メイドドラコ

1-923様

酒場兼レストラン、ムーンキャベッジ。ドラコがウエイトレスのバイトをしてる店。
彼女はそこで週4、5日、だいたい昼食時前から夕食時後くらいまでの時間を勤務してる。
だからそろそろ彼女があがる時間。
今日の仕事が早々にあがったラグナスは彼女を迎えに寄ることにした。
ちなみにラグナスの普段の仕事は勇者…というか護衛や警備巡回とか、総合警備って感じ。

店の前まで来たけど、中に入るとなにかと煩わしいので、外で彼女を待つ。
……と思ってたのに店内にいるカリンに窓越しに発見されてしまった。
「あ。ラグナスさんだー。おーい」
わざわざ招かれてしまったので、仕方なく中に入った。
「あー……、カリンちゃん……。こんばんは」
「こんばんはー。ドラコちゃんはもうすぐだから、ごゆっくり待っててねー」
カリンはワーキャットの小柄な少女で、ドラコのバイト仲間。
ラグナスはカリンをあまりよく知らないが、向こうは自分のことを”よく聞いている”らしい。
他のウエイトレスも声を掛けてきて、カウンター奥の店長夫婦も目で挨拶してくる。
一、二度顔を見た覚えがある常連客らしき男達もちらっと自分を見た気がした。
ラグナスは内心の気まずさを表に出さないように隅っこに座った。

ドラコやカリン達、様々な獣人族のウエイトレスはこの店人気の看板娘だ。
みんなかわいくて、ファンの男性客も多い。
けどその中でもドラコちゃんはもう彼氏持ちなんだってよ…ってことがファンの間で有名らしい。
ドラコは客からの本気のナンパでも冗談まがいのでもとにかく「あたし恋人いますから」と、
かなりクリティカルな断わり方をするそうだ……。

で、その恋人が自分、と………。

ウエイトレス姿のドラコが満面の笑顔でテーブルに駆け寄ってきた。
「ラグナス〜」
カリンが言うには、この時のドラコを見れば、彼女が普段はいかに営業スマイルしてるかが、
よく分かるのだそうだ。

結局バイトのあがったドラコと店で食事までしてしまって、ようやく帰れたその帰り道。
「まだまだ寒いよね〜」
彼女が腕をむぎゅっと組んできてるのに、ラグナスは浮かない顔。
「どうしたの?」
「……ドラコってさ、あの店でもずいぶんもてるみたいだね」
「そうかなあ?カリンとかのほうがもててると思うよ。彼氏募集中なんだって」
そういえば、ドラコって、女の子同士で誰がかわいいかとか誰がもてるかとか、
すごいこだわってたのに、最近はそういうのに執着を無くしてしまったみたいな気がする。
「…………もしかして心配?かわいい彼女が他の奴に取られないかって」
「う〜ん……まあ」
それもあるけど、さっきは男性客からのやっかみみたいなのに気苦労を感じた。
「もー。素直じゃないねっ」

で。帰宅して、ひと段落する。食事を済ましてきたのでのほほんとできる。
そしたらドラコがバッグを持ち出してきた。今日店から持って帰ってきてたものだ。
中にはウエイトレスの制服が入ってた。
「それどうしたの?」
「えっとね。これ、しっぽのスリットがちくちくするの。だから直そうと思って」
「へえ。そういうの自分で直さなくちゃいけないの?」
「別に店に頼んでもいいんだけど、こういうのって自分じゃないと分かんないじゃない?
 それに……こういうことくらい、自分でバシッとできるようになりたいし……」
彼女は裁縫道具を出して、上手でも下手でもない一生懸命な手付きで直し始めた。
ラグナスはそんな彼女の様子を見てると、なんだか幸せを感じた。

「終わり〜」
手直しが終わったらしくドラコが嬉しそうに漏らした。
やっぱり彼女を見てると幸せで……それがだんだん欲情になってくるような気がした。
「………ねえ、ドラコ」
「なあに?」

「制服って、今全部ある?」
「うん…。靴以外なら。ついでに洗濯もしようって思ってたしね」
「じゃあさ…………ここで着てみてよ」
「はあ………?」
「君の制服姿、今ここで見たい」
「え……。って今日は」
ドラコは、今日はこれ着て……するの?と聞きたいみたいだ。
ラグナスはそれを以心伝心で察しても、答えずに要求だけする。
「だめ?」
「…………わ、分かった」

ドラコは隣で着替える。彼女は着替えとかをラグナスに見られるのをいつも恥ずかしがった。
何度抱いても、服を脱ぐとか裸になる瞬間は、決して恥じらいを失うことのない少女だった。
そしてしばらくして着替え終わった彼女が来た。頬を染めながら。
「な、なんか……恥ずかしいかも」
「どうして。いつもの制服でしょ」
「でも……ここで着てると……」
「かわいいよ」
そう言い切ってあげたら、彼女も多少喜んでくれたみたいだ。

