いつもの1
正常位◇2009/01/24 えち
いつもの寝室、いつものベッド。そして、いつものシィルちゃん。さて、どうやって可愛がってやろうかな?
「俺様はたいそう機嫌がいいから、お前の望み通りにしてやろう」
「え……と、じゃあ今日は何もしないで」
「『何もしない』は却下だ」
ベッドの端に腰掛けたシィルは、ちょっとほっぺたを膨らませている。
せっかく可愛がってやろうと言っているのに、『何もしない』はないだろうが。
「特に希望がないなら、今夜はSMだな」
そういいながら、SM道具をしまってあるクローゼットに手をかけると、慌てたようにシィルが立ち上がった。
やれやれ、SM嫌いは相変わらずか。
「えっ、やっ、あのっ、普通……普通にお願いします」
「普通?普通じゃわからんなあ」
シィルを軽く突き飛ばして、もう一度ベッドに座らせる。普通、っていうのは一番難しい。
軽く縛ってバイブ入れるのだって、しょっちゅうやってるから普通といえば普通だしな。
クローゼットから取り出したバイブをシィルの膝の上に乗せてやると、
シィルはうっすら涙目になってぷるぷると首を横に振った。
「う、その、せ……でお願いします」
はっきりと言いたくないのか、肝心な単語の部分でシィルは口ごもる。
「セックスだな、だからその種類を選ばせてやろうと言っている」
束ねてあるロープをシィルの目の前でぷらぷらさせる。
「で、ですから、その……せ……せい……」
「ああ、性交とも言うな」
束をほぐしたロープをシィルの手首に巻き付けようとした時、シィルは再び立ち上がり、やけっぱちのように叫んだ。
「せっ、正常位でお願いします!」
……ああ、正常位ね。そんなに口に出すのが恥ずかしい言葉とは思えないのだが……
シィルにとっては恥ずかしいのかな。まあいい、ちゃんと言えたご褒美に、希望通り正常位で抱いてやるとしよう。
服を脱がせ仰向けに寝かせたシィルの上に覆い被さる。キスをしながら胸に触れる。
麓から掬うように掴んで身体の中心に寄せながら軽く揺らすと、先端が俺様の胸板にこすれてこそばゆい。
軽く触れるかどうかの位置を保ちつつさらに揺らすと、だんだんと乳首が固くなるのが解る。
うむ、良い感度。
みみたぶを軽くはむはむしながら「気持ちいいのか」とセクスィヴォイスで囁いてやる。
ちらりと横目でシィルの顔を見ると、軽く閉じた瞼と睫を微かに震わせながら、きゅっと唇を噛んでいた。
快感に耐えているのか?無駄な努力を。だが、どこまで我慢できるか。
耳の後ろから首、鎖骨、胸の谷間へと、じっくりねっちり舐める。
俺様の指がシィルの敏感な部分を執拗に責め立てる。
脇腹を爪で軽くひっかくと、感じているのかくすぐったいのか、シィルは身を捩った。
「う……んっ、ランス様……」
指先が熱く濡れた花弁に到達すると、とうとうシィルが焦れたように声をあげた。
太ももの内側を軽く吸いながら中心に浅く指を入れると、待ちきれないかのように入口がきゅうっと締め上げてきた。
欲しいのか?欲しいんだな!?
いつもならさっさとハイパー兵器を入れてやるところだが、せっかくだから今日はシィルちゃんをもっと焦らしてやろう。
指を抜くと名残惜しそうにぴくぴくと震える襞を、舐めて、舐めて、舐めて、舐めまくる。
存在を誇示するかのごとく充血した肉芽を鼻先でつついたりしながら、とろとろ溢れる蜜を舌ですくう。
俺様の両脇でしっかり固定されて動かせない下半身の代わりに、シィルはふるふると上半身を震わせている。
最初は控えめに甘い息を漏らしていたシィルも、だんだん声が大きくなってくる。
「ランスさ、ま……わ、私もう……」
ぐふふ、思った通りの反応。もうちょっと意地悪してもいいのだが、そろそろ勘弁して入れてやるとするか。
決して俺様の方が我慢の限界になったというわけではないからな!
