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6-770

「アルルさん、手伝って欲しいの」
アルルの家に魔女見習いのウィッチがやってきた。最近ワンピースを青から緑に
変えて大人っぽくなったと評判だ。
満面の笑みのウィッチとは対照的に、アルルはしんどそうにしている。
「今度は何? もももの角? メロウの鱗? ミニゾンビの目玉?」
魔導師として修行中のアルルは、ウィッチの作る魔法薬・呪術に必要なアイテムを
彼女に代わって採取してくるよう頼まれることがあった。最初の頃こそ友達だからと
二つ返事で引き受けたアルルだが、ウィッチの指定は異常に厳しいので、今では
ビジネスライクに礼金を取っている。
「それだったら私の店にアルルさんを呼びますわ。今日わざわざ来たのは……」
「あ、そうか。カーくんのツメのアカね。また必要になったんだ」
「違いますわよ。アルルさん、あなたが欲しいのですわ」
ウィッチの台詞に、アルルは嫌な予感がした。
「何をシェゾみたいなことを言っているの」
「その前にアルルさん、処女ですわよね?」
唐突にそんなプライベートなことを訊かれて、アルルは絶句した。
「その反応は処女ですわね☆ 魔導力の高い男性の精液に、魔導力の高い女性の愛液。
それに処女膜までつくのでは、最高の交合液が取れますわ!」
「魔導力の高い男性って……まさか!」
「あ、そうそう。外においてきちゃったから取ってきますわ」
ウィッチは白い布袋をずるずると引きずってきた。人が膝を折って丸まった程度の
大きさのその袋から「ほどけ」「だせ」「ふざけんな」等などの悲鳴・罵倒が
聞こえてくる。
アルルが逃げる気配に、ウィッチは素早くダークバインドを放った。
「いやだよ〜! 何するつもりなんだよぉ〜!」
腰をつかまれてベッドルームに引っ張られてゆくアルル。バインドのために
足の力がうまく入らず、ウィッチにもたれないと姿勢が保てない。
「私も依頼者としてちゃーんとケアしますから安心なさって」
ベッドルームに二人と一袋が到着した。
ウィッチは袋の口を開けた。なかから顔がひょこっと出てくる。
「ウィッチ! これはどういうことだっ! 店のツケはその内返すと……」
「はいはい、ですから今返していただきます」
ウィッチはシェゾをベッドの真ん中あたりに目線が来るように移動された。
「ではアルルさん。服をお脱ぎになって」
「嫌だよぉ! もっと他の方法……というか、ウィッチがやればいいじゃん!」
「私の処女膜は貴重ですから、きちんと採取して保管してあります。
それに、私よりもアルルさんの方が魔導力は強いですし」
説明しながら、ウィッチは既にトレードマークの帽子を外し、ワンピースの背に
手をまわす。
「ん……アルルさん、髪の毛が引っかかってしまいましたわ。見てくださる?」
困っているようなので、ついアルルはウィッチの金髪をどけて、ワンピースの
留め金をプチプチと外してゆく。
「ウィッチ、こんだけ髪の毛長くてもさらさらだね〜」
栗色の自分の髪は嫌いではないが、まるで黄金の月を思わせるウィッチの
ストレースロングヘアは、女の子のアルルには羨ましい。
「ふふ……肌に触れたらもっと気持ちよくてよ」
ワンピースをすとんと床まで落として下着姿になったウィッチが、アルルに迫る。
「あ、その、ちょっと!」
今日のアルルは魔導アーマーを装着しておらず、青のワンピースに白のチョッキ
だけだ。何故か手馴れているウィッチの手によって、それらはあっという間に
取り払われてしまう。
「ちょっと、恥ずかしい、嘘でしょ!? ぼく、そんな」
「だからちゃんと私がガイドしてさしあげますわよ」
ウィッチが妖艶な笑みを浮かべ、アルルをベッドへ誘う。まだバインドの魔導
の効果が十分に切れていないアルルは、あっさりと自分のベッドに押し倒された。

