no title
8-193様
太陽が凄く眩しくて手の甲を目の前まで持ってきた。
暑過ぎて足下はふらつくは視界はゆらぐはで最悪である。
巨大化したあの空に浮かぶ物体のせいでこんな目にあっているのだ、と思いながらシェゾはサタンの塔へ向かっていた。
既に手前の浜まできていて、なるべく人との接触は避けたい。
そう思いながらざくざくと砂浜を進んだ。
「ちょっと待ちなさい!私の体を目の前にして無視はないんじゃない?!」
いきなり肩を掴まれたので後ろを見ると怒りの形相をしたルルーがいた。
後ろには従者のミノタウロスがいる。全然気付かなかった。
「…は?」
「私の体に興味がないなんてアンタホモなんじゃない?!」
「違うわー!」
やっと事を理解したらしく、シェゾは顔を真っ赤にして怒鳴る。
「じゃあなんなのよ?」
ルルーは顔をしかめた。
気付かなかった、と素直にいえばいいものを、ルルーの態度が気に食わなかったので
「お前の貧相な体に興味は無いんだよ!」
と嫌味を込めて答えた。
「ミノ…、先に帰ってなさい」
「でもルルー様…」
「こいつと決着をつけたいから」
「…はい、わかりました」
少々戸惑いながらも荷物をまとめ、塔とは逆の方向へ歩いて行った。
「さて、決着をつけますか」
ルルーはそういって構えた。
暑い中体を動かしてる事が馬鹿らしい。
シェゾも暑さに参っていたが流石のルルーもそうとう疲れている。揺らぐ視界の中、ルルーをボンヤリみていた。
さっきはあんなこといったが相当いい体をしている。
動く度に胸がぷるぷると揺れ、蹴ろうとすると線が判る。
ルルーが拳を突き出そうとしたので、後ろへ下がる。
そのとき、自分の足に引っ掛かり、転んでしまった。
ルルーも全体重を前に持って来ていたので、かなり前の方に倒れた。
顔の前に柔らかい何かがある。
不思議に思い掴むと、目の前には顔を真っ赤にしたルルーがいた。
急いで立ち上がろうとしたのか、今度はしりもちをついた。
…完全に騎乗位だ。
彼女の股間にぐいぐいと押しつける俺のソレ。
なんだかこっちまで恥ずかしい