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8-61様
今夜は甘いお菓子を持ち込んで、女の子だけのパジャマパーティ−。
アルルもウィッチもルルーも皆、お年頃。
日の明るい時間帯には聞けない事も、夜になれば妙にテンションも上がってハイになる。
本日の議題・・・なんてものはなかったはずだが、ルルーが居れば必然的に話の内容は恋愛話になっていた。
「サタン様は、一体いつになったら私の魅力に気付いて下さるのかしら・・・」
指で髪をくるくると弄びながらルルーは切ないため息を漏らした。
その表情は月明かりに照らされ、いつもよりしおらしく可憐に見えた。
「男なんて、女の子のことぜぇ−んぜん!わかっちゃいませんことよ?」
けたけたと肩を揺らしながらウィッチがルルーの肩にもたれかかる。
さらりとした金糸のような髪と、アルコールの香が頬にかかった。
「なっ・・・ちょ、ちょっとあんたたちっ!いつのまにかお酒、飲んでんじゃないわよっ!!」
感傷にひたっている暇などないらしい。
ルルーは急いでウィッチとアルルからお酒を取り上げた。
この中でルルーが一番背が高いため、立ち上がり、腕を上にあげてしまえば酒が二人に取られる事はない。たとえ二人がかりで掛かってこようと所詮は魔女と魔導士。
こちらが格闘家では力の差ははっきりとしている。それが単に力比べでの話なら。
アルルはしばらくルルーのまわりをぴょこぴょこ跳ね、なんとか酒を取り返そうと頑張っていたが、跳ねたことにより酒が早くまわってしまいその場にへたりこんでしまった。
「だ、大丈夫!?アルル!しっかりしなさいっ」
「ぱたんきゅ〜」
目をまわしたアルルを介抱するためルルーが膝を折ると、背中に暖かいずっしりしたモノがのしかかってきた。
「お、重・・・いわよっ」
「アルルさんばっかりずるいですわぁ〜」
背中でウィッチがゴロゴロ甘えるたび更に重みがのしかかり、アルルを下敷きに倒れかかった。しかしルルーは両腕を突っ張りなんとか耐える。
三人はまるでサンドウィッチ状態になってしまった。
「ルルーさんたらっ。そんなご趣味がありましたの〜!」
ウイッチがルルーのうなじを曝け出しフッと息を吹き掛ける。
ルルーの身体が一瞬力を失い、彼女の豊満な胸がアルルの頬を圧迫した。
「ちょっ・・・!やめなさい」
少し悪乗りしすぎではないか?
いつのまにかルルーの背中に馬乗りになったウィッチがお尻を撫でた。