お風呂乱入作戦
お風呂でシィルといちゃいちゃ馬鹿エロ◇2007/09/11 日常 えち
現在、シィル入浴中。ランスは、風呂場に乱入するタイミングを計っている。
一度目はタイミングを外してしまい、シィルは風呂から出た後だった。何となく気が削がれてしまい、
ランスはそのままシィルと入れ替わるように一人で入浴。
二度目はタイミング良く乱入し、シィルに背中を流させる事に成功。
しかし、絶妙なシィルの洗い方が気持ちよすぎて、そのまま風呂から出てしまう。
あれはきっとえろいことをさせないためのシィルの作戦だったに違いない、とランスは思っている。
そして三度目。シィルは身体も髪も洗い終え、のんびりと湯船に浸かっている。
『お風呂でエロエロ大作戦』を今度こそ成功させるべく、まっぱのランスは風呂場のガラス戸を勢いよく開けた。
「きゃっ、ランス様?」
「主人が入ってきたくらいでいちいち悲鳴を上げるな、馬鹿者が」
「う、は、はい、すみません」
ハイパー兵器から目を逸らし、シィルは申し訳なさそうに謝る。
「あっ、お背中流させていただいた方がよろしいですか?」
「当然だな、それともお前は、俺様が自分で身体洗ってるところを視姦したいのか?」
「そっ、そんな事ないですう」
ふるふると首を横に振り、ざばりとシィルが湯船を出た。
暖まってほんのりと桜色になった身体が、ランスの目の前に晒される。
全身に付いた水滴が照明の光を反射して身体の曲線を強調し、ベッドの上とはまた違うなまめかしさがある。
「えっと、頭から洗わせていただきます」
お湯で濡らしたランスの頭を、シィルは石鹸を泡立てた手で洗い始めた。
柔らかい指先で髪を梳かれ地肌をマッサージされる心地よさに、ランスは満足そうな笑みを浮かべる。
「かゆいところ、ありますか?」
「ちんちん」
ある意味お約束なランスの言葉に、シィルは律儀に答える。
「そこは後で洗いますから……他にあります?」
「いや、特に無いな」
「じゃあ流しますね」
顔にお湯がかからないよう少しランスの頭を後ろに反らせてから、シィルは石鹸の泡を丁寧に洗い流す。
ちらちらと視界に入る白い胸に、ランスは頭をぐっと押しつけた。
「おお、ふにふにして気持ちいいぞ」
さらに身体をひねり、すぐ横にある乳房をぺろりと舐めてから先端をつまもうと手を伸ばすが。
「あっ、ランス様、危な……」
「お、わっ!」
シィルの言葉が終わらないうちに、ランスが座っていた風呂の小さな椅子が派手な音を立ててひっくり返る。
「ランス様、大丈夫ですか?」
「いてて……ケツ打った」
シィルが抱きとめたおかげで頭は打たずに済んだものの、滑った椅子の角がランスの尻っぺたにヒット。
もう少し前に当たっていたら大惨事になるところだった。
「あっ、赤くなってますよ、いたいのいたいのとんでけー」
ヒーリングで打撲の痛みが薄れると、すりすりと優しく尻を撫でているシィルの手の感触が、
明確にランスの性感を刺激する。
「うーむ……」
「ランス様、まだ痛むのですか?」
低い声で唸っているランスに、シィルは心配そうに声をかける。
「……別のところが痛い」
「えっ、お尻以外にも、どこかぶつけました……?」
さらに心配そうになるシィルの声。それには答えずランスは立ち上がって、
しゃがんでいるシィルの方にくるりと振り向いた。ちょうどシィルの目の高さにランスの股間がある。
「えっ、きゃあ!」
勢いよく天を向いたハイパー兵器で、ランスはぴたぴたとシィルの頬を叩く。
「お前がいやらしい手つきでケツを撫でるから、こっちまで痛くなったではないか!」
超準備オッケーなハイパー兵器は、確かにシィルから見ても痛々しかったが。
「え、ええっ、私のせいなんですか!?」
「お前以外の誰のせいだと言うんだ」
「だってランス様、お風呂に入ってきた時から……むー!」
「うだうだ言ってないで、さっさと処理せんかー」
結局三回抜かせて大満足のランスは、シィルに体を洗わせていた。
「しかしタオルもなんだかもどかしいな、やはり直接おっぱいで……」
「はいランス様、背中洗い終わりましたよ」
シィルはランスの背中をぺちっと軽く叩いてから、ざあっとお湯で石鹸を洗い流した。
「……怒ってるのか?」
「別に怒ってなんかないですよ」
シィルにしてはとげとげしい口調で答えると、さっさとランスに背を向けて、タオルに石鹸を擦りつける。
三回中二回の大誤爆で、もう一度髪も身体も洗い直しになってしまった事に不満を感じているのだろうか。
(やりすぎたか?)
ちょびっとだけ反省しつつ、皇帝液まみれのシィルの後ろ姿を眺めていたランスだったが。
「よし、俺様が特別にお前を洗ってやろう」
「え?いいですよ、ランス様はそんなことされなくても……」
「遠慮する事はない、たまには奴隷を甘やかすのもいいだろう」
「いえ、遠慮してるわけでは……やーん!」
「どうした、さすがにのぼせたか?」
ランスの乱入から一時間、シィルがランスの髪を拭いている。
かいがいしくランスの世話を焼くシィルの足下がふらついていることに気づき、ランスは声をかけた。
「はい、ちょっと……」
シィルの熱っぽい吐息がランスの首筋を撫でる。
ちょっぴりハイパー兵器が反応するが、ここで倒れられてもかなわんと、ランスは自重する。
「風邪など引かんよう気を付けろよ」
「ランス様……」
わざわざ確認はしないが、声の調子から察するにシィルはきっと嬉しそうにはにかんでいるのだろう。
気遣うような言葉を発してしまった事が、ランスはなんとなく気恥ずかしい。
シィルの様子には全く気づかないふりをして、ランスはぶっきらぼうに続けた。
「お前、風邪引くと料理の味付けめちゃくちゃになるからな……非常に迷惑だ」
「……そういう意味なんですね……」
あからさまに落胆しているシィルの声。思い通りの反応が返ってきた事で、ランスはくくっと小さく笑った。
「他にどんな意味があると思ってたんだ、甘やかしタイムはもう終了だ」