一息で挿入すると、それはそれで取り返しのつかない事態になってしまいそうなので、ゆっくりゆっくり進む。
「ん、ランス様ぁ……」
いつもなら命令しなければ腰を使わないシィルが、切なそうに腰を揺すり、俺様を深く飲み込もうとする。
あっ、こら馬鹿、動くなっ!こっちは結構ぎりぎりの戦いを強いられているのだぞ?
慌てて腰を掴んで動きを止めたが、それでも内の動きは止まらない。
シィルが意識してやってるかどうかは解らない、が、おとーさんはそんなテクニックを教えた覚えはありませんよ!
ここは諦めて一発出してからじっくり楽しむべきか、いやいや、やはり初弾からしっかりと……
あ。やばい。マジやばいて。うう、何か関係ない事考えて……おかゆフィーバーとか……
そういえばおかゆフィーバーの足?みたいな触手?みたいなので、
まじしゃんが犯されているのを見たことが……がーっ!いかんいかん!!
「あ……っ」
「……」
……なんとか根本まで入れた後だったので、一応の体面は保てた、と思うのだが
……シィルの視線が何だか冷たい気がするぞ。奴隷のくせに生意気な。
「むむっ、りっべーんじっ!」
見よ、この素晴らしき連射能力を!といっても、根本までずっぽしだから、ナニが見えるわけではないのだがな。
「ここからが本番だぞ、覚悟しろ、シィル!」
「っ……は、はい」
目で見えなくても、俺様の復活は内側の感覚でシィルには伝わっているのだろう。
一度出して楽になったので、遠慮無くがんがん突き上げる。
絡みついてくる柔襞が、ちょうどいい具合にハイパー兵器を刺激する。
シィルのアソコは特に名器というわけでもなく、シィルちゃん自身のテクニックも特上とは言い難い。
かわいい顔立ちだしそそる体つきではあるが、もっと美人のナイスばでーちゃんは他にもたくさんいる。
これだけ毎日やりまくってもどこか初な反応を示すのが辛うじてシィルの長所といえるかもしれないが、それだけだ。
なのに、飽きない。
何度抱いても、なぜか絶対に飽きない。
いろいろ細かいバリエーションはあるとはいえ、セックスなんてただ、アソコにナニを入れて擦って、
どばっと気持ちよく出すだけの行為だ。相手が変われば新鮮な気持ちでデキるのは当然だが、
シィルに限っては、数え切れないほどやってきたにも関わらず、毎回気持ちよくフィニッシュを迎える事が出来る。
現にそろそろ……
「よーし、そろそろ行くぞう、とうっ!」
高まりを開放すべく、シィルの腰を掴んで激しく揺さぶる。俺様の腰を締め付けるシィルの脚に、いっそう力が入る。
「んっ、あ、ああ……っ!」
極限まで締め上げた後、ゆっくりと力が抜けていく。アソコと脚は連動してるかなあ、なんてくだらない事を考えながら、
二度目という事もあり余裕を持って俺様は射精の余韻を楽しんでた。
「さてと、次はどうしようかなあっと」
そのまま抜かずで三発追加してやった後、
さすがにべたべたになったハイパー兵器をシィルにお口で掃除させながら、次のプレイに思いを馳せる。
「む……ふ、う」
ご立派なモノを口いっぱいに頬張りながら、シィルは上目遣いに俺様を見上げている。
「もう終わりにして寝ましょう」と言いたげな表情だ。
その困り顔を見たとたん、欲望がふくれあがる。ぶっちゃけ、ハイパー兵器も復活した。
「そうだな、このまま口に出してやってから……そうそう、最初の約束通り、正常位で可愛がってやるとするか」
それを聞いたとたん、シィルは涙目になって頭をぶんぶんと振った。くわえたまんま。
ああ、この反応が楽しいんだよなあ!