アルルと強姦魔

◆qdttrtrYyo様

その日シェゾは部屋でアルルといっしょに彼女の少女漫画を読んでいた。
理由は別になくて、アルルがごろごろ漫画を読んでて、自分もヒマしてたから、
なんとなく読ませてもらってただけ。
…………で、全巻読み終える。読み終えたシェゾの感想は。
「なんだこりゃ……」
だった。

その漫画は要は主人公の少女が一人の男にレイプされ続けるって内容だった。
なんだこりゃと思ったのは、その内容自体もさることながら、
こんなどう見てもエロ漫画を世の中の少女がごく普通に読んでいるのかってことと、
あと、レイプしてる男が美形で金持ちで嘘みたいな完璧な男で、
主人公もレイプされてもさほど嫌がってなくて結局相思相愛になってるという展開も
激しくなんだこりゃだった。
「お前、こういうのが好きなのか?」
「ん?うん、けっこう好きだよー」
「なんで」
「だって、超かっこいい男の人にこんなに狂おしいほど求愛されるなんて素敵じゃない。
もちろん、こんなの現実にはありえないファンタジーだってのは、分かってるけどさ。
……現実はこうはいかないもんねー」
楽しそうなジト目でシェゾを見るアルル。
「なんだよ」
「ボクの現実の人は全然完璧じゃないし、お金持ちでもないし、性格もアレだしねえ」
「アレってなんだ?」
「あと現実の男って、すごく男くさいもんねえ。漫画じゃそういうのないけどさ」
「だからアレってなんだよ?」
「でもさ……シェゾは背も高いし、顔だって漫画に出てきそうなくらいかっこいいよ。
それにちゃんとやさしいとこあるし、その点は、ボク、すっごい自慢なんだよ……」
「……」
漫画談義がなんだかちょっと甘い雰囲気になってきた。

「ボクがこういうえっちな漫画好きだと、心配?」
「いや、まあ……」
アルルが寄り添って甘えてくる。
「でも現実で好きなのは、ここにいるヘンタイさんだけだから、安心してねっ」
「……ちょっと自惚れすぎだぞ」
「あはは」
生意気なアルルに怒りながらも、シェゾは彼女をひざの上に乗っけてかわいがった。
「…………ね、えっちな漫画読むとえっちな気分にならない?」
シェゾはこんな漫画で大して興奮はしないけど、アルルがそう言うならと、キスをして返した。

「んっ、ん……」
「……そうだ、アルル」
「なあに」
「今日は、さ、こういう漫画みたいに、お前のこと強姦するように抱いてやろうか……」
「え……」
「こうやって……腕も後ろで縛って、さ」
「え〜……えっと……」

アルルは結局、ほんとに暴力的ことはしないのならって条件付きで、それに応じた。
「じゃ、ちょっと待ってて。着替えてくるから……」
一度応じると彼女は積極的だった。
「おまたせ……」
「この服ならさ、もういらないやつだから、破っちゃってもいいよ」
「縛るんならこのリボンで縛って……。でも痛くしちゃやだよ」
「今日もちゃんとピル飲んでるから、たくさん、ちょうだいね……」
もはやシェゾ以上にノリノリ。
「……お、お前、こういうの、やってみたいって思ってたんじゃない、か?」
「そうかも、しれない」
「……ふふ。じゃあ、望み通り、犯してやるよ……」
「うん……犯して……」

シェゾは後ろ手に拘束したアルルをベッドに横たわらせる。
するとその途端に彼女は激しく抵抗しだした。
「いやあ、なにするの!キミ、誰なの!」
そのいきなりの変貌っぷりにシェゾは一瞬唖然として、ちょっと内心で笑ってしまった。
どうやらアルルはシチュエーションにどっぷりひたりたいようだ。
…………そういうことなら。
「……決まってるだろ。これからたっぷりいたぶってやるぜ」
自分も暴漢になりきってみることにした。
「いやぁ、いや!触らないでえッ」
じたばたともがくアルルをまた強く押し倒す。
「きゃぁッ」
「うるさいぞ。死にたくなかったらおとなしくしろ」
「ひ……」
怯えた表情を見せるアルルに強引にキスをする。
「んッ!ん〜!」
唇をこじ開けて、舌をねじ込む。
するとアルルはいつものように応えてきて舌を絡ませてきた。
その様子で、いきなり拒絶しだした彼女だけどちゃんと楽しんでることが分かって、
シェゾは安心して陵辱ごっこに取り掛かることにした。

