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6-702様
3月16日はシェゾの誕生日だ。シェゾは誰かに祝ってもらうつもりはなかったのだが、
何故かアルルがシェゾの家にやってきた。
「お誕生日おめでとう、シェゾ」
「なんでお前が俺の誕生日知ってるんだよ」
「前に聞いたよ? で、これが誕生日プレゼント!」
とアルルは古びた小瓶を取り出した。お世辞にもプレゼントといえる代物ではない。
良く見ると、黄ばんだラベルが貼られていて、ところどころ欠けた古代文字が見える。
「ずいぶんと貧相な誕生日プレゼントだな」
「この間古代魔導学校の実習でダンジョンを探索した時に見つけたんだけど」
それのどこが誕生日プレゼントなのか。シェゾはため息をついた。
「で、これを俺に鑑定してもらおうって腹づもりか、お前は」
「シェゾにあげるってば」
「ということは、大して役に立たないアイテムだと踏んでいるわけだ」
「そんなことはないけど」
あまり強く否定はしないアルルだった。
「人を便利に使いやがって」
とぶつぶつ言うシェゾだが、それでも魔導師の性で瓶の正体を見極めようとする。
「ふむ、薬品だな……何々……」
と、ラベルの文字を解読したらしいシェゾはにやりと笑う。
え? 何その反応! もしかして実はすっごい貴重品」
「いや、逆。飲んでみようぜ、お前にもやる」
シェゾはコップを二つ用意して、瓶の中身を二等分した。
「ほらよ。別に毒ではないから安心しな。元はいえばお前が見つけてきたものだから
お前にも権利はあるわけだし」
シェゾからコップを受け取ったアルルは、じっと瓶の中を見つめる。
「シェゾ、これ何なの?」
「体内の魔導力を調整する薬品。今ならそこら辺の薬局で簡単に調合してもらえる。
ちょっと値段は高くつくだろうが」
シェゾの説明にあっさり納得したアルルは、コップの中身に口をつけた。
アルルが飲むのを見て、シェゾも薬を飲み干す。
「ん……魔導酒みたいな味だね」
全て飲んだアルルは、コップを置いた。喉をさする。少しそこが火照っている。
「原料に使っているだろうからな」
「ふぅん。心配して損した。なんか呪いのアイテムっぽいなって思ったんだよね。
見かけがちょっと……あれ……」
アルルの頭がぼーっとして、言葉を紡ごうとする舌がうまく回らなくなる。
身体にぞくんと悪寒が走る。
「シェゾ、これ……毒じゃないんでしょ?」
「俺だって飲んだだろ。毒ではない」
「でもなんか変……だって……」
ふらりとかしいだアルルの身体を、シェゾがすかさず支えた。
そしてシェゾはアルルをひょいと抱き上げてベッドまで彼女を運ぶ。
アルルは単にシェゾが親切心でそうしてくれたと思ったので素直にベッドに横たわる。
「ん……ありがと。でも……薬のせいだよね、あれ、何だったの?」
「発情促進剤だと書いてあったな、ラベルには」
「はつ……え?」
「今では催淫剤とか、媚薬と言った方が通りが良さそうだがなぁ」
「え!!」
シェゾがベッドに乗ってきたのでアルルは起きあがろうとするが、身体に力が入らない。
「嘘、ひどい、シェゾ騙したぁ!」
「効果が発生する原理は体内の魔導力を調整することにあるから、嘘は言ってないぞ」
「もう、ちょっとぉ……きゃあ!」
シェゾはアルルのスカートの中に手を突っ込み、下着をぐいと上に引っ張った。
布が食い込み、アルルの股間がじぃんと疼く。
「あ……なんか、ぼくのからだ、変だよ」
「発情してるんだろ」
シェゾがそっと耳打ちする。指をわさわさと動かしてパンティの下に指を潜り込ませる。
じょりじょりと陰毛を絡ませるようにいじる。
「ん……シェゾ、シェゾ、ひどいよぉ」
アルルはもぞもぞと腰を左右に振った。熱いものが股間からじわじわわき上がっているのが分かる。
肌がベッドのシーツに触れるたびぞわぞわと背筋に快感が走る。
我慢できなくなって、アルルは自分から魔導スーツを外して、Tシャツをめくり上げた。
「シェゾ、胸触って、お願い」
自分からそんなことを懇願してしまう。シェゾは意地悪せずにそこを触ってくれた。
ブラジャーをぐいと押し上げて、もう固くなっている乳首を指先でくすぐってくれる。
「ひゃあ!」
胸の奥が切なくなる感覚に、アルルは悲鳴を上げた。
シェゾの指が乳首をぐいとつまみあげ、股間にある手はひだを割ってクリトリスに触れる。
敏感なところを同時に刺激され、発情しきったアルルの意識が一瞬飛びかける。
「あっ……あん、そんなとこ、そんなとこ触っちゃ……」
「でもいいんだろ?」
またシェゾが囁きかけてくる。アルルは嘘がつけなくて激しく頭を縦に振った。
「気持ち……いいよぉ……でも、おかしくなっちゃ……」
シェゾの手が胸から離れた。一瞬がっかりしたアルルだが、シェゾの手が足の下にもぐりこんだので
はっとなる。シェゾにそうされるより早く、アルルはスカートを上にまくりあげて足を開いた。
「い……いいよ、早く来て……」
言いながらも恥ずかしくて顔を背けてしまう。自分の股間がぴくんぴくんと動いているのが分かる。
シェゾも薬を飲んで我慢できなくなっていた。アルルに誘われるがまま、即座に勃起しているペニスを
アルルに挿入する。
「んんっ……あっ……!」
中に入ってきたものの感触にアルルが腰を跳ね上げた。アルルの意志に関係なく、
アルルの中はシェゾのものを引き込むようにすぼまる。
「ん……気持ちいい……! あ……あぁ……!」
ずりずりと遠慮なくシェゾはアルルの中に自分のものをすりつけてゆく。アルルがその感触に喘ぐ。
「あぁん……すごく、すごくいい……いいよぉ!」
ぬるぬるとアルルのあそこが濡れて、シェゾのペニスをおいしそうにしゃぶり尽くす。
アルルは自分の身体の変化が恥ずかしくってたまらなかった。
「恥ずかしいよぉ……ぼく、ぼくこんなにえっちなの……」
「でもすごく気持ちいい」
シェゾに言われて、アルルがぶるっと震えた。背中に手を回されてぎゅっと抱きしめられる。
「そんなにきつくしちゃ……ふぁあん……!」
シェゾのものが自分の奥を突き上げてきたので、アルルは背をぐっと逸らしてその快感に酔った。
「あっ、あっ、ぼく、ぼく、イッちゃう……イくよぉ……!」
宣言通り、アルルはシェゾのペニスをうんと締め付けて達した。が、シェゾはまだ射精しなかった。
「ふぇ……?」
「媚薬の効果でもちが良くなっているらしい、いっぱいイかせてやるぜ、アルル」
「あ……そんなぁ……!」
結局シェゾが射精するまで、アルルは五回もイかされてしまった。
一回達したアルルの膣は敏感になっていた。シェゾのものが中に入っていることを
意識するだけでアルルはすごく気持ちいい。
それなのにシェゾは激しく腰を使い出す。アルルの膣がどろっと愛液を出して、
性器がぶつかり合う音が水っぽくなる。
「ひゃあ! あ、あんまり動かないで……またすぐきちゃう、きちゃうぅ……!」
アルルは身をよじり、襲ってくる快感に堪えようとする。
「女は得だよな」
シェゾにしてみれば、せっかく持久力が高まってるのだからこれを使わない手はない。
が、どのみち絶頂を味わえるのは一度だけなのである。
「せっかくだから何度イけるか試してみな」
「そんなこと、いやぁ……ふわぁっ……あぁっ……」
膣の奥が亀頭で何度も何度も擦られる。このままではまたすぐイってしまいそうだ。
「あぁん……動かないで……動いちゃ嫌だ……変になっちゃうよ……」
ちゅぷん、ちゅぷんと愛液がこねくり回される音が耳につく。アルルの身体を支える
シェゾの手の暖かみすら官能を刺激してくる。
「あ……くぅ……きちゃ……またきちゃう……あぁっ……!」
アルルはまた自分の意識を快楽に委ねた。四肢に力が一瞬入ってへなへなと抜ける。
「はぁ……はぁ……もう、もうだめ、こんなことしてたら、ぼく、ぼく壊れちゃう」
「優しくしてやってるだろー? どうせなら体位変えるか」
「あぁん!」
シェゾは一旦アルルからペニスを抜き放った。アルルの身体をごろんと横に転がして
うつぶせにして、アルルのお尻を自分の方に引き寄せる。
「こんな格好……」
絶対に普通の状態なら嫌がるだろうに、今のアルルはむしろシェゾが近づいてくるのを
助けるように尻を突き出した。顔をベッドに埋め、思わずシーツを噛む。
「早く……」
アルルは懇願する。シェゾのペニスがなかなか挿入されない。
「早く入れてぇ……」
と、シェゾの指がアルルの襞をつつとなぞった。アルルの身体がまた跳ねる。
「んー、指……だけ……?」
「さっきはもうだめっつってただろうが。まぁいい」
シェゾはアルルの痴態に苦笑した。アルルの顔にぽーっと血が上る。
ぐっとシェゾの亀頭がアルルのヴァギナに当たった。アルルは自分の爪を噛む。
今のシェゾはアルルを焦らして遊んでいるようだ。
ずんとシェゾのものがアルルの中へ深く入ってゆく。さっきの体位より奥まで届きやすく
なっている。
「くは……! あ……あぁ……シェゾぉ……気持ちい……!」
シェゾが自分の腰を抱えて動き出すと、アルルの全身に痺れるような甘い感覚が走る。
「これ、これ気持ちいい、シェゾ、気持ちいいよ、もっとして、もっとぉ……!」
「気に入ったか……?」
シェゾが身を乗り出してアルルの上へ覆い被さり、ささやきかけてくる。
シェゾの手がアルルのはだけた胸へ伸びた。くにと乳首がつまみ上げる。
「ふあっ……!」
アルルの意識はそれで簡単に飛んでしまった。胸の感度も物凄く良くなっていた。
とろけるような絶頂を味わいながら、アルルは自分の胸が揉まれるのを感じていた。
少し乱暴に掴まれているようだが、今はちょっとぐらい乱暴にされても全然構わない。
むしろ優しくされると焦れったくなってしまう。
「いいよぉ……して……激しいのがいいよぉ……!」
シェゾもだんだん射精感が襲ってきたのか、アルルの要求に応じてピストン運動が
直線的なものになってゆく。アルルはドキドキしながらシェゾの射精の瞬間を待つ。
膣を意識してきゅんとシェゾのものへむしゃぶりつく。膣が窄まるとその分ペニスが
大きく感じられてそれも気持ちいい。
「いい……来て……来ていいよ、シェゾ……ぼくも……もう……!」
シェゾの乳房を持つ手が、しがみつくように力を入れてくる。アルルの背筋にぞくぞくと
電撃が走る。
「あ……あぁ……シェゾっ……!」
アルルは迸るものの熱さを感じて、また絶頂に達した。
「やれやれ。とんだ誕生日プレゼントだな、おい。お前の方が楽しみやがって」
「こんなつもりじゃなかったんだけど……うぅ」
はいおしまい。