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6-539様

「しぇ〜ぞぉっ!」
「むっ?その声はアルル!……て、どわあぁぁぁっ」
振り向く間もなく背後からタックルをかまされて派手に地面へと傾れ込んだ。シェゾの背中の上には上機嫌なアルル。
「…重い。早く退けっ!」
彼女との些細なスキンシップは嫌いではないが(むしろ好き)ここはあえて不機嫌に。しかし待てどアルルの返事はない。
「アルル?」
そぉ−っと身体をひねって背中の様子をうかがう。するとアルルはくぅくぅと小さな寝息をたててシェゾにしがみついていた。
「寝てる…。」
真っ赤な顔、アルルからアルコールの香りがした。
「まったくコイツは。」
呆れながらも自分のマントで包み込んでやる。大事なものを扱うように限りなくやさしく。
「…うにゃぅにゃ…。」
時折アルルが軽く身を捩り擦り寄ってきたが目を覚ます気配はない、相当飲んでいるようだ。
(このままだと風邪を引くかもしれんな)
シェゾはアルルを抱え、静かにその場から姿を消した。

「ふにゃぅ〜…」
幸せそうに眠るアルル。シェゾは自分の寝台の上へとアルルを横たわらせた。すらりと伸びた手足、茶色の髪がベットの上に広がる。
(アルルが…)
シェゾは緊張していた。自分のベッドにあの少女が寝ている…という事実に。なんとも無防備な寝顔。自然に彼女へと手が伸びた。
ぷにぷに柔らかいほっぺた。さらさらと前髪をかき分けておでこを晒す。表情豊かな瞳は今は閉じられ長いまつげが幼い顔に影を落とす。
シェゾは魅せられパーツひとつひとつに口付ける。
「…ん…。」
アルルからわずかに息が漏れた。
それを合図に唇を重ねる。酸素を求め開かれた口、少しだけ差し入れた舌先。
理性は残っていた、が。アルコールの香りを理由にシェゾはアルルの衣服へと指を運んだ。
「ん…さむ、い…よ。」
下着姿にした所でアルルが寝呆け声でそう告げる。
「…俺が暖めてやろうか?」
シェゾはあえて状況を把握出来ていないアルルに尋ねた。
「…ん−…さむ…。」
アルルは身を縮こませシェゾに擦り寄る。
(…いいんだな?)
同意。心の中でそう思い、小さな身体に覆いかぶさった。

くちゅ…ぴちゃ…
より一層深く絡み合わせる舌は熱を持ち、音は耳に響く。
「ん…ふっ…んんっ…」
甘く、鼻にかかる吐息。キスのせいかアルコールのせいか、ゆっくりと開かれた熱っぽい瞳。
「シェ……ふっ…ん…」
首筋から下へと身体を撫で上げる。途中、邪魔な布地に行く手を阻まれ多少乱暴に指を滑らせた。
「んっ…きゃぅ…」
ぷつりと拘束を解き、まだ若いがふくよかな胸を自由にしてやった。胸の上で固く立ち上がった乳首を指でなぞればアルルの身体が波打つ。
「やっ…はぁ、ふっ」
手のひらでまんべんなく撫で回し摘みあげる。惜し気もなく吐き出される甘い、アルコールの香り。 アルルが悩ましげに眉を寄せれば勢いを増し、胸の蕾はちゅぱり音をたてシェゾの舌に包まれた。
「ふ…あっ…はぁ…っ」
アルルの腕がシェゾの頭を掻き抱く。細い腰が悩ましげに揺れた。。
「あっ…!…待っ、て。」
シェゾの行き先を察知したアルルから制止の声。
「…なんだよ。」
一旦動きを止め、シェゾはぶっきらぼうに問う。
「ハズ…か…しい、よ…」アルコールとは違う、桜色に染めた頬、潤んだ瞳がシェゾを見つめる。
「フッ……今更。」
目蓋に軽いキスを落とし、再びシェゾの手は目的の場所へと伸ばされた。
「やっ、あっ、あっ、あっ、あはぁ…!」
上から割れ目を優しく擦ると布地は湿り気を帯び、次第に粘着音が響き始める。シェゾはパンティの横から指を滑らせ直接そこをすった。
「っ・・・だめっ!」
アルルの手がシェゾの手に伸びる。しかし逆に捕らえられ、自分で自分の秘部を触らされることとなった。
「やっ、自分でなんて・・・」
「なぜ?自分で触った事はないのか?」
「なっ・・・!」
アルルは答えない。きっと一度くらいは触った事があるのだろう。自分の指や、言葉に敏感に反応してくれるアルルがとても愛おしい。
アルルの人差し指と自分の人差し指を膣内に沈めた。
「んはっ・・やぁ・・っああ!!」
びくん、アルルの身体が跳ね膣口がきゅっと二人の指を締めあげた。
「自分で触るのはどうだ?俺の指より良いか?」
「っ・・よく、な・・・あっ!」
膣内の、上の部分。ちょうどザラザラとした感触の壁をシェゾの指が擦る。生暖かいねっとりとした分泌液が奥からじわりと湧きだしてきた。
(そろそろいい、か)
自分のモノを取り出す。今か、今かと待ち焦がれペニスは痛いくらい固く反り上がっていた。
「アルル。」
優しく名を呼びわざと自身を見せ付ける。これから俺がお前の中に入るのだと確認させるため。
アルルは身を固くしているものの、大人しくシェゾの侵入を待ち望んだ。その瞳は酔って朦朧とした意識の持ち主のものとは明らかに違っていた。
「シェゾ、シェゾッ・・・!」
うわごとの様に何回も繰り返し呼ばれる自分の名。首に巻き付けられた腕は優しくシェゾを引き寄せる。
まるで恋人みたいだ、と、内心シェゾは苦笑した。
今はその気にさせたとはいえ、きっかけは自分が作り出した。アルルの無防備さをついた行為だったのに。
「んあぅ・・・!!」
先端がずぶりと沈み込みアルルの背が弓なりにしなる。苦痛と快感が入り交じった、不思議な感覚がアルルを襲う。
目をシェゾに向けると、こちらの様子を心配そうに伺うシェゾの顔。アルルは一呼吸すると笑みを浮かべ呟いた。
「…大丈夫、だよ。来て…。」
アルルの手が首から背中に移動する。シェゾはゆっくりと腰を使いすり合わせた。
「ゃあっ・・・!」
背中に当てられた指に力が入る。衝撃に必死で耐えぬこうとするアルルの姿があった。
「アルル…。」
シェゾは一旦動きを休め、彼女の目蓋にキスを落とす。
「シェゾ…。」
アルルの瞳から涙が零れる。悲しい、からではない。うれしい…アルルはシェゾに好意を持っていたのだ。きっかけはどうであれ、シェゾと一つになれた。感情の昂ぶりがアルルの口をつく。

「はぁんっ・・・!シェゾ、シェゾ大好きぃ!!」
「っ・・アルル!」
シェゾはアルルの中に自身を埋めたままキツク抱き締め唇を塞いだ。
そうしなければ、アルルの可愛らしい声で今スグにでも果ててしまいそうだった。
アルルの口元から飲み下せない二人の唾液が零れる。アルルを食べ尽くさんと激しく這いずり廻る舌。
ずちゅ!ぐちゅっ!
シェゾのペニスは衰えることなくアルルをかき乱す。
「ぅんっ!・・・ふっ・・!!」
鼻から甘く抜ける声。アルルの膣壁はとろとろにとろけシェゾにまとわり吸い付く。
「・・・くっ」
対抗すべく下腹部に力を入れアルルの中を更に奥へと突き進もうとする・・・が、
「んふぅ!・・・あっ、はぁあんっ!!」
アルルの息が一際あがり、膣内が一気に収縮する。
「・・っ!!!」

堪え切れずにとうとうシェゾはアルルの腹の上に白濁とした精を撒き散らした。
「・・・アルル・・」
「ハァハァ・・シェ、ゾ・・・好き・・・」
涙を零し、シェゾの首筋に腕をからめ呟くアルル。まだアルコールの香は辺りにうっすらと漂よう。
再びキスをかわし抱き締め合う。二人に言葉はもうなかった。

ようやく空も白ばんで来た頃、二人の寝息は仲良さげにまじわった。

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