TV局にとって、世間の動きに敏感に反応することは決して悪いことではないのだろうが、それがあからさまに伝わってくるのも考えもの。
2008年7月期におけるフジテレビの行動は、まさにこのことを地で行った感がある。
■CHANGE■
- 5/12 初回放送
- 4月クールのはずが、この日からスタート(ちなみにこの日から同クール内に3回再放送)。
この開始時期ずらしの理由は、クール1位の視聴率を取るため(視聴率の下がる)GWを回避したなど憶測が飛んだが、今となっても釈然としない。
- 6/23 最終章詐欺
- 最終回よりたっぷり4話も前だが、上記の通りスタートを遅らせたために他ドラマが最終回を迎える時期になり、話題的に埋もれてしまう焦りが産まれた。
さらにここ数話20%を切る数字を叩いてしまったこともあり、中途半端な回ながらわざわざ15分延長+予告CMで『衝撃の結末』と連呼して煽りまくったものの、内容はと言えば、最終回と直接関係することは何もなく、とても『最終章』と銘を打てるものではなかった。
その後フジ社長が定例会見でつっこまれ、「家族にも叱られた」と謝罪する。
- 6/30 最終幕詐欺
- 最終幕・序章という変な日本語で煽る。
- 7/07 死ぬ死ぬ詐欺
- 意識不明の総理を予告で煽るが翌週放送5分もたたずに元気になる。
- 7/14 生中継詐欺(放送事故)
- ラテ欄で22分間生中継することを煽るも、実際には1カメラによる長回しの一発撮り。
確かにドラマ史上例のない演出ではあるが、例がないのにはそれなりの理由があることを、このシーンを見た視聴者に深く理解させた。
与党代議士・官僚擁護の内容に聞こえるのも当然で、最終回の監修にだけ(一部情報ではこの演説の監修だけ)福田康夫現総理首席秘書官(2008年7月現在)福田達夫氏(康夫氏の長男)が加わっていたことが判明し、ドラマの結論である解散総選挙があるのではないかと永田町で(若干)話題に。ちなみに通常部分の監修は、小泉首相時の首席秘書官だった飯島勲氏
(ソース:フジサンケイビジネスアイ)
その他、ライバル視していた(と思われる)「ごくせん」に対し、強力番組をこれでもかとあて続け必死に潰しに行ったり、報道どころか(本職の)政治家・海外メディアまでもまきこんだなりふり構わない話題作りが行われた。
結局自民党の広報番組と化してしまい、「作品としては全く愛せない」「世間をバカにしてるとしか思えない」「憎しみ以外の感情を持つことが難しい」など、やらかしているがあえて無視したい・評価したくないとしてCHANGE本体への受賞はなしとなった。
■ラストフレンズ■
- 最終章詐欺
- 最終回かと思いきや翌週が最終回で釣られた視聴率20%越え
- 特別編詐欺
- 「もうひとつのラストフレンズ」と銘打ちつつ新映像はものの5分、総集編かと思いきや先週の最終回には一切触れない過去ダイジェスト
最終回も含め、特に終盤はこんな釣り放題のドラマに過ぎなかったのに、街頭インタビューやスタッフの講演会などで制作側・局側がこのドラマを「現代若者社会が抱える社会問題を痛烈に描いた作品」と認識している旨が明らかになった。
こんなあからさまの煽り行為に、「騙されてることは百も承知でもやっぱり見てしまい、当然の如く後悔する、そんなことを繰り返す自分自身に苦笑してしまう」さまが、2ch内に存在する「人目を引くリンクを踏むと『また騙されてダム板に飛ばされたわけだが』スレに飛ばされる」行為やその時の感情に似ていると指摘され、特別賞に括弧付きで「また騙されて(ry」と記す賞を授与することに決まった。
本当に僕達は、つくづくどうしようもない(ry
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