牧師さんについて

2月号を読んで思ったことは、「ああ、これで逃げ道がなくなった・・・」でした。

先月号の衝撃を受けて一ヶ月。イロイロぐるぐるしながらも、何とか乗り越えられたような気がしていました。
それが、足元から全て崩れ去ってしまったような喪失感・・・とでもいうのでしょうか。
自分はやっぱり逃げていたんだ、受け入れた振りをしていただけなんだ、と思い知らされました。

他の誰かが言ったのであれば、まだ逃げる事もできたのです。でもそれを言ったのは他の誰でもないヴァッシュで。
一つ一つ目の前に並べていってくれるのです<現実>を。目を逸らすな、逃げるな、と言われたような気がしました。
不思議なのですが、今月号を読みながら、私はリヴィオとシンクロしているような感覚に何度も襲われたのです。

墓石を見つける。分かっていたのに、どうしても信じられなくてバシさんに聞きたくなる。そして現実を突きつけられる。
崩れ落ちそうになる。食事をしているバシさんに驚く(平然と、とは流石に思いませんでしたが)。黒髪化に衝撃を
受ける。黒髪化の理由が分かる。牧師の望みとバシさんの決意を心に刻む。牧師のことを考える。決して忘れない、
忘れられるわけがない、と思う。バシさんが牧師を深く理解してくれていたことに感動する。バシさんの後を最後まで
ついて行こうと誓う。

ああ、これでやっと全てを受け入れられたような気がします。全然平気じゃありませんが、無意識に逃げ回ることは
無くなりそうです。ものすごく寂しくて辛くて堪らないのは変わりませんけど、バシさんの闘いを最後まで見届けようと
改めて思いました。





でも・・・こんなことを言いながらも、『希望的妄想』は捨てていませんよ?(うわ、また言うか)
最終回まで分かりませんもの。

『幸せを掴め 夢を語れ!! 未来への切符は・・・いつも白紙なんだ。』

そう言ってくれたのは、バシさんですものね。諦めません。一度好きになると、相当しつこいのですよ、私(苦笑)。


バシさんについて

今月号の感想、どうやって書いたらいいのか分からなくてもの凄く悩みました。書いては消し書いては消しを繰り返し
どうにか感想を<牧師さんサイド><バシさんサイド>と分けて書くことで何とか落ち着きました。

私は今月号を読むのがとても怖かったのです。先月号を読むときにも、どうしようもなく体が震えましたが、ある程度
覚悟が出来ていたので。(それでも衝撃の余り自分を見失い、体温まで下がってしまいましたが/苦笑)
でも今月号は先が読めなかった。もの凄い苦しみと痛みが襲うであろうという事だけは、分かっていたのですが。

私が2月号を読む前、「見るのが怖い、絶対つらい。きっともの凄く痛い」と言っていると、「先月号以上に痛い展開
なんてないでしょう?大丈夫だよ」と言われました。確かに先月号で大衝撃を受けました。でも痛みは今月号を読んだ
後の方が酷いだろう、と思っていました。

先月号は、何ていうか鋭い刀で真っ二つに切られた感じ、というか・・・痛みすら感じる前に切り落とされちゃった
というか。う〜ん、上手く言えないのがもどかしいです。その後、多分無意識に逃げちゃいましたしね。
でも今月号は、痛くて苦しくて堪らない。牧師さんを失ったヴァッシュの姿を見ることが、とても辛いのです。

推し量ることができない程の衝撃を受けたはずなのに、泣かないところ。
「笑え」と言われて「無茶いうな」と言った彼が、笑っているところ。
そして、ふとしたはずみに牧師さんのことを思い出してしまうところ。

ナイブズからの攻撃を受けたとき、バシさんは力を使いました。その為に髪の毛の半分くらいが黒くなってしまったの
ですが・・・。攻撃を跳ね返したバリヤーみたいなもの、すごく広範囲にわたっていたような気がします。ウルフウッドが
命がけで守りたかったもの、大切な場所をその思い出ごと全て包み込むみたいに。それがとても嬉しくて切なかった。
確実に自分の命が削られていくのに、ナイブズとの闘いは目の前なのに力をセーブすることも出来なかったのか、と。

それと、ちょっと腐女子的な考えが入って申し訳ありませんが・・・バシさんが力を出している時の姿を見たとき、
「ウルフウッドに触るな」「もう誰にも触れさせない」って言っているような気がしてしまって。(コラコラ)
ああ、牧師さんに最後に触れたのはバシさんなんだ、って思ったらそれも嬉しくて・・・痛かった。

そうしたら、ふっと考えてしまいました。ナイブズの舟が去った後のバシさんの行動を。かなり細かく順を追って
考えてしまったので、痛みに転がりまわりました(←ばか)。一番つらいのはヴァッシュなのにね。
でももし内藤先生がそのシーンを描いてしまったら、耐えられないかも・・・。いや、耐えますけれど。
でもヴァッシュの