誘って
俺様を誘え!という馬鹿エロ◇2009/04/07 えち
「さあて、今夜は久しぶりにスライムベッドでも使うかな」
先日の誤動作による事故で文字通り『痛い目』をみて以来封印していたスライムベッドだが、
これは決して安い買い物ではなかった。なので、元を取るために使い倒すべく物置から引っ張り出していると、
シィルがあからさまに厭な顔で俺様を見ていた。ああ、シィルちゃんはスライムベッドの触手プレイが、
嫌いなんだったっけな。
「ランス様、本当にそれ使うんですか?」
また誤動作を起こしたら、とシィルは不安そうに続ける。
シィル自身が触手プレイをしたくないという気持ちの方が大きいのだろうが、
俺様の事を気遣うのは感心、いや、奴隷としては当然の事だな。
「どうしてもイヤか?」
こくこくと必死で肯くシィル。確かに、俺様も、スライムベッドの誤動作でまた新しい地平を開拓されるのは困る。
だが、ここまでベッドを引っ張り出しておいて「やっぱりやめた」と言ってしまうと、
シィルに気を遣ったように見えて、それはちょっと悔しい。うーん、どうしたものか……
「では、シィルはどうしたい?」
しばし、シィルは視線を彷徨わせる。
「えっと、普通に……」
えっちしてください、と消えそうな声で呟くと、シィルは顔を真っ赤にして俯いてしまう。ん、いい事思いついたぞ。
「じゃあ、俺様が普通にえっちしたくなるよう仕向けてみろ」
おお、目がまんまるだ。ちょっとシィルには解りにくかったかな?
「さっさと服脱いでベッドに上がって『ランス様かも~ん』とか言え、その気になったら普通にえっちしてやる」
戸惑いながらもシィルは服を脱いで、ベッドにちょこんと正座した。
「あの、ランス様」
揃えた膝の上に、もじもじと指でのの字を書いている。これはこれで悪くないが、もうちょっと、こう……
とりあえずスライムベッドを廊下に放置したまま、俺様も服を脱いで寝室の入口に仁王立ちしてみた。
シィルが期待に満ちたというかほっとした表情になるが、俺様はちっちっちっと指を振ってダメ出し。
「まだまだだな」
振った指をシィルが見ている事を確認して、その指で自らの股間、
すなわちまだハイパー化していないハイパー兵器を指し示す。
「この状態でえっちができるかな?」
「はうう」
困り顔で、それでもシィルは何事か考えを巡らせている。さあて、どんな方法で俺様を誘ってくるのかな?
シィルはころりとベッドに横になると、自分の胸を抱くように腕を組んだ。さらに、ちょっと腰をひねる。
これはちょいえろグラビアでよくあるポーズだな。乳首もあそこも隠しつつ、
寄せて潰したおっぱいとおしりの曲線を強調するわけだ。俺様のえろ雑誌読んで研究しているようだな。
「ランス様」
心なしかさっきよりも甘い声で俺様の名前を呼ぶ。うむ、悪くない。だが、せっかくだから、
シィルちゃんの研究成果をもっと堪能したいな。俺様は、反応しかけたハイパー兵器を理性で必死に押さえ込んだ。
俺様の反応を窺いながら、シィルはにじにじと身体をずらし、熱っぽい視線で俺様を見つめる。
上目遣いの表情と見えそうで見えない絶妙な……いや、まだだ、まだ楽しむぞ!
頑張れ、俺様!
「……えっと、あの、ランス様……その、だ、抱いていただけますか?」
恥じらいつつも直球なシィルちゃんのお言葉に、俺様、頑張り切れませんでした。
ぴょーんとベッドに飛び乗り、そのままシィルにマウントポジション。
さっそく挿入しようと脚の間にハイパー兵器を宛う……むむっ!?
「何だ、まだ濡れてないじゃないか」
「あう、それはまだ、あの」
「やっぱりスライムベッド使うか?」
シィルにかけていた体重を少しずらすと、シィルの身体がびくっと震えた。
「いや、それは、や、ダメです!」
「でもこれじゃ挿れられないぞ」
熱っぽくはなっているものの全く潤みのない割れ目を指でなぞる。あ、またシィルがびくっと……
だんだんその気にはなっているようだな。
「あ、あの、そのままでもいいですから」
とはいってもなあ、濡れてないとこっちも痛いし。
「解った、待っててやるから自分で濡らせ」
ええっ、と驚くシィル。いやならスライムベッド、と言いかけると、慌てて自分の手をあそこに伸ばした。
「んっ……」
覆い被さっているからシィルが何やっているかは見えないが、
もそもそと自分でデリケートエリアをいじっているらしい事は解る。
「どうだー?」
「す、すみません、まだ……」
そんなに慌ててちゃ、なかなか気持ちよくはならんだろうなあ。だがまあ、一生懸命なシィルにご褒美と、
さっきまで我慢していたせいで少々レッドゾーンに入りかけているハイパー兵器を一刻も早く収めるべく、
手伝ってやるとしよう。
あそこはシィルの自主性を尊重して、俺様は胸を担当してやる事にした。
腕で寄せられているためいつもより存在を主張している乳房を、わしわしと揉む。
たまに先っちょを指先でくりくりといじる。
「ん、ふ」
とたんに、甘く湿っぽくなる声。
「なんだ、自分でしてる時より感じてるじゃないか、そんなに俺様の愛撫がいいのか?」
僅かに身を捩ったシィルは、ややあって、さらに甘さを増した声で呟いた。
「は、はい、やっぱりランス様が……いい、です……」
むはー、こ う か は ば つ ぐ ん だ !
そのあと、だから道具は使わないでくださいとかなんとか言ってるのはまるっと無視。
そして結局、シィルの希望通り『普通に』えっちを楽しむ事にしたのだった。