名称 | 桑ノ木の滝(くわのきのたき) |
住所 | 和歌山県新宮市相賀 |
難易度 | ★★ |
難易度(滝壺) | ★★★ |
形態 | 直瀑 |
規模 | 落差21m |
行程 | 滝入口から徒歩約20分 |
問合せ | 新宮市役所商工観光課 0735-22-5231 |
訪問日 | 2008年06月09日 |
新宮川の支流の仲でも有数の清流といわれる高田川。アユやヤマメ釣りに格好のこの渓流では、
大小30近くの滝が目を楽しませてくれる。滝の下の淵に棲む大きな「あめのうお」が人に化身し、
鵜飼の鵜を入れないでほしいと頼みに来た伝説がある。また周辺は動植物の宝庫としてよく知られている。
国道168号線から県道230号線を二キロ進んだ辺りの緩いカーブに「大前商店」があり、
高田川に細い橋が架かっているので、その橋を渡ると滝入口となる。自動車は山側に路駐となる。
桑ノ木の滝の名前の由来は、ヤマグワが多く自生していた桑の木谷にかかることから名付けられた。
遊歩道は川に沿って作られ、途中に相賀八幡神社が鎮座していた。
遊歩道の分岐点。標識に沿って左側に進む。
石で造られた橋を渡る。
全体的に緩やかな山道ではあるが、湿った場所が多く岩場も歩くことがある。
滝手前の左側の遊歩道は通行止めだったので、川の上に設けられた滝見台から滝を見る。
桑ノ木の滝までは、うっすらと霧がかかり、苔むした岩肌と杉の樹が神聖なる場所に
導いているように見えた。まるで、スタジオジブリのもののけ姫に出てくる世界観に
似ている景観ともいえる。桑ノ木の滝の手前の両側には、大きな巨石が滝の全体を
隠してしまっているが、それが神域を守るように感じられた。
危険ですが右側の手前の岩場を越えて滝壺まで来てみました。
滝の中段あたりから数段に分かれて落ちているのが分かります。
個人的には桑ノ木の滝はかなりお気に入りの滝です。駐車場が整備されていないからか、
入口には看板はありますが、道沿いからは観光案内がないので分かりにくい場所にあります。
同県の那智の滝とは全く別の素晴らしさがあるので、世界遺産の熊野本宮大社に訪れた際に、
少し足を伸ばして訪れてみるのもいいかもしれません。