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■game
 訴えられないか
 ちょっとがくぶる

魔導物語TOMAK


〜始まり〜
サタンと時の女神が、人類は欲望に走りすぎているので、滅ぼした方がいいのではないか?と話していた。
魔王サタンは人類には愛があると言いますが、そんなものは、単なる肉体的な愛情ではと取り合いません。
そこで時の女神はサタンに平行世界を作り上げ、肉体的な要素がなくても人は誰かを愛せるのかどうか試してみませんか?
と意地悪な提案を持ちかけます。
「そうですね……純粋な心をもつとあなたが言う少女・アルルナジャに、首だけになったシェゾのお世話をさせてみましょう」
自分が好意を持つ少女を使った実験、それも自分以外の男の世話をさせるという実験に、
サタンはとてもいい気分はしませんが、自分が主張した手前、有効な反論ができませんでした。


アルルは、いつものようにシェゾに一方的に付きまとわれ、
つい力いっぱい魔法を放ったところ、やりすぎてシェゾの首と胴が離れてしまいました。
しかも、勢いついて飛んでいった首は近くの不法投棄場へ……

アルルは昔、一度シェゾの首ちょんぱしたことがあるので
シェゾの首が飛んだくらいでは死なないことを知っていたため
「ま いっか。また首だけで追っかけられたら気味悪いし」
と一度はその場を離れようとしました。
しかし、そこは誰でも通る街道で、人が通りかかったら面倒になりかねません。
首がないシェゾをみたら、誰だって殺人事件だと思うでしょう。

アルルは、ため息をついてゴミ捨て場に足を向けました。
そして、ちょこんとシェゾの首が植木鉢に乗っかっているのを見つけました。
首の周りには草が生えており、そういう植物に見えないことも……いや、無理です。
「うわー、気持ち悪い」
たまたまとはいえ人の生首が生えているようで、悪趣味な置物以外の何者でもないそれに、
アルルは眉をゆがめてシェゾの首を持ち、速く体に戻そうと思いました。
「んっ……??」
予想以上の重さに、植木鉢がするっと落ちて生首とともに転がります。
生首と、ともに。
アルルは目を丸くしました。生首は――植木鉢に、しっかりと根付いているように見えました。
植木鉢から生えている草が絡まっただけかともう一度首を持ち上げますが、
しっかりと生首にくっついた植木鉢が持ち上がってきます。
首が植木鉢の重さに引っ張られているせいか、シェゾの顔色が真っ白になっていくのをみて
アルルは慌てて首が生えた植木鉢を下に降ろすと、ヒーリングをかけました。
もう、回復して追いかけられたら面倒とかそんなことは言っていられません。
常識をはるかに超えた出来事に、アルルはどうしていいかわからず
目の前の首にひたすら回復呪文を唱えつづけました。

頬に赤みが戻ってきたシェゾの植木鉢を抱えて、アルルは元の場所に急いで戻りました。
ですが、アルルはぺたん……とその場にしゃがみこみました。
そこにあったはずの、シェゾの体が消えてしまっていたのです。
一体なぜ、誰が――

次の日、アルルの部屋にはその植物が置かれていました。
しゃべります。食べます。シェゾです。でも、体はありません……
あなたは、アルルを操作してこの共同生活でシェゾの面倒をみつつ、体を探していくことになります。
はたしてこの物語がどうなるのか、それは貴方の腕にかかっています。

真実の愛とは何か、この物語を通して貴方も考えてみてください。


ゲーム内容

・生首だけになったシェゾのお世話をします
・場所を変えたり温度や湿度の調整をしたり水かけたり食わせたり
 髪形変えたり話し掛けたりとコミュニケーションをとってあげましょう
・健康状態が悪くなるとなんとなく滅亡
・月に一度は街に出て、他の友人達とも触れ合えます
・でも、浮気すると死にます。誠死ね





登場人物

シェゾ・ウィグィィ
時の女神の暇つぶしアンド気まぐれで首が飛ばされた挙句、体がなくなって植木鉢になる
顔はいいが性格は変態

アルル・ナジャ
時の女神の暇つぶしアンド気まぐれで生首を育てることになったボクっ娘
今回のゲームの主人公

サタン
アルルを嫁にしたいと常々思って色々計画しているがうまくいかない
魔界を統べる王なんだけどとてもそうは見えない
アルルへの好意とシェゾへの嫉妬で、ついつい育成の邪魔をしてしまう

時の女神
どんな設定付けの人だったか忘れてしまった

ウィッチ
体見つけてついついもってっちゃったもう一人の変態