ドラコの制服はロングスカートのエプロンドレスだ。
キキーモラの服に似てるけど、あれより色合いをブラウン基本に落ち着いたものにして、
ヘッドドレスやエプロンのフリルとかの装飾をもっと華やかにしたような衣装。
「本当にメイドさんみたいだよね……ねえ、今夜は本当に、俺のメイドになってよ」
「え…………」
「だめ?返事は?」
「………いや、うん。あなたがそういうなら……」
「………………返事は”はい”だろ」

「………はい。あたしは…、あなたのメイドになります……」
ラグナスの言葉に素直に従うドラコ。
でもやっぱりなにか落ち着かないようで、いつもはこの格好だとトレイを持ってる手を、
前で組んで手持ち無沙汰みたいにもじもじして彼の視線を受けている。
「こっちおいで」
「はい」
ラグナスはソファーに座ったまま、そばに招く。
「でもさ……」
「こら。今夜は俺はご主人様なんだから、言葉遣いちゃんとしなきゃだめだろ」
「え、あ。えっと、申し訳ありません……」
だんだんのってきた。二人とも。
「よし、いい子だね。……で、なに?」
「あの、わざわざメイドじゃなくても、あたしは…ご主人様のものですよ……」
ちょっと感動するラグナス。
「……本当?」
「はい」
「……嬉しいよ。俺の、ドラコ……」
「あ……」
彼女を抱き寄せてキスした。ソファーに座ったままのラグナスにドラコがもたれかかる。
「ん…………でも、俺は今日はご主人様だから、命令だよ……」
「はい」
「…………口でして」
「はい……かしこまりました」
ドラコはかいがいしくラグナスの前にひざまずいて、彼のズボンの前を開いた。
確かに、ドラコは別にメイドじゃなくても普段からラグナスの言うことはよく聞いていた。
でも主従関係を演じてみると自分の独占欲がより明確になってより興奮してくる気がした。
ラグナスのペニスが露出する。
ドラコはそれを何度も見てるし誰よりも知っているけど、その瞬間はやっぱりとても恥じらった。

そしてドラコがラグナスのペニスを恥ずかしそうに愛しそうに、ゆっくりと頬張った。
「ん……んう……」
瑞々しい色と可憐な輪郭の唇がペニスを行き来させる。
舌で先端をくるむようにして、唇をすぼめて何度も丹念にすべらせた。
「ん、んぅ……えぅ、ん、ちゅ…く」
ドラコは処女を失ったばかりの頃から、とてもフェラチオが上手だ。
もっとも、ラグナスは他の女にしゃぶらせた経験もないから比較はできないけど。

「よし…そろそろ、いいよ」
ドラコがちゅる…とペニスを唇から抜いた。
「もう、いい……ん、ですか…?」
「ああ。君の中に出してあげるから」
かあっと顔を真っ赤にするドラコ。
「好きだろ?中で出してもらうの」
「あ………………はい」
ドラコはすっかりご主人様に従順なメイドになっていた。

「立って……」
ソファーに大股で腰掛けて、逞しく勃起したペニスを露出したままで、ドラコを正面に立たせる。
「下着、俺が脱がせてあげるから、自分でスカートをめくって……」
「…………ッ」
ドラコは真っ赤な顔をさらに赤くして、涙ぐむ目をぎゅっとつむりながらも、命令に従った。
ロングスカートの真ん中あたりをつまんで、そろそろと上げていく。

普段ドラコは、自分の体のラインがよく出る服装を好む。
でもこのエプロンドラスは、体全体のラインを覆っていて、肌の露出も少ない。
そんな彼女が、少しずつ白いガーターストッキングに包まれた脚をあらわにしていく。
普段とのギャップが、ラグナスをさらに欲情させた。

「……うぅ」
ガーターベルトと薄いナイロンのパンツが見えて、ドラコが恥ずかしげに呻いた。
下着は全部も純白。ラグナスに見覚えのある下着でたぶんブラもお揃いのもの。
ただでさえ透けているパンツの生地が湿り始めてドラコの薄い恥毛がくっきり見えた。
「ふぁ…!」
ラグナスが両手で彼女の脚を撫であげた。ドラコは敏感に吐息を漏らす。
そしてパンツに手をかけて、それだけをするすると下ろしていく。
ドラコは自分のスカートを握り締めて、恥ずかしさに耐えている。
足腰がわずかに震えていて、性器もよく濡れていた。
ドラコはフェラチオで自分も興奮して、羞恥心を煽られて感じている。
彼女のカラダのことはもう手に取るように分かるようになった。
「足、あげて………」
「は、は…い……」
ドラコの足を片足ずつあげさせて、パンツを抜き取った。

