じょうずにできるかな
女王様シィルとわんわんランス◇2018/01/10 読物 SM えち
「今日はSMだ」
理由など無い。俺様がやりたいからやるのだ。
「お前の衣装は用意してある、さあこれに着替えてこい」
「うぅ……はい……」
渋々、といった表情で衣装の入った箱を抱えて引っ込むシィル。ふふん、そんな顔しても、実は結構『嫌いじゃない』ことはお見通しだぞ。
きわきわレザーボンデージに着替えたシィルが戻ってくる。よしよし、ちゃんと髪もツインテールに結ってきたな。なぜかあの髪型でないと雰囲気が出ないのだ。ピンク仮面……そういえばあれから見てないな。見つけたらやらねば。
「次は俺様の衣装を選ぶのだ」
そう、今夜はシィル女王様と遊びたい気分なのだ。
本来ご主人様である俺様が奴隷、そして奴隷であるシィルが女王様を演じる。単純な快楽だけではない、倒錯した雰囲気を楽しむ知的なプレイだ。
俺様がばっちりリードするセックスも良いものだが、たまにはこうやって全てをシィルに委ねるのも悪くはない。なんだかんだいって勤勉なシィルは、時に思いがけないプレイを要求してくる。
さて、今夜のシィルちゃんは、俺様にどんなプレイをさせるのだ?
少し考えてから箱を一つ持ってくるシィル。プレイ内容に合わせてきちんと整理整頓してるのだろう。
「じゃあお着替えしましょうねーはい、ばんざーい」
おっと幼児プレイか?
「ばぶー?」
「ばぶーじゃなくて、わんわん、ですよ?」
すぽーんと服を脱がせてから、わん耳カチューシャを俺様の頭にセットする。さらに、革のかっこいい首輪。なるほど、幼児じゃなくてわんわんプレイか。
「わんわん」
「ふふ、ランス様は賢いわんわんですねえ」
わん耳ごと頭を撫でられる。これは気持ちいい。ちゃんとナニも反応している。えろい衣装のシィルちゃんに発情しているのもあるが。
「あらあら、ランス様は発情期ですか?」
床にあぐらをかいている俺様、その前のベッドに腰掛けるシィル。すでに発射準備完了のハイパー兵器を、ブーツのつま先でぐりぐりといじくり回す。強すぎず弱すぎず、なんともいい加減だ。
しかし……ふむ、発情期設定か。ならばやることは。
「きゃあっ!?」
ベッドの上に飛び乗ってシィルにのしかかる。発情期のオスわんわんが、こうやってマウント取って腰をへこへこ振ってるのを見たことがあるぞ。
「ちょっ、ランス様!?」
シィルの顔をべろべろ舐め回しながら腰を振る。本当はずばっと挿れたいところだが、今の俺様はあくまでわんわん、革のショーツ、その中心を狙ってぐりぐりとナニをこすりつける。まずい……これかなり気持ちいいぞ……そういえばレザーグローブで手コキさせたりもするからな……うっ!
シィルの下腹部にべっとりと白濁液。黒いレザーとのコントラストが美しい。
「……あー……」
「くーん」
悪い事して怒られそうなのを回避しようと可愛い子ぶるわんわん、俺様は演じてみせる!
「めっ、でしょ? ランス様」
蔑むような目のシィルも新鮮だなあ。さてここからどうする?
「もう、ランス様がやったんだから、自分できれいきれいにできますよね?」
……そうきたか。
いつもなら後始末なぞ絶対に手伝ったりはしないが、今の俺様は賢いわんわん、見事きれいきれいにしてやるぜ。もちろん口と舌だけでな!
しかしなあ……本来なら自分が出したモノを舐めるなど、絶対、ぜぇーったいやりたくない。
白と黒で彩られたシィルをじっと見る。おすわりのポーズで。
「どうしました? 賢いランス様でもできませんか?」
拒絶すればシィルはそれ以上やらせようとはしないだろう。なんだかんだいって、主人は俺様なのだからな。しかし、女王様を演じるシィルともうちょっと遊びたい。ならば覚悟を決めて!
「ランス様はやっぱり賢いわんわんですねえ」
息を止めてシィルの下半身を舐め回す。もちろん衣装の上からだ。うう、しかし、革と精液の匂いが混じって、結構きついな。やはりギブアップするべきか?
「上手にできたらご褒美あげましょうね」
ご褒美とな!? 女王様モードのシィルは、いつもなら絶対やらせてくれないようなこともやらせてくれるのだ。ご褒美……よし、俺様頑張るわん!
そして一時間。せっかくだから、下腹部だけでなく全身舐め回してやったぜ。
しかしほっぺたが痛いな。長時間フェラチオさせた後、シィルがほっぺたをぐりぐりむにょーんとやってることがあるが、その理由がわかったような気がする。
「頑張りましたね、ランス様」
シィルは俺様の頭をなでてから、ほっぺたをぐりぐりむにょーんしてくれた。ほう……至福の時間……はっ、まさかこれがご褒美だというのではあるまいな?
結局、ボンデージを脱いだシィルと、いつものセックスを楽しんだ。
シィルもいつもより興奮していい声で啼いていたし、たまにはこういうのもいいな。