-
 学部の一つ。世界を作り、その世界で生物を育て、己を神として認めさせる事が最終目標である。
 主に形を手に入れたい創造神候補生が所属する。成績によって作成出来る世界の形、姿形の決定方法が定められる。

◆冥界 -咎人の永き住居- ★
 悪魔や堕天使といった、悪しき者達が住む世界。追いやられて来た者もいれば、一方的な争いに疲れて自主的に来た者もいる。
 その土地は黒い森や黒い海と基本的に黒色以外無い土地だが、色さえ受け入れてしまえば生きるには困らず、残るは怠惰の時間である。
 退屈のあまり他の世界へ彼ら流の悪戯をしに行く事もある。基本的に召喚などで呼ばれない限り世界を完全に離れる事は無く、悪戯の後は多くが帰ってくる。
 悪しきとされた者の社会は、単なる欲望の縮図なのかもしれない。

◇昏闇の極地 -地獄さえ見捨てた地-
 暗く、全てが黒く、何も無い場所。
 それ故に冥界の厄介者を閉じ込める牢屋として利用されている。
 音を上げて出る者もいるが、大半は無に対する苦しみのあまり自害する。

◆夢工場 -可能性を彷徨う者- ★
 様々な生物のパーツを集めた工場。希望者のパーツ情報と引き換えに体を作りかえる技術を持つ。
 所在はおろか、存在を知る事も難しく、しかし本当に望んだ者の前には現れるという気紛れな世界である。

◇受付 -可能性を見付ける場所-
 夢工場を世界として稼働させ、運営しているのは基本的にたった一人の力だという。
 恐る恐る足を踏み入れた来訪者を出迎えるのは、神々しくも禍々しくもない。

◆ホーム -人間の欲望の果て- ★
 五感のみならず、第六感まで解き明かした人間の世界。人間はそれを何にも化す力、「化力(かりょく)」と名付け、思う事を自由に行えるようになった。その正体は科学と魔力のハイブリッド。
 ゲーム業界は2Dから3D、そして4Dとなり、遂にはバイオの世界へ突入した。
 箱庭を作り、記憶や技術をプログラミングしたキャラクターを作り、ゲーム世界へ投入する。ファンタジーもリアルとなった彼らに、罪の意識は無かった。
 ゲームに使用するキャラクターを「Tri-P(トライプ、Pets Parts People)」と呼ぶ。彼らと人間に能力の差は無い。
 空間移動は座標を知らなければ行えないので、ゲームのキャラクターが現実世界へ来る事は無い。

◇サイト-SIMPPdrm1711056 -まだ知らぬ結末へ-
 あるユーザーが取ったシミュレーションゲームのアカウント。「だれもいないところ」という語呂合わせで取られたもの。
 内容は育成ゲーム。

◆とある地球 -ここにあるもの-
 とある時空の地球。
 自然が破壊されている、そんな事を知らずに無駄遣いしていた日々。
 争いがある、そんな事を知らずに遊んでいた日々。

◇とある国 -そこにあるもの-
 戦をしない、という志を勝手に掲げた国。
 その国には力がまるで無く、後ろ盾のお陰で生きているようなものだった。

◆今は無き世界 -記憶の彼方に- ★
 忘れてしまった、今は何処を指しているのか解らない世界。

◇世界の果ての中央の町 -何処か解らない場所-
 これすらも忘れてしまった、今は何処を指しているのか解らない町。

◆奇妙の森 -歪みすら解らぬ侭に- ★?
 迷い込んだ者は、出る事を望む間は出られない、忘れた時に何処か別世界へ辿り着く、暗い森の世界。
 森に留まろうとすれば放り出されるので、住人を許さない世界である。
 新鮮さを欲しているのだという説もあるが、真相は不明。

◇闇に似た森の中 -有無知らず-
 何が出るのか、何が出ないのか。全ては奇妙の中。

◆常世の国 -超越者達の日暮らし-
 物理法則を超越した者が住まう世界。
 遥か昔は争いもあったが、きりが無いそれを飽きが止めた。
 現在は発達した技術と昔ながらの文化が混ざり合う、平和な世界である。
 住人が世界外に出る事は出来るが、他世界の住人は何故か弾かれてしまう。

◇とある領地 -気侭な蝶々達-
 治めているのは、穏やかな蝶と不器用な蝶。
 二者の見るものは過去も未来も、現在も果て無く。



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