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3-92様
「あれ?シェゾ!?」
アルルが人通りの少ない森を歩いているとアルルの良く知った人物、
黒いローブに身を包んだ銀髪の青年、シェゾを見かけた。
今まで魔力目当てで追いまわされていた関係だったが、
随分前にもう恋仲というものに発展していた。
そのシェゾの様子が少し変だった。
ぐったりとうなだれ、今にも倒れそうなぐらい辛そうに見える。
「ちょっと!シェゾってば、どうしたの!?」
アルルは急いで駆け寄り、青年をこちらに向かいあわすと少し雰囲気が違う事に気づいた。
「お前は…」
その青年は見かけはシェゾと全く同じだが、
赤い瞳に赤いバンダナ…肌はシェゾより少し褐色系だ。
燃える様な赤い瞳には、シェゾよりダークさが見かけられた。
「キミは…もしかしてシェゾのドッペルゲンガー…?」
アルルは、一度この人物と対面していた。
でもあの時遊園地と一緒にドッペルは滅びたはずだ。
「生きてたの…?」
アルルが驚きを隠せない表情で恐る恐る尋ねた。
「あぁ…確か、お前はアルルとか言ったな…?
悪さはしない…1つだけ頼みをきいてほしい。」
いきなりの再会をよそに、ドッペルシェゾは息を切らしながら言った。
よく見ると顔色も優れない。
「オレは、復活する為にかなりの魔導力を消費した…
このままでは又、消滅してしまう…それで…お前の魔力を少しオレに渡せ…」
アルルは何かあると思ったが、今にも倒れてしまいそうなドッペルを見捨てる事はできなかった。
しばらく悩んだあげく、アルルの答えが出た。
「その…ちょっとだけなら魔力あげてもいいよ…。」
アルルの人の良さが働いて、敵であるドッペルシェゾに救いの手を差し延べた。
これが後の後悔になるとも分からずに。
しかし、その甘さがいけなかった。
その反応にドッペルはニヤリと笑い、木の側にアルルを追い詰めた。
「本当にいいんだな…?」
アルルが返事をする間もなく、アルルの視界がさえぎられた。
アルルの唇がドッペルによって塞がれていた。
「……んっ!!?」
アルルはいきなりの事で頭が混乱しており、何が起こったか分からなかった。
しばらくしてキスされてると気づいた瞬間、アルルは首を横に振り抵抗する。
その様子に少し唇を離してやるドッペルシェゾ。
「やだ!やめてっ!」
唇を離した瞬間、不平をもらすアルル。
「欲しい…」
その瞬間、ドッペルが耳元で囁いた言葉にアルルはドキっとした。
顔も声もセリフも全くシェゾと一緒で…まるでシェゾに言われた様な感覚だった。
アルルの隙を狙い、ドッペルが再び唇を塞ぎ、己の舌をアルルの舌に絡ませた。
濃厚な口付けに、アルルはじっと固まるしかできないだけになっていた。
ドッペルは唇を塞いだまま、アルルを軽く押し倒して、
アーマーを外し、器用にアルルの服を脱がしていく。
さすがに、アルルは目に涙を溜めて抵抗しているつもりだが、唇を塞がれているので何も言えない。
女の力で大の男に敵う訳がない。
そして、ピンク色の下着に包まれた胸が露わになる。
幼い顔とは、裏腹に大きくはないがそれなりにボリュームのある胸…
それはドッペルの欲望を掻き立てた。
そしてブラのホックを外し、下着をその辺に放ると、形の良い胸が直に露になった。
その胸を掌全体で包み、器用に刺激するとアルルから甘い声が漏れる。
「…うっく…どうしてこんな事するのぉ…?」
アルルは泣きながら上目使いでドッペルを見つめた。
もう抵抗しても無駄だと諦めて、体はぐったりとしている。
「魔導力を吸収するのはこれが一番いい方法なんだ…。」
ドッペルはアルルの胸を優しく揉みながら、耳元で囁いた。
「でも、こんなこと…あんっ…やめてよぉ…。」
「お前も初めてじゃないんだろ?これから気持ちよくなってそんな事も言えなくなるぜ?」
瞳の色は違うが、シェゾと同じ顔で見つめられるとアルルは抵抗できなくなる。
そして、掌による刺激で固く尖った薄いピンク色をした突起を指でつまむ。
人差し指と親指でコロコロと刺激すると、アルルから自然と声が漏れる。
「あっ…んっっ…やだぁ…」
いくら人が通らない道と言っても、外でこんな事をされている。
段々アルルの羞恥心は大きくなる。でも、体が思う様に動かない。
アルルが抵抗できないでいると、アルルの胸の突起に彼が吸いついた。
そしてアルルの突起を舌で転がすように舐めている。
「いやぁっ!あっ…だめぇ…」
先程より、声と動きで快感を表すアルル。
突起を舌で転がしながら、アルルのスカートの中に手を侵入させた。
アルルはビクっとなり硬直した。
内腿をそっと撫でてから、下着の上からそっと中心部を撫でる。
アルルからさっきより甲高い声が漏れる。
「大分濡れてるな…」
ドッペルはそう呟き、確認したと同時に、アルルの下着を脱がした。
そしてアルルの敏感な部分を、ゆっくりと円を描くように撫でる。
すでに、愛液がしたたり、ドッペルの指をすぐに濡らした。
「あっ…んんっ!!…きゃ…やぁん…っ」
まだ、シェゾにしか触らせた事のない部分をシェゾの偽者によって弄ばれている。
変な感じだが、アルルはもう快感しか感じられなくなってきた。
ドッペルは右手の中指をゆっくりと膣口に滑り込ませた。
十分に濡れていた為、すんなりと入る。
「いやぁ!…んっあっっ…シェ…シェゾぉ!」
ドッペルが中で指を動かすたびにアルルは腰を動かし快感を表す。
シェゾにされてるわけではないのに、自然と名前を呼んでしまう。
それは仕草や風貌だけでなく、与えてくれる刺激もシェゾそのものだったから。
「アルル…まだまだこれからだ…。」
そう言ってドッペルは、クリトリスへの動きも追加した。
中で動く指の数が増し、クリトリスもこねる様に扱う。
そしてアルルの胸の突起を再び舐めたり軽く噛んだりした。
「…っ!あぁん!!……はぁん!シェゾ!シェゾぉー!!」
ビクビクと膣が痙攣をはじめた。
「…まだイクなよアルル…そろそろ魔導力を頂くからな…」
ドッペルシェゾもアルルも息が上がり、アルルは全てを彼に任せていた。
そう言ってドッペルはアルルの足を軽く開かせ、
自分のモノを取り出し、アルルの中にゆっくりと挿入した。
「っん…んんっ…!」
アルルは最初はいきなりの大きさにすこし傷みを感じたが、
長い愛撫でそれもすぐ快感に変わる。
アルルが慣れてきたのを確認すると段々ドッペルの腰の動きが早くなる。
「はぁ!…んっ!あぁん…!あん!!」
ここが野外だということも忘れ、アルルは高い声を上げ続ける。
奥まで突かれると、頭が真っ白になる。
「あん!もうっ…!だっ…めだよぅ!!ボク…いっちゃ…」
「あぁ…!オレも…限界…だ!」
アルルの中がギュっと締まった瞬間、ドッペルは熱いものをアルルの中に放出した。
情事が終わり、2人の様子は大分落ち着いた。
アルルは服を着なおし、今までの出来事を思い出すと恥ずかしくなった。
魔力を少し渡すだけだったつもりがこんな事になるなんて…
「確かに魔力は頂いたぞ…礼を言う…」
ドッペルはまたもや意地悪い笑みをアルルに向けて言った。
「なんで魔力を奪うだけなのにこういう事したのさ!?」
アルルはそんなドッペルに少しムッとして言い返した。
「この方法が一番手っ取り早いからな…
それに、こいつの姿だとお前は絶対に抵抗できないからな…。」
何もかも見透かされてた様でアルルは腹が立ってきた。
そりゃあ抵抗できなかったのは事実だが、してやられた気分だ。
「オレという存在は、シェゾの何もかもをコピーしてできたものだ…
だからお前をイカせる事もできたわけだな…。」
ドッペルシェゾは立ちあがりアルルの耳元で囁いた。
「又、してやってもいいぞ…?」
そう言われて、アルルは真っ赤になった。
「ヘンタイ!!!」
ドッペルゲンガーでもヘンタイは変わらないのかと痛感したアルルだった。