「シーツからアルルさんの匂いがしますのね」
ウィッチがシーツを持ち上げ鼻元へ持ってゆく。
「そんな、洗濯ちゃんとしてるもん」
「甘い匂いでしてよ……」
正面からウィッチを見られず、身体を横にねじるアルルだが、上にいるウィッチからは
却って扇情的なポーズに見えた。
「一生に一度きりの痛みですもの……それを堪能するっていうのもありでしょうけど、
どうせなら気持ちよくなりましょう」
ウィッチはアルルの背に回るようにして、アルルの乳房に下着越しに触れてくる。
「ふえっ」
他人にそんな風に触れられたことのないアルルは身を竦ませた。
ウィッチが下着を上にたくし上げ、螺旋を描くように撫でまわす。
「あっくすぐったいよ、ウィッチ……」
ウィッチが少し身を乗り出してきた。金髪がさらさらとアルルの腰から肩を撫でる。
「ふぅ……」
アルルは涼しげな心地よさにため息をついた。
「アルルさん、素直でよろしくてよ」
横を向いてしまっているアルルの頬に手を差し入れ、上向かせて口付ける。
ウィッチが舌を入れてくると、一瞬振り払おうと力が入るが、顎をぐっとつかんで離さない。
舌と舌とを貪るキス。ゆっくりと唾で糸を引きながら、ウィッチはアルルの唇を離す。
ウィッチの足が、アルルの足を挟むようにすり合わせた。アルルが背を少し浮かせた。
「アルルさんの足、すらってしていて綺麗ね。魔導師としてよく運動しているからかしらね」
ウィッチの手が太腿を、その皮膚の下に流れる血潮を辿るように撫でる。
「そんな健康的なアルルさんは、こんなことなさらない?」
ウィッチは乳房をころころと手で転がしながら、太腿を撫でていた手を臍から股間の方へ這わせる。
「ウィッチ……そんなこと、ダメだよ……」
「でも少し、あら、ここが可愛い野いちごみたいに膨らんでますわよ」
ウィッチが言ったのは乳首のことであった。勃起した乳首を親指と人差し指でつねるように挟みあげると、
「はひっ……ん、そこ」
アルルがぽーっと顔を火照らした。
「あら、胸がお気に入りならもうちょっと焦らして差し上げましょう」
ウィッチはアルルの身体の両側からにょっきりと手を出すと、アルルの乳房を後ろから乱暴につかんだ。
指と指の間には乳首を挟む。胸を前に引っ張りあげるように、強く指を食い込ませるように揉み上げる。
乳房の皮膚は発汗と昂奮でぴったりとウィッチの指にすいつく。
「あぃ……いぃ……胸熱いよぉ」
ウィッチは加減を知っているらしく、強くはするものの痛みは感じさせない。
時折ウィッチの指が、アルルの乳首を子供の頭を撫でるように二三度掠める。
「んんっ……気持ちいぃ……」
「アルルさん、素直でとってもセクシーですわね……でもここはもっと」
 ウィッチの手の一つが胸から離れて臍の下へ行く。下着に手をもぐりこませ、
やや少な目の陰毛を指で引いてアルルの反応を楽しむ。
「あらぁ?」
 ややからかう口調で、ウィッチはアルルの耳元で囁く。
「おっぱい、いっぱいこねくりまわされて、きもちよかった?」
 ウィッチの中指がスリットに潜り込む。じっとりとした液がまとわりつく。
「興味ないフリして、ちゃーんと知ってるんじゃない……この液と
 精液を混ぜると、とてもいいレアなエキスが取れるんですのよ」

 ウィッチの指が大陰唇を開き、尿道とクリトリスを混ぜ合わせるように指先で刺激していく。
「ふにゃぁあ! そんな動かし方しちゃやだぁ!」
「気持ちよくてお漏らししそうになるのかしら……? あら、お豆さんが
どんどん腫れてきてましてよ」
 包皮を押し上げるほどにまん丸に膨らんだクリトリスを、ウィッチは膣口に
かるく第一関節を引っ掛けるように押し上げた。
「んっ……んふっ……!」
 アルルが快感に背をびくんと逸らした。すかさずウィッチはアルルのこりこり
になった乳首も強くつまむ。
「あー……そんな、一度に……」
 乳首を左右にねじるようにいたぶられ、クリトリスは上に押し上げられるように摺られ、
アルルの意識はふらふらだった。
「アルルさんばかり、ずるいですわよね……」
 ウィッチは残していた下着を脱ぎ、アルルの前に回った。
「私もアルルさんの痴態を見て気持ちよくなっちゃいましたわよ。
一緒にいいことしましょう……」
堕天使の笑みにも似た誘いで、ウィッチは既に襞より愛液を漏らしている
自分の股間を、アルルの腰を足で抱くようにして擦り付けてきた。
「あぅっ……! こ、するの……」
「そう、骨の骨を合わせるように、腰を動かしてッ……!」
ウィッチがアルルの上に乗り、クリトリスと恥骨を刺激する快楽をアルルに
教える。
「恥ずかしい……ウィッチ、こんな、ぼくこんな……熱い……」
「アルルさん、いかが……私、中で感じるより、こっちの方が……!」
アルルとウィッチは互いに抱き合い、股間を密着させるように足を絡ませ、
ベッドの上で激しく身体を叩き付け合い、快感に酔った。
「アルル……さん、要領は分かりましたわよね……」
 クリトリスにまだ電気のようなびりびりした快感が残っていたが、
ウィッチはアルルから身体を離すと、床に転がしていた荷物を解いた。
四肢を後ろに縛り上げられたシェゾ・ウィグィィが床に転がった。

