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『ぶ』

ブレーキなら死ぬまでかけない


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たいした事じゃない。



私にとっては、たいした事では無いけれど、どうしてもそれは出来ない。



私は、ブレーキなど絶対にかけない。



私は私の信念をもって



私のために、生きているのだから。



昔から。



けれど、揺らぐこともある。



私の事を揺らがせることが出来る人間は少ない。



あぁ、いいわけはやめよう。



あの人は私をゆるがせる。



あの声とあの香りと。



あの、冷たさと暖かさで。



その事に気づかせたのは、私がブレーキをかけないため。



どちらに転んでも、私は、最低のブレーキをかけずにすむから。



そう、昔、たった一度だけその、最低なブレーキをかけたくなった事があった。



はじめて『たった一人』と、血のつながる人間以外で、思えた相手と。



お互い望んでいないのに。



おかれている状況で、終わらせる事になった時だった。



ねぇ、今日、久しぶりに、その話をしたよ。



あぁ、生きているかな。あなたは。



私のように、ブレーキをかけようとしていないだろうか。



そうであってほしい。



私はもう二度と、最低のブレーキはかけようとはしない。



私の、意思が壊れる事がない限りは。



私の意思が、揺らぐことがない限りは。

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ノーコメント。詳しくは発表時のブログ。