なかだしドラコ
1-596様
「あんっ、やあぁん!」
ずぷッ!ずぷッ!にちゅ!にちゅ!ぐちゅぅ!
ラグナスはドラコの上に乗って、彼女の中を激しく突き動かす。
ふたりにとって、もう何度目のセックスかわからない。
「ふあぁッ、あ、またいく!もう……だめえ!」
彼女の膣内は何度抱いてもきつい締まりを失わず、抱くほどにペニスを包む快さを増していた。
それに感度も抜群にいい。
ラグナスもドラコを抱く度に自分のペニスを鍛え上げて、彼女に快感を与える術を高めていた。
ただ、ふたりはお互い以外の相手とのセックスの経験がなく、
ラグナスはドラコのカラダの良さを他の女と比較して実感することができないし、
ドラコももしラグナス以外の男に抱かれてもここまでの快感を得られないことも知らない。
お互いが至上の相手だということを知らずに、ふたりにはそれが無二の事実になっていた。
そしてラグナスは今夜もかけがえのない自分のパートナーを幾度もいかせて、
今また何度目かのオルガスムスへと導いた。
「やああ!ラグナス、いっしょに!おねがいッ、いってぇ!」
ドラコがラグナスに同時にいくことをおねだりする。
「ふぅ…!ああ、ドラコ!いくよ!いっしょにいくよッ!」
ラグナスも彼女のおねだりに応じて、自己の射精感を徐々に高める。
「ああぁ!おねがい、なかに!ちょうだい!」
ドラコはいつもラグナスに膣内での生の射精を求める。
彼も出来るだけそうしている。
戯れの趣向で膣内以外の場所に射精するときも、彼女の口に飲ませたり、肌に塗ったり、
徹底的に自分の精液を彼女のカラダに染み込ませるようにしていた。
ドラコから以前聞いたところによるとドラコケンタウロス族の女にはとある特徴があって
人間の男に抱かれて膣内で射精を受けても、一定の時期間は妊娠することがないらしい。
ラグナスは恍惚とした脳裏の片隅に、彼女の話を思い出した。
………………うん、だいじょうぶ。今は、妊娠の心配はないよ。
あのね、ドラコケンタウロスの女は、えっと、セカンドピリオド…っていうのがあってね、
異種族の男の人が相手のときだと、その人がほんとに強い男で、
それで、その人がほんとに心から…愛してる人だっていう証明がないと、
絶対に妊娠しないようになってるんだって。
相手の男の人がそういう人のときでも証明が出るまでの間は、やっぱり妊娠しないの。
逆に、証明が出たら、その人の子どもだけを、すごく、妊娠しやすくなる…んだって…。
セカンドピリオドっていうのがその証明になるのね。
あ、それはね、一度、かなり高い熱が出るらしいの。
それで、そのあとに…えっと…初潮みたいに………。
違うよう。それは、ちゃんと、…もうあるもんっ。
だ、だからね。えっと、まずね、ドラコケンタウロスの女の子も、
人間の女の子みたいに、10歳すぎくらいに、普通に初潮がきてね…………。
もうっ、まじめに話してるんだからちゃんと聞いてよ!
こっちまで恥ずかしくなるじゃない………。
あ、それで…それでおとなのカラダになれば、ドラコケンタウロス同士だったら、
普通に妊娠するようになるんだけど、異種族の男の人のときは、
そのままだと、せ、精子が合わなくて、受精はしないんだって。
え…。わかんない。龍の血を薄れにくくするためだからって、言われてるけど。
でもね、異種族でも、ずっとその人にだけ…何度も抱いてもらったら、
子宮が、その人の精子を覚えるの。
それでその人の精子にだけ…受精できるカラダになるように、子宮が変化するんだって。
それが、その人のためだけにまた初潮になることだから、セカンドピリオドっていうらしいよ。
だから、あたしは、普通の生理はあるけど、あなたにとっては、まだ初潮がないカラダなの…。
だから…、妊娠はしないよ………。
え。あ、それは人それぞれだけど、覚えるまでだいたい1年以上はかかる、と思う。
その間何度も抱いてもらわなきゃいけないから…相手の男の人は強くないと、だめでしょ。
それに、あたし…えっと、ドラコケンタウロスの女だって、長い間、ひとりの相手にだけ、
カ、カラダを許すわけだから、相手の人は、強くて、ほんとに望んでる相手じゃなきゃ、
セカンドピリオドには、ならないんだよ。
……………………………ねえ。ドラコケンタウロス族ってさ、半龍半人族のことだけど、
人間族と龍族の間のハーフとは、ちょっと違うじゃない?
でも大昔のあたし達のご先祖様は人間の男と龍の女から生まれたって言い伝えがあるんだよ。
その龍の女には、一族以外と結婚して龍の血を薄めてはいけないって掟があったんだけど、
人間の男と恋に落ちて、一族の掟よりもその男との愛を選んだんだって。
最後にはふたりは結ばれたんだけど、それまではすごく苦難の道だったんだって。
だから、そのふたりの子孫のドラコケンタウロスにも、その名残りがあって、
異種族と子どもを授かろうとしても、なかなかできないようになってるんだけど、
龍の血よりも想いがまさったときにだけは、ちゃんと子どもを授かれるようになってる、って。
そんな話があるんだ………………。
………………あ。ごめんっ。へ、変な話しちゃった。
えっと、とにかく、そういうことだから…妊娠のことは、気にしないでいいから、ね。
「あっ!ああ!ラグナス!もう…いく!ラグナスゥ!!」
「ドラコ!ドラコ…!俺も、もう、いくよッ!」
ラグナスは最後のスパートをかける。できるだけ彼女の膣奥にペニスが届くように。
「いっちゃう、いっちゃう!あああぁあぁーッ!」
ドラコが叫んで、膣壁が痙攣したと同時に、ラグナスも最奥で射精する。
びゅく!びゅくん!どく!
「……………あ、ああ、ラグ、ナ、スゥ…………」
「ああ…。ラグナス、たくさん出たね…。うれしい…」
「…………ちょっと……このままで、いい…?」
「うん…うん。ラグナス、大好き…」
「…ドラコ、愛してる………ん…んむ、ん…ちゅ」
ふたりはセックスが終わっても、じっと動かずにそのままでキスを交わした。
ドラコはラグナスに膣内で射精して貰うのが好きだ。
彼女が過去に一族から習ったドラコケンタウロス族のセカンドピリオドの話。
初めて知ったときはたいして意味もない習性だと思っていたけど、
今は彼女は自分達の習性を誇らしく感じていた。
ラグナスの子どもを産めるカラダになりたいと思っているけど、
それは言ってしまうと彼の迷惑になるかもしれないから、言葉には出さない。
だから秘かに夢を見る。
この人だけを愛し続けて、彼をずっと惹き付けていられる女になろうと。
ラグナスもドラコに自分のためのセカンドピリオドを起こさせるように努めていた。
彼女からあの話を聞かされてから、彼の本能がそうさせずにはいられなかった。
彼女をただ孕ませたいんじゃない。彼女が望まないなら、その後は絶対避妊しようと思う。
ドラコケンタウロスの彼女から、男としての証明を得たかった。
いつかは、目の前のこの少女を自分だけの花嫁にしてみせると決心していた。
おわり。