たっぷりとお互いの唾液を混ぜ合って、唇を離す。
「なんだ、ずいぶんとキスするのに慣れてるじゃないか。
かわいい顔してもう男は知り尽くしてるって様子だな」
言葉で辱めてみる。
「……しっ、知らない!そんなこと関係ないでしょ!離して!」
「……なかなか気が強いな……だがいつまでそんな態度でいられるかな」
シェゾはアルルのカットソーに手を掛ける。
破ってしまってもいいと言ってたので、遠慮なく力任せに引き裂いた。

び!びびびび!
「いやああ!」
上着が引き裂かれて、アルルの上気した素肌とブルーのブラが露出する。
シェゾは背中に手を回してブラも外してたくしあげた。
小さな乳首が乗った乳房がやわらかく震える。
「いや、いやぁ……。やめて、お願い」
アルルは弱々しい声になって、ものすごく恥ずかしそうに哀願してきた。
その様子があまりにも真に迫っているのでシェゾも一瞬興奮が走った。
乳房をわし掴みにして、揉みしだく。
アルルは乳房を強く掴むとすぐ痛がるので、乱暴にしてても、やっぱり優しく。
「あ……あっ、ああんッ」
アルルも嫌がりながらちゃんといい反応を返す。
乳首も口と舌でたっぷり愛撫した。

「ああ…ああっ…。いや…、シェゾ、助けてえ……」
アルルはシェゾに助けを求める声をあげた。
シェゾはまたぞくっと興奮する。
彼女が今言ってる『シェゾ』は自分のことじゃなくて仮想の中のシェゾ。
そして今の自分は彼女の愛するシェゾじゃなくて他の暴漢の男。
なんだか倒錯的な快感が湧いてきた。
自分自身が『シェゾ』から彼女を無理矢理奪い取っていくような奇妙な興奮。
アルルもきっと今似たような興奮を味わっているから、こんなに没頭しているんだろうか。
「シェゾなんて奴、ここには助けに来ないぜ……」
「うそ、うそ……。やだ、シェゾ、シェゾ、助けて……」
シェゾはアルルのミニスカートをめくり上げて、パンツの上から股間を撫でる。
「ふあぁっ、ああぁ!」
少し触れただけで、下着をぐっしょり濡らしているのが分かった。
「……なんだ、お前、感じているんじゃないか」
「いやあッ、そんなこと、ない……!」
アルルもやっぱり興奮してるみたいだった。

「やだ、お願い……触らないで……ああっ」
パンツの中に手を滑り込ませる。
指を全部使ってクリトリスから膣口まであちこちをいじくり回した。
「ああっ、あ、いや、やめてえ……」
中指をゆっくり膣内にねじ込む。
よく濡れているし、アルルも力を抜いているからスムーズに埋まっていく。
「やっぱり処女じゃないんだな。そのシェゾって奴とやりまくってるのか?」
「ッ……そんな、こと…言わないで!」
顔を真っ赤にするアルル。
「……これならもうぶち込んでやってもいいな」
「ひっ……やだ、やだッ!お願い、やめてえッ」
シェゾはアルルをうつ伏せにさせた。
お尻を突き上げさせて、スカートを完全にめくってパンツを膝までずりおろす。
「なにがいやなんだ?こんなにひくひくさせて悦んでるくせによ」
シェゾは自分のズボンの前を開いてペニスを出した。
ズボンの中で痛いほど勃起していたそれが解放されていきり立つ。
そして先端を膣口にあてがって、ゆるゆると擦り合わせた。
「いくぜ……」
「あ……いや、お願い、お願いです……やめて……ひ、あぁ、あ……」
いつもよりかなりゆっくり時間をかけてアルルの中に挿入させていった。

うつ伏せでうずくまって全身をぴくんぴくんと震わせているアルル。
行為自体は優しくしてるけど、ほんとに無理矢理に犯してるような気分になってきた。
「ああ、あ……。シェゾ…シェゾ……ごめんなさい……。
ボク…シェゾ以外の人に、知らない人に、犯されちゃったよう……シェゾォ……」
アルルも(うっとりと)うわ言を呟いてむせび泣いた。
でも膣内はじっとしていてもにゅぐにゅぐとペニスに絡み付いて快感を与えてくる。
シェゾもたまらなくなって、運動を開始した。
ぷちゅ、ぷちゅん、ぐちゅ、ぐちゅ……
「ひあぁ!ああ!あっ!あああん!」

シェゾはアルルの腰を掴んで激しくペニスを打ちつける。
しばらくはお互いに無言でピストンに夢中になった。
ただペニスを奥まで突き入れるたびにアルルがかわいい悲鳴をあげ続けた。
「ああっ、あ!あ…あ、ひあぁ……!」
「……う、う」
「……ひあぁ、ん……」
妙に興奮して一瞬もう射精しそうになったので、動きをセーブした。
アルルもいっしょにいきそうになっていたけど、ちょっと落ち着く。
シェゾはアルルの背中で両手を縛っているリボンをほどいた。
枕に頭を押し付けていたアルルはひじをついて楽な姿勢になる。
そしてシェゾも両手をついて後ろから覆い被さってお互いのからだを密着させた。
「はあ、は、ああ……」
アルルがシェゾの手をぎゅっと握ってきた。
その様子ははっきり言ってラブラブ。
って、無意識に幸せに浸っちゃったけど、今はレイプ中なので気を取り直して辱めを再開した。
「このまま中に出してやるからな……」
「え…………あ、やめて、中に出さないで、それだけは、許して……。
赤ちゃん、出来ちゃう……。お願い、おねがいです……それだけは……」
「だめだね」
アルルの必死の懇願を無視して運動を再開した。

ぐちゅ!ぐちゅ!ぐちゅん!
「いや、いやぁ!やあぁ!ああーッ」
思いっきり激しくスパートをかけた。
そしてようやく射精する。
「いくぜ……」
「いや、いやいやいやっ、ああああぁーッ!!」
どくんッ!
シェゾの射精と同時にアルルも泣き叫びながらいった。

アルルの膣奥でシェゾのペニスが何度も何度も脈動して精液を注ぎ込んでいく。
「あ…………」
二人は全身を脱力させて絶頂の余韻に浸った。
アルルはくったりと横に倒れて、ペニスがにゅるんと引き抜かれる。
ぱっくりと開いた膣口から二人の体液が混ざり合って、ぴゅっと溢れた。
「はあ、はあ、はあ……」

「なんか興奮したねー」
…………陵辱ごっこが終わって、アルルはごきげんでシェゾに囁きかけた。
ベッドの中でくっついてじゃれ合った。
「ほんとに無理矢理されちゃってる気分になったよー」
「……」
「…………でもさ、こーんなに気持ち良かったのは、やっぱキミだからなんだろうね。
好きな人とじゃないとゼッタイ、気持ち良くなる筈ないよね。
やっぱり漫画とかの空想と現実は別なんだよねえ」
「アルル……」
アルルはそう言って、シェゾにちゅっ…と甘くて優しいキスをした。

でもその直後アルルはふたたびハイテンション化。
「でもでもっ、それはそれとして、こういうのもすごくいいよねっ。
もっと他にもいろんなのになりきってみようよ」
今回のプレイにかなり味をしめた模様。
「えーと、ほら、例えば、兄と妹の禁断の関係とか、どう?」
「はあ?」
「どう?そういうのもいいと思わない?……おにいちゃん!」
「……」
シェゾは思った。
イメージプレイ……確かに、悪くないかもしんない!

おわり。

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