「お前の……全てが欲しい」 シェゾがそういうと、セリリは恥かしそうにこくりとうなずいた。 その伏せた目が、羞恥で潤んで今にも涙がこぼれそうで。 「っ……」 感情のままにセリリを押し倒すと、震える唇を唇でふさぐ。 長い長い口ずけ。唇を離してはまた吸い付き、口腔内を蹂躙するかのように味わう。 薄目で顔を盗み見る。その少女の愛らしさはまるで童話の人魚姫のようだ、と思った。 胸当てをはぎとると、両手で柔らかい双丘を鷲づかむ。 心地いい暖かさとやわらかさに、思うままかぶりついた。 かわるがわる突起を口に含むと、可憐な声がセリリの口から歌うように漏れた。 抱えるように手を腰にまわす。……と、シェゾはそこであることを思いだした。
するったって、どうやってすればいいんだ、俺?
ええと…魚の交尾は腰を擦り付けるんだったか?? いや、卵を出してもらってそこにぶっ掛け……そうでない奴もいるか。 メダカや鮫は普通に交尾する……よな?違ったっけ? そもそもセリリは魚なのか?イルカみたいに哺乳類なのか? うろこさかなびとって言うくらいだからやっぱ魚だろうか? 人と魚の組み合わせで下半身が魚だから――って、わかんねぇぇええ!!
セリリは、きょとんとした顔でシェゾを見つめている。 「ど、どうかしましたか?」 消え入りそうな声で、シェゾに聞くセリリ。 「やっぱり私なんかじゃ……魚なんかとじゃ……嫌ですか?」 やっぱり魚なのか。とかそういうことじゃなくてだな。 「いや…すまん、正直にいうと、人魚とするのは初めてで……どうやればいいのか皆目…… その、どうすればいいんだ……?」 ぼっ、と顔が真っ赤になるセリリ。 「そっ、その、そ、……………だめ、言えませんっ……いじめないでっ……」
ばしゃん。
セリリは耐え切れなくなり、湖に飛び込んで泳ぎ去ってしまった。 「うろこさかなびとの生態、ググれば出てくるだろうか……??」 魚 交尾 で検索した俺きめぇ。 しかし同じようなことを考えていた人が世の中には結構いたことを某スレで知り、 結構安堵したシェゾであった。
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