「もう、すぐに入れても大丈夫そうだね……」
「はあぁ、はー……。はい……」
「じゃあ、ドラコ……。そのまま俺にまたがって、自分で入れるんだ」
「はい……ごしゅじん、さま……」
「ああ、スカートは下ろしちゃだめだ。口にくわえて」
「…………」
ドラコはスカートの裾を口にくわえて、ぎゅっとそれを噛んだ。
服は全く脱がないで、自分の大事なところだけをご主人様の前に晒し続けるドラコ。
そのまま荒い息をつきながら、ラグナスを跨いで膝立ちになった。
片手でラグナスのペニスを握り、もう片手で自分の陰唇を広げた。
そして、お互いの性器を合わせて、少しずつ腰を沈める。
「ふー……、ふうぅ、んッ、んうぅ……んああ!!」
挿入したとたん、ドラコは甘い悲鳴をあげて、スカートが落ちた。
二人が一つになった部分をかわいいエプロンとスカートがばさりと隠した。

「はああ、はー…、はー」
ドラコの膣はなんなくラグナスのペニスを受け入れ、やわらかく包んだ。
やらわかいのによく締まり、二人は静止してるのに、そこだけはひくひくとうごめいた。
「ドラコ……君は、俺だけの、ものだ、ぞ……」
「……ん、はいッ…!あたしは、ラグナス、様、ご主人様だけのもの、です」
「店でも他の男なんかに、触らせちゃ、だめだ……」
「そんなこと、ぜったい…させ、ません……!」
ラグナスが腰を下から運動させ始めた。
「あっ、ああ!はあ…あ、ラグナス!ご主人様あ!」
清楚な衣装を着たままドラコはラグナスに抱き締められてあられもない喘ぎ声をあげる。
お互いに着衣は全く乱れさせす、スカートの中でだけ、ぐちゅぐちゅと卑猥な音を出した。
「ここも……俺だけのものだ。一生俺以外の男のものなんか、入れさせない…」
「あああ、んあ……、はい!はい…ご主人様!ご主人様!」
ラグナスはドラコを背中の羽ごと、ぎゅうっと強く抱き締めた。
「ふああぁッ……!」
ドラコは体を苦しいくらい抱き締められても感じる。快感を絞られる感覚がするらしい。
「ああ、もう……もういきそう、あ、いく…!いき、そう……!」
ドラコがさっそくいきそうになった。
ラグナスはまだ余裕があり、いつものように彼女を何度もいかせることもできたが、
一回目の射精はドラコといっしょにいくことにした。
まだ夜は長いのだし、彼女の極上のカラダを抱けば何度だって射精できる。
「俺もいくよ。いっしょにいくんだ!」
「あ!あ!はあ…ッ!ラグナスゥ!ラグナスッ!いく!いく!」
びくん!!
「あっ、あっ!ああ!いく!うううぅーッ!うあぁー!」

びくん……びくん…びく…………
二人は固く抱き締め合ったまま、何度も痙攣した。
ラグナスはドラコの子宮に向けて今夜一回目の精液を注ぎ込んだ。

「はー……はぁ……」
「ふう、ふ……ん」
二人は絶頂の余韻にひたりながら、キスを交わした。
「ん、ん…………。……ラ、ラグナス」
「ん……?」
「あたしは…ほんとにほんとに、あなただけの、ものだからね……」
「うん……ありがとう、ドラコ、好きだよ」
「えへへ……。でもさ。もし、もしね、あたしが浮気しちゃったら、ラグナスどうする…?」
「あ……。ああ……。たぶん、死ぬほどショックだろうな。本当に死ぬほど……」
「…………」
「でも………君のことを嫌いになることは、死んでも、できないと思う…。たぶん……」
「…あぁ……。ラグナス、ラグナスゥ……」
ドラコがちゅっちゅっとラグナスにキスを重ねた。
「あたしも死んでも、浮気なんかしないからね。愛してるからね。ずっと離さないでね……」
二人は繋がったまま、もぞもぞと体を擦る。
やがてそれがそのまま二回目のセックスの前戯になっていった。
ドラコはまたメイドに戻って、その夜も、愛しいご主人様に奉仕し尽くした。

翌週。
ラグナスはまた仕事あがりのタイミングがあって、ムーンキャベッジの前に寄った。
店には相変わらず入りにくいけど、ドラコとはいっしょに帰りたいし……。
迷っていると、またカリンに見つかって、また店内に連れ込まれるパターンになった。
「ドラコちゃんってねー、こないだお尻さわったおじさんに、ファイヤーブレスしたのよー」
凄まじいエピソードをカリンから聞かされつつ、中に入る。
そしてウエイトレス姿のドラコがこっちを見つけてきて、満面の笑顔で言った。
「あっ、ご主人様〜」

ラグナスはますます店に行きづらくなった。

おわり。

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