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6-770様
(ふふ。シェゾ、いっぱい出しましたわね。こんなにたくさん……)
ウィッチの指が、愛液と精液とを、ゆっくりと掻き出す。
(アルルさん、まだ気持ちよさそう……)
うっとりとしたウィッチの囁きをすぐ側で聞く。
「う……んぁ……んんっ……」
アルルはベッドの中でひとり、記憶を辿って自分を慰めていた。真っ暗な部屋の中で、
シーツを深々とかぶりながら、パジャマのズボン越しに、秘部を辿る。
「ん……触っちゃ、だめぇ……」
自分の指が、スリットをよぎる度、覚えた快楽が徐々に身体に染み込んでくる。自分
でそうしているのに、アルルは快楽に抵抗していた。
(あら、気持ちいいの、お嫌い?)
「だめ……こんなこと、だめだよ……ウィッチの、ヘンタイ……」
アルルは中指の腹をぐっと股間に押し付けた。こりっと丸まった感触が当たった。
指を更にぐりぐりと押し付けると、布地が奥へ張り付く感触がした。
「ふぇ……」
(ふふ、濡れてる)
ひくひくと襞が、その奥が蠢いているのを意識しだすと、もう止まらない。
指は勝手に膨れたクリトリスを転がし始める。
「んっ……あ、あ……熱っ……」
アルルの太腿の内側からぼんやり火照りが広がってゆく。その暖かさが何故だか
とても心地いい。
「やだぁ……よく、なってきちゃ……んっ……」
下着とズボンとの布地がこすれて、アルルの性感を高めてゆく。アルルはクリトリスを
刺激しつつ、胸にも手をやった。
(アルルさん、胸お好きよね?)
ウィッチが悪戯っぽく囁いて、乳房をぎゅっと掴む。
「あぁん……」
普段そうされれば痛いだけのはずなのに、今のアルルは乳房を潰され、甘い声を出す。
掴んだ手の指先で、乳首をつまみ上げて引っ張る。
(痛い?)
「……あ……」
つままれた乳首が硬さを増す。つんつん胸が切なく疼いた。
「気持ち……いい……よぉ……」
乳首をくりくりと左右に吊り上げながら、アルルはズボンの下に手を差し込んだ。
下着越しに股間に触れると、もう汗と愛液でじっとりしていた。
「は……ど、しよ……?」
アルルは濡れた下着を滑らせるように、なおもクリトリスを執拗に揉む。膝から下、
爪先までぼんやりとあたたかい。
「ん……ウィッチぃ……気持ちよくなっちゃうよぉ……ぼく、これ以上、だめぇ……」
アルルの言葉とは裏腹に、指の動きは激しくなってゆく。布越しに触れるクリトリスは
いまやはっきりと勃起していると言えるだけ肥大していた。下着の布をずらして、大きく
なったクリトリスを、ヴァギナに少し指を入れるように、じりじりと焦らす。
「ん……んぁ……あぁ……、あ、んっ……!」
ピンと足を踏ん張って、アルルは押し寄せる快楽に全身を緊張させる。手の動きが激しくなる。
アルルの中で、それは既に自分の手ではない。
(アルルさん、可愛い……イカせてあげる……)
ウィッチの指の動きが、アルルを絶頂に登らせようと激しく責め立てる。アルルの全身は痺れ、
その痺れで意識が蕩けそうになる。
「やぁっ……! きもちいいよぉ、激しくしないで、よくなっちゃうよ……あぁ……」
クリトリスをこする指の動きが緩む。それはアルルの懇願を聞き入れてのものではなく、更なる
快楽にのぼりつめさせるための焦らしに過ぎない。
(アルルさん、中も気持ちよくなりたいんでしょう)
「あ……中に……挿れちゃ……やだ」
(中の方がいいくせに)
ウィッチはくすりと笑い、クリトリスをヴァギナに巻き込むような指の滑らせ方で、
アルルに指を挿入してゆく。
「あ……中、入ってきてる……」
アルルのヴァギナが、ウィッチの指をきゅうと締め付ける。ウィッチは指を膣壁に
ピタリと沿わせ、優しくアルルの感じるところを探し始める。
(アルルさん、いい締まりですわね。シェゾもさぞかし気持ちよかったでしょうね……)
「やだぁ……そんなのぉ……」
(こんなにふかふかであったかいし、指を動かすたびに中がウネウネしちゃって。
指でしか味わえないのが残念ですわ)
ウィッチはアルルに卑猥な言葉を投げかけながら、アルルの膣で感じる部分を徐々に
追い詰めてゆく。ぐっと手を恥丘の方へ倒し、指で尿道の裏を掻く。そこがアルルの
Gスポットらしく、快感がお腹まで迫ってくる。アルルはクリトリスの裏側が遠慮なく
扱かれるイメージを抱いた。
「なんか……くすぐったい……熱い……疼いちゃう……」
(もっと激しくしてほしい?)
「……ん……あぁ……ウィッチ……して……ぼくを、イカせて……」
(正直ですわね。いい子にはご褒美をあげる)
と、ウィッチの手が、恥骨を打つほど激しくストロークし始める。
「あっ……そんな、あっ……!」
アルルは目をぎゅっとつぶって、膣の中に意識を集中し始めた。膣の奥まで指がかすめ、
波打つような快感がお腹から胸の方までせりあがってくる。
「気持ちいー……あぁっ……あんっ、ウィッチ、気持ちいーよ、来てる……!」
指の動きに応じるように、アルルは腰を使い始める。
(あら、いやらしい……。そんなに気持ちよくなりたい?)
「ん……だってぇ……いいんだもん……きもちいいんだもん……
ウィッチの指、きもちいいよぉ……!」
ウィッチの指がぐりぐりと尿道を狭めるように膣壁へ擦り付けられる。アルルは愛液が
奥から溢れる感覚を味わった。熱いものが身体の中から外へ逆流する。
「は……あぁ……! いい……あん……!」
足をきゅっと閉じて、アルルは身体中で湧き上がってくる快楽を受け止めた。びくびくと
膣の中が痙攣して、爪先までピリピリした疼きに占められる。
(イッちゃいましたわね……うふふ、アルルさん、良かった?)
「……はぁ……気持ちよかった……」
ポツリとアルルは呟き、はっと我に帰る。
「ウィッチの、ばかぁ……」
こんなことするようになった責任を取って欲しい、と思った。