ウィッチはアルルから身体を離すと、床に転がしていた荷物を解いた。
四肢を後ろに縛り上げられたシェゾ・ウィグィィが床に転がった。
「え、まさか、ぼくとシェゾが」
「膣内射精をしていただかないと話にならないので」
「おまえはどうしてやることなすことムチャクチャなのだ!」
「あら、シェゾさんに言われたくはないですわ。それにどうせ、私とアルルさんの
女の子二人えっち☆を見て昂奮しているんでしょ?」
「ふざけるなっ!」
「アルルさん、ちょっとここ押さえてて」
 シェゾの意思は無視され、シェゾのやや複雑な魔導ローブはあっという間に脱がされ、
男性器が露出した。
「わ! 何コレ……普段どうやって隠してるの、コレ」
「アルルさんの反応は初々しくていいですわね、シェゾ〜」
 ウィッチに微笑みかけられ、シェゾはつんと顔を逸らす。
「これを、その……中に入れるんだよね?」
「シェゾのは標準サイズですわよ。持久力には難有りですけれど、相手を気遣うハートで勝負。
あ、アルルさん知らないでしょうから、ちょっと講義。まず、ここが亀頭。シェゾはけっこう
雁高なんですのね。鈴口から精液なり尿が出て来ます。で、竿なんですけれど、アルルさんの方
から見て、筋張ってません?」
 初めてみる粘膜質の器官に呆然としていたアルルだが、ウィッチの声で我に帰って観察を始める。
「この、ぴんと張ってる筋……?」
「そこをちょーっと撫でてごらんなさい」
 やめろ、とシェゾが叫んだが遅かった。アルルは人差し指と中指で筋を辿るようにしごいた
シェゾが縛られている身ながら身体を震わせ、頬を赤くした。
「気持ちいいんだ」
「そ。ついでに我慢汁出てきちゃってますわよ〜早くしないと、シェゾ怒っちゃいますわよ」
「でも、どうやって」
「だから私がサポートすると言っているでしょう。さ、シェゾを仰向けにして、アルルさんが上」
「それのどこがサポートなんだよ! 処女にこの体勢から騎乗位は無理があるだろ」
「私が監視してますわよ。さぁアルルさん、シェゾの上に乗って」
 アルルはこわごわと両手を床についてシェゾの上に乗った。

「もっとお尻を近づけないとだめですわよ。あと身体も起こして……そう」
 アルルはウィッチに無理やりお尻を立たせられ、ぐいと何かを股間に引き寄せられた。
「この角度で、ゆーっくり腰を落として」
 襞にかすめる亀頭の感触に、アルルはいやいやをする。
「こんなカッコ、怖いよぉ」
「角度は大丈夫だから、ゆっくりよ、ゆっくり」
 ウィッチにいざなわれ、アルルは膝を広げるようにして、シェゾのものを中に引き込んでゆく。
最初はただの異物感であったのだが、突如アルルの顔が痛みに歪む。
「っつあぁっ……! 痛い……裂けちゃう……お腹痛い!」
 暴れるアルルを、慌ててウィッチが背中から抱き寄せ、乳房を愛撫しつつ、
結合部に隠れているクリトリスを優しく擦る。
「ウィッチ……無理だよぉ……痛くて無理……」
「大丈夫よ、アルルさん」
 いつになく優しい声をかけ、ウィッチはアルルに軽くキスした。乳房を撫ぜる手はお腹に周り、
突き上げてくる痛みを和らげようとする。
「ウィッチ……矢で貫かれたみたい……で」
本来ならばアルルがこの体位で動かねばならないのだが、アルルにはとうてい出来そうになかった。
「でも少しだけ、シェゾに昂奮してもらわないとね」
「どうすれば……?」
「というわけでシェゾ。処女のアルルが一生懸命なのに、あんたはマグロなのはどういう料簡なのよ」
「お前が俺をがんじがらめにしているんだろうが」
「ったく、やってることむちゃくちゃなんだよ」
 シェゾは上体を起こすと、戸惑うアルルの肩と尻に手を回して引き寄せた。
「あれっ……!?」
 さっきよりはシェゾを受け入れる痛みはなくなったが、
シェゾと正面向き合うことになったのが恥ずかしい。
「あら、対面座位とはこれまたラブラブな」
「外野は黙ってろ!……えぇいアルル、さっさと済ませるぞ」
「はっ……ふえぇ!」
 シェゾは自分の胸にアルルの顔を押し付けた。背骨をつうと辿って尻をゆっくりと
撫で回す。折っているアルルの膝に手を引っ掛け、アルルの身体を揺さぶるようにして
自分のペニスをアルルに突き上げていく。
「くっ……ぃ痛っ……あぁぁ……シェゾ、痛いよう……」
アルルはシェゾの胸にすがり、まなじりに涙を浮かしてシェゾに懇願する。
しかし、シェゾはアルルとウィッチの艶美な姿を見て我慢が出来なくなったのだろう、
抱いたアルルの顎をしゃくり、唾を飲み込ませんとばかりに舌でアルルの口腔を
貪り、つんと立った乳首が揺れる乳房を指の跡が残るかというほどに掴む。
それでもアルルの悲鳴には嬌声も含まれていた。乱暴にされることが快楽を
引き出すスパイスになっていた。
「ぁはっ……膣[カラダ]の中……熱い……どろどろする、なんか、ぼくの奥、
どろどろして……うぅん!」
ちゃぷん、とアルルの膣が音を立てた。
「シェゾさん、そろそろ射精しちゃっていいですわよ」
ウィッチが自分の目的を果たすために道具をそろえ始めてた。シェゾは興ざめだと
一瞬萎えそうにすらなる。
「……シェゾ、身体の奥、熱いの、熱い……」
 自分の顔を見上げたアルルの表情は、今までに見たことのないものだった。
(この顔は……俺に負けたとしても、見せる顔ではないな)
 その優越感に、シェゾはアルルの腰を抱え、自分に引きようせるような動きで
アルルの中を擦り上げてゆく。
「うっ……なんか、あ…中、温泉みたい……とろとろしてるぅ……!」
 アルルはすっかりシェゾに抱きつき、シェゾもアルルに抱きついた。
 アルルはペニスがうまくクリトリスをすって欲しくて浅く腰を引こうとするのだが、
シェゾはそれを許さず腰を浮かして深く突き上げる。
「あいっ……っぅう……まだ……痛いようぅ……いたい……」
 アルルの悲鳴に構わず、シェゾは向き合うアルルの唇を吸い、乳房を激しく
揉み、背中から尻を撫でる。シェゾの手がアルルの肌を這うたび、アルルの意識が
ぼんやりと遠くなる。

「あら、アルルさん。その後お加減はいかが?」
「う……」
「あら。往来のど真ん中で真っ赤になって固まっちゃって。迷惑ですわよ」
「ぼくにどう答えろって言うんだよ」
「夜によく眠れるようになったとかありませんの?」
「……逆なんですけど」
「え?」
「そ、それより、ウィッチが取っていったその……何とか液って、何に使うの?」
「つよーい魔力の塊みたいなものですから、まぁいろいろと」
「……やっぱりえっちなことに使うんだ」
「あら? アルルさんともあろう方が、なんてはしたない連想を」
「う〜。だって、どーせ次は、アレを使ってなんか変な薬作って、ぼくに試しそうなんだもん」
「ふふ。それは媚薬を作って欲しいというリクエストですの?」
「違うよ!」
「アルルさん。媚薬は言われているほど簡単にはできませんのよ。その代わり」
「…………? なに?」
「相手を想う気持ちが一番の媚薬になるってご存知?」
「へ?」

チュッ

「きゃー! な、何するんだよぅ」
「うふふふ、可愛いアルルさん。それではまた」

ほのぼの

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