no title
9-107様
ラギャス近くに建つカレルーツの遺跡。
美少女コンテストの開催時季でなければ、普段は誰も近寄らないような辺鄙な所だが、
今は遺跡内にふたつの影。そしてその一室ではかなり微妙な空気が漂っていた。
「ごっ‥‥ごめんなさいじゃぁ〜ん‥‥」
一人は、2本の太い角を覗かせる豊かな水色の髪が目立つ、ポニーテールの少女。
彼女は悪戯好きなランプの精のジャーン。町に降りれば良くも悪くもちょっとした有名人だ。
「‥‥そう言われてものぉ」
ジャーンが見上げているのは、巨大なカエルの魔物。
とはいっても、彼は普通に人間相手にも商売をする、気さくな魔物商人のほほである。
二人揃って何故かあまり冴えない表情だ。ジャーンに至っては今にも泣き出しそうな顔であった。
事の発端はつい数分前のこと。
のほほがいつものように昼食のカレーライスを食べようとしていた時である。
そこへ現れたジャーンが、「いただきじゃーん!」とカレーを盗み、あっという間に平らげてしまったのだった。
そしてそのまま風のように逃げようとしたものの、
のほほの投げたスプーンが後頭部に当たるとあえなくばたんきゅ〜となった。
そんなわけで現在に至る。
「ジャーン様‥‥お腹空いてて、つい、つい手が出ちゃったじゃ〜ん‥‥」
「ふむう‥‥嬢ちゃん、お金はいくら持ってるかの」
ジャーンは返事に窮して、視線を足元に落とした。
何を隠そう、犬娘のスキュラに路銀の全てを持っていかれたので、びた一文と持ち合わせが無い。
それが盗みを働くことになった原因でもあるのだが。
「なんじゃ、これっぽっちもないのか。そんじゃあ、仕方ないかの‥‥」
「え‥‥じゃ、じゃあっ‥‥」
「のっほっほ、その体で払ってもらえばええかの」
許してくれるのを期待して顔を上げたジャーンは、何か聞き間違えをしたのかと思い、頭の中で反芻した。
きょとんとしているジャーンの肩を、大きな掌が掴んだ。
「へ‥‥あ? あ、あれ?」
ジャーンの背筋を冷たい汗が伝った。
のほほは倒れた石柱の上にジャーンを押し倒して、その上に跨った。
横に広く割れた口から、異様に長い舌を覗かせる。
「い‥‥い、いやそんな、冗談じゃーん? いくらなんでも‥‥」
「カレーの恨みは、恐ろしいのう!」
唾液でてらてらと光る舌が、ジャーンの首から頬にかけて張り付いた。
「ひっ、い‥‥やめてよ‥‥き、気持ち悪ぅ‥‥」
先の分からない展開による恐怖やらで悲鳴を上げることも忘れて、ジャーンはまさに開いた口が塞がらない。
その口の中に、のほほは自分の舌を流し込んでいった。
「んうう!? うぐっ‥‥うェっえ‥‥うあ、んうーっ、うううっ!」
侵入してきた舌からジャーンが逃れようともがく度に、垂れ下がった大きなポニーテールも左右に激しく揺さ振られた。
少女の口内を存分に味わった後、のほほはようやく自分の舌を解放した。
「く‥‥けほっ! はあっ、ああっ、はあっぁ‥‥」
ジャーンは頭が真っ白になって、しばらく唇の端から涎を垂らして餌付いていた。
突然、がちゃり、と鉄同士のぶつかる音ではっと我に帰らされた。
それは、ジャーンの片方の足首に足枷を付けられた音だった。
枷の先にはお約束の、鎖付鉄球まで付属している。
この少女を逃がすまいという、のほほの意志の表れだった。
「ふぇ‥‥ひ、う‥‥ごめっ‥‥ごめんなさぁいっ‥‥ごめっ、なさいい……
ジャーン様、も、もう良い子になるからぁ! い、家に帰して欲しいじゃあんっ‥‥!」
足枷をがしゃがしゃと鳴らしながら、ジャーンはとうとう泣き出してしまった。
ぼろぼろと溢れる涙の一滴一滴が、頬を伝って乾いた石に染み込んで行く。
しかし、それを見たのほほがジャーンを許す気になることは、到底有り得ぬ話だった。
というか、カレーの恨みとは別の、彼の持つ何かに火を点けてしまったようだ。
「よしよし、そうじゃのう‥‥じゃあワシの言うこと聞けたら、帰してやろうかの」
「ぐす‥‥ほ、本当かじゃーん? ひっく‥‥」
大嘘だったのだが、瞳を潤ませて見上げてくるジャーンの問いかけが、のほほの心にちくりちくりと突き刺さる。
だが、その感覚は少し心地良かった。
「じゃ、まずはそのズボンを、脱いでもらおうかの」
ジャーンは顔を引きつらせた。
すぐさま拒絶したかったが、言いかけそうになってそれを飲み込む。
今は、それをしない限りには、解放してもらえそうもないことは確かだった。
「‥‥わ、わかっ、た‥‥じゃぁ、ん‥‥」
消え入りそうな声で呟き、ジャーンは上半身だけ起こして、パティアラに手を掛けた
足枷の鎖がじゃらじゃら音を立てた。
「えう‥‥」
ジャーンの顔は湯気が出そうなほどに真っ赤になっている。
足枷があるので片足は通ったままだが、
一応脱ぎ終ったジャーンは、せめて下着は見せないように両手を前に合わせた。
のほほが両手を掴むと、あっけなくその守りは崩れた。
「え‥‥ちょっと、も、もう、脱いだから終わり、のハズじゃん……ねぇ、終わりだよ……」
「のっほっほっほ、福神漬けやるから、許してくれえや」
のほほの手がジャーンの下着に届いた。その上から、太い指が割れ目をなぞる。
「んやっ‥‥そこは、や、やだっ! いやだぁっ‥‥!」
ジャーンが今までになく激しく抵抗するので、のほほはちょっとだけ指を中に入れてみる。
「んぁっあっ! ‥‥あぁっ! ああ! 指なんかっ‥‥! あっ! ぬ、抜いてっ!」
指は奥まで飲み込まれ、のほほはそのまま遠慮なく掻き回す。
無意識になのだが、幾分か湿り気を帯びていた。
「ふっ‥‥んんっ、んぁっあっ! 声がぁ‥‥あぁっ、変な声が、勝手にぃ‥‥ひんっ!」
埃っぽい遺跡に、しばらくの間可愛らしい喘ぎ声が響いた。
のほほは名残惜しそうに指を引き抜いた。
少女に触れるのを今か今かと待っていた、脈動する性器をジャーンの秘部にあてがう。
「ひ‥‥それ、は、うあっ、あ‥‥お願い、それだけは‥‥あっ」
ジャーンがのほほに縋るように懇願する。一生懸命頼めば、もしかしたら許してくれるかもしれないから。
陰茎が力任せにジャーンの女を貫いた。秘部から鮮血が滴り落ちる。
「い痛いっ!? 痛いあぁっ!? いっ! っ、抜いてえぇっ!?」
ジャーンの目からとめどなく溢れる涙を、のほほは舌で舐め取った。
「ひっ、どいっよぉ、うっうええ゛っ、ひっひっひどい、よぉっ!」
のほほが腰を動かす度に、ぐちゃぐちゃと音を立て、
ジャーンの秘部からは、愛液と血の混じったピンク色の液体が滴り落ちる。
「早くも、限界じゃっ、このまま、中で‥‥」
「うっ‥‥嘘!? それ、だけはっ! それだけわあ!」
ジャーンが叫び、のほほは溢れ出るほどの量を注いだ。
「ふあっ‥‥! あはぁっ、あ、あ、あ、‥‥」
ありったけ出し終えたのほほが、秘部からその陰茎を抜き取った。
ジャーンの秘部はひくひくと痙攣し、精液がとろとろと漏れ出していた。
「はぁ‥‥はっ‥‥嫌だあ‥‥カエ、ルの、赤ちゃん‥‥なん、てっ‥‥う、産みたく‥‥ない、じゃぁん‥‥」
おしまい。
色んな魔導キャラのネタがもっと増えて欲しいと思うこの頃。
蛇足。
「それじゃあの」
のほほは足枷を外してやって道具袋にしまい、代わりに福神漬けの瓶を置いた。
そうして足早にその場を去ろうとしたが、
「のほ?」
去ろうとしたが、巨大化したジャーンの片手がのほほの足首を掴み、それを遮った。
「‥‥お前‥‥許さないじゃぁん‥‥ジャーン様を苛めた事を、後悔させてやるぞぉ‥‥」
空いた片手が、怪しげな印を結んでいる。長年の商売人の勘が何やら恐ろしい物を感じ取った。
「じゃじゃじゃ、じゃああ〜んっ!」
ジャーンの放った「まるつぶれの呪い」が、のほほの股間に降り注がれた。