Q:アルルが魔道物語でシェゾに捕まった時、どのように「いろけ」を使って脱出したか淫靡に答えなさい
9-336様
見張り役というのは非常に面倒くさい仕事である。やるべきことは少なくて飽きやすい
くせに、飽きて注意を逸らして獲物を逃がしたりしたら非情な折檻が待っている。退屈な
のに気が抜けない職場なんて最悪だ。
だから彼は雇い主である魔導師がどこからともなく人間を攫ってきて地下牢に閉じこめ
る度憂鬱な気持ちになっていた。どうせ実験体を作ったりミイラにするんだったら一思い
にやってしまえばいいのに、そんな風にさえ思っていた。
しかし今回は少し勝手が違う。いつもは壮年の剣士だったり、ひからびた老女だったり
する雇い主の獲物が、なんと若い娘だったのだ。
歳は十六くらいか。活発そうな娘だが、出るところはわりとしっかり出ていて美味そう
だ。雇い主の獲物であるので簡単に手出しはできないが、基本魔導力を奪ってしまえば素
体としてしか必要とされないのがセオリーだ。少しの間我慢すればイイ思いができるかも
しれない、そんな想像に彼は表情をだらしなくゆるませた。
牢の中に閉じこめられた少女は、スリープをかけられていまもまだ眠りの中のはずだ。
しかしそろそろその効力も切れかかるころだろうと判断し、彼は様子をうかがいに向かった。
――声がする。
「あ、あ、………ああっ、あんっ」
小さな声ではあるが、閉鎖されたここでは思いの外物音は大きく響く。声は、少女の牢
から聞こえていた。
「あ、あああ、んっ……あ はぁ」
最初は少女がうなされでもしているのかと思ったのだ。しかし近づくとともに、そうで
はないことがわかる。彼の人間よりも優れた嗅覚は、はっきりと匂いを察知した。……甘
く、むせかえるような、女の香り。
「あ あああ、あ、そこ、んー、んー!」
声を抑えるつもりもなくなったらしい、どんどん大きくなっていく声に導かれるように
して牢の前に立つ。
――牢の中の光景は、なかなかに見物だった。
頬を明らかに紅潮させながら、自分のスカートの中に手をつっこみ、小刻みに揺らしている。
くちくちと、いやらしく響く水音。
桃色の唇はだらしなく開かれ、ひっきりなしに甘い声が漏れている。
彼はごくりと生唾を飲んだ。
「なにを……している」
「ひゃっ」
彼の存在に気付かなかったのか、声をかけられて少女は軽く悲鳴を上げた。しかし手を
動かすのはやめようとしない。それどころか、くねくねと腰をくねらせている。その状態
に思わず目を奪われ凝視すると、少女の痴態はさらに乱れた。
「あ、いや、見ないでっ…… …………あ、あああ あっ」
一人での行為を見られたことが快感に変換されたのだろう。少女の声が一層高くなり、
一拍のあと全身から力が抜けたのは鉄の柵に阻まれていてもしっかりわかった。見られた
だけで達してしまったのだ。むわっとより濃くなる発情の香りに、彼ははっきりと欲情した。
少女は潤んだ瞳で彼の視線を受け止める。ちろりと唇を舐める。その舌は、いやに赤く
見えた。力の抜けた足は軽く開かれて、しかもスカートはめくれあがっていたので奥まで
見ることが出来た。
下着は着けていないようだった。
暗くて見えないだけで、そこはすでにとろとろに濡れ、ひくひくと蠢いているはずだ。
「あああ、いやあ、見ないで……」
そう口では言いながら、足はどんどん開いていき、スカートの裾は少女自身の手でおず
おずとたくし上げられていく。
彼はにやりと笑った。こんな娘だとは思っていなかったが、なかなかに扇情的で魅力的
だ。少女は彼の笑いに頬を染めながら、意を決したらしくもじもじと、可憐な声で『お願
い』をしはじめた。
「おねがい、……おねがいします。足りないの。……ぼくのここを、もっとおっきいので、
いっぱいにしてほしいの。おねがい、ぐちゃぐちゃにしてえ……っ」
彼はそのとろける声に引き寄せられるようにして、牢の錠に手をかけた――
「ちょろいっ!」
ぼくは怪物をいろけでだましてカギを奪い取った。こんな地下牢からはさっさと脱出してやる!
終わり。アルルに色気で騙されたい。失礼しました。