PTTP1
PTTPシィルと遊ぶ◇2009/02/04 日常
PTTP──プロジェクトつるつるぺったん──薬。それは、むちぷりをつるぺたに変えてしまう、恐ろしい薬品である。
かつて、イラーピュがまだ空に浮かんでいた頃、そこに住んでいたマッドサイエンティストが開発したのがPTTP薬だ。
その後、俺様(とゆかいな仲間達)の活躍でイラーピュが堕ち『闘神都市』となった現在、
その成分は解析され、エロのバリエーションを増やす嗜好品として自由都市地帯を中心に流通している。
つるぺたのどこがいのか俺様にはいまだによくわからん。だが、シィルとのえちをより楽しむためには、
例え己の嗜好とは違うモノであっても手を出してみるのが、求道者として正しい姿勢だと思う。
イラーピュでPTTP薬を入手した時は、まだ使用方法がよく解らなかったため、つるぺたシィルになーんにもできなかった。
とにかくパーツが小さすぎて、アソコはもちろん素股もお口も使用不可能だったのだ。
まあ、俺様のハイパー兵器がハイパー過ぎたのも原因の一つではある。
その後、PTTP薬使用指南書を手に入れ、もみじのおててで手こきに挑戦。
しかし、がきんちょシィルの予想外の不器用さで、ハイパー兵器を握りつぶされそうになった。
魔法使いのくせに、しかも子供の体でなんであんなに握力があるんだ。
そして雪辱戦、決められた用量の半分を飲ませれば、つるぺたまで行かずほどよく若返るのではないかと推測し、実行。
だが半分だけ飲ませても、効果が半分になるのではなく、つるぺたに変化している時間が半分になっただけだった。
絶望のあまり俺様も残りのPTTP薬を服用したところ、幼児を通り越して乳児になってしまったのは苦い記憶だ。
つまり、今のところPTTP薬に関しては三戦三敗。
負け越しは俺様の翔竜山より高いプライドが許さないので、今度こそ圧勝してやるぞ!
「というわけで、PTTP薬を買ってきてやったぞ」
「……」
なんだシィル、その反抗的な目は。わざわざおまえのために買ってきてやったというのに。
「今日こそPTTP薬でフルに楽しむぞ、さあ飲め、すぐ飲め」
「……はぁ」
なぜそこでため息をつく?
左手をグーにして目の前に突き出すと、ようやくシィルはPTTP薬の瓶に口を付けた。
「ランスのおにぃちゃん……」
たちまちがきんちょになるシィル。寝間着にしているかぼちゃぱんつは小さくなった時に脱げ、
ベビードールもぶかぶかになっている。見た目相応のガキっぽい仕草でベッドの上にちょこんと座り、
にこにこ笑いながら俺様を見ている。
か、可愛い……ような気がする……いや、俺様にはロリコンの気はないぞ?
「おにぃちゃん、どうしたの?」
首をかしげるがきんちょシィル。うっ……やはり可愛い……可愛いが、全くそそらない。
確かに、見ていると心が和むが、エロ行為のためと思うからこそ高価なPTTP薬を買ってきたというのに。
「うーん、どうしてくれようか……」
首をひねってもハイパー兵器は反応しない。いつものシィルのえろい裸を思い浮かべればなんとかなるが、
それじゃあPTTP薬を使った意味が無いし。
ぴきーん。
「そうだシィル、歌を教えてやろう」
「うん、おうたおぼえるのー」
手を叩いてきゃっきゃと喜ぶシィル。まごうこと無きがきんちょだ。
もちろん、普通の歌を教える訳ではない。先日購入したエロ雑誌に載っていた、エロ替え歌だ。
流行歌の歌詞を全て卑語に置き換えた、街角でうっかり口ずさんだら自警団がすっ飛んでくるだろうシロモノだ
俺様の後について歌うように指示し、さっそくエロ替え歌を歌い始める。
「××××××を×××れば~♪」
「××××××を×××ればぁ」
目論見通り、がきんちょシィルは意味もわからず歌っている。
「××の×××は×××××~♪」
「××の××にゅ?は×××××ぉ」
むっ、×××は、おこちゃまのお口では、うまく発音できないのか?
「×××が×××でも××××と×××××~♪」
「×みゃ×が××ちょでも××××と××××ちぇ」
だんだん舌が回らなくなってるな。耳に入るだけでフル勃起モノの単語だというのに、ぜんっぜんえろく聞こえない。
「××××××で×××××××~♪」
「ひゃ××××りょで××××ち××」
……しかも、なんの疑いもなく、笑顔で嬉しそうに歌っているし。
「××××××××××××~♪」
「××ぃ××××××××ぎゅう」
「……」
「おちまい?」
シィルは、きらきら輝く目で俺様を見あげている。なんというか……
「ランスのおにぃちゃん?」
「ん、ああ、これでおしまいだ」
いつものシィルだったら絶対言わないような卑語で構成されたエロ替え歌、
所々呂律の回っていない部分があったとはいえがきんちょシィルは全部歌いきったというのに。
いっそ歌なんてまどろっこしい事は止めて、直接言わせてみるか?
「シィル、××××って言ってみろ」
「××××?」
うむ、素直でよろしい。だが……やはりえろさの欠片も無い。こんなんで興奮できるかっ!
「それは私達にとっては最高のご褒美です」と、もぞもぞ動く麻袋を担いだ男の幻が言ったような気がするが、
俺様はそんな集団には属していない。
「……もう寝る」
ふて腐れてベッドにごろりと寝転がった俺様の隣に、がきんちょシィルがもぞもぞと潜り込んできた。
「シィルもいっしょにねんねするー、おやすみなさい、おにぃちゃん」
「ああ、おやすみ」
がきんちょになっても相変わらずもこもこしたピンク髪を撫でてやると、シィルは嬉しそうに「てへっ」と笑ってから、
俺様のほっぺたに、ちゅ、と唇を付けてきた。くそう、可愛いとか、絶対に思ってなんかやらねーぞ!