裸エプロン1
朝の裸エプロン鑑賞タイム◇2009/01/30 日常
もう朝か。
「きゃ、ランス様?」
布団はぬくぬく、台所からはおいしそうな匂いが漂ってくる。そして、廊下をぱたぱたと走ってくる足音。
おいしそうなシィルちゃんが、俺様を起こすという名誉ある大役をこなしに来たのだろう。
シィルのやる気を無駄にしないように、優しい俺様は寝たふりをしていてやろう。
「おはようございます、ランス様」
「ぐうぐう」
「ランス様、もう朝ですよ」
「ぐうぐう」
引き続き、たぬき寝入り。
「朝ご飯は、ランス様のお好きなへんでろぱです」
「ぐうぐう」
ほう、へんでろぱか。朝からへんでろぱは重すぎる、という意見もあるが、
アグレッシブな俺様にはどうってことはない。
朝飯が胃にもたれる、なんて甘っちょろい考えでは、冒険者という職業はやっていけないのだ。
まあ、シィルも一応気をつかっているようで、夕飯よりも朝飯のへんでろぱの方が軽めに作ってあるしな。
「おはよう、シィル」
俺様が目を開けると、にっこりと笑っているシィルの顔が見えた。
「はい、おはようございます」
すっぽんぽんにエプロン一枚のシィルが、俺様の顔を覗き込んでいる。俺様が選んでやった、シィルの朝の正装だ。
重力に従った素直なおっぱいを、エプロンの胸当てが支えている。シィルはそれほど巨乳というわけではないが、
たっぷりと重量感のある(揉みごたえもある)乳が、
エプロンから零れそうで零れない際どいポジションで踏みとどまっている様がグッドだ。
シィルが家に来た当初は、シィルが恥ずかしがっていた事もあってもっと大きめのエプロンを着せていた。
そこから、むっちりボディがぎりぎり隠れるサイズの現在のエプロンに辿り着くまでには、
山あり谷あり全二十巻を優に超える苦難の道のりがあったのだが、それは今語る事ではない。
ただ一つ言えるのは、このエプロンを選んだ俺様のセンス最高、それだけだ。
「ランス様……?」
ピンクのエプロンにまつわる数々の逸話に思いを馳せていたら、シィルが困ったように俺様を見つめていた。
目を開けているのに起き出さない事を、不審に思っているのだろう。
「あの、朝ご飯……」
「ああ、わかっている」
肯いてのっそりと起きあがると、シィルはほっとした表情になった。
「もう、準備はできていますから」
そう言ってシィルはくるりと背を向ける。おっ、今朝はぱんつをはいてないな。
むき出しのお尻で、リボン結びにされたエプロンの腰ひもがふるりと揺れる。
朝から元気な、いや、朝だからこそ元気なハイパー兵器が、ぴくりと反応する。
へんでろぱを食うか、裸エプロンを食うか。
「へんでろぱ、暖かいうちに召し上がってくださいね」
……ぐう。これはたぬき寝入りではなく、俺様の腹の虫。
仕方ない、まずはへんでろぱを食ってやるとするか。裸エプロンのシィルちゃんを食うのはその後だ。