(これまでのあらすじ)
東京で勤務医をしていた優(木内晶子)は、病院の不正の告発を期に東京を離れ、辺境地・天売島の医者となる。
赴任そうそう末期ガンを患う美幸、医者に不信感を持つ夫・勝之(大浦龍宇一)、二人の間にうまれた娘・ひかりと親交を持つ。
美幸死後、さまざまな交流を経て優と勝之は互いに惹かれあい、東京時代の恋人との別れ、ひかりとの反目と理解を経て、二人は結ばれる。
が、勝之も末期ガンを患っており余命幾ばくもない。
2人は結婚式を挙げる。
(記念撮影の後、ひかりナレーション)
みんな、祝福してくれました。
涙をこらえて、微笑んでくれました。
お父さんは、とってもかっこよくて、
お母さんは、とっても綺麗でした。
島のみんなに見守れて、
私達は、家族三人で暮らしました。
それは、短い時間でした。
でも、とっても幸せでした。
お父さんは、お母さんと私の手を強く握り締めて、
笑顔で天国へ旅立ちました。
お父さん、私は、お父さんの子供に生まれて良かったよ。
だって、こんなに愛されたんだもん。
美幸の遺影の隣に、勝之の遺影。(主題歌)
(岸壁に立つ優とひかり)
水平線の向こう、青空に笑顔の勝之が浮かぶ。
優、ひかりのマフラーを直してあげる。
青空の勝之、にっこり笑う。
それに微笑んで答える、優とひかり。
「お母さん」
「・・・・何?」
「私、大きくなったら、お医者さんになるよ」
「・・・・・うん ・・・・・行こっか」
優、ひかりに手を差し伸べる。
ひかり、その手を握る。
手をとって、来た道を戻る二人。
(優たち島民の生活シーンとエンドロール)
優とひかり、追いかけっこ。
「捕まんないよ〜、あっかんぺぇ〜!」
「あ〜!、もう、ひかりちゃん、待てぇ〜!」
(優ナレーション)
あなた達に出会えて、本当に良かった。
〜 完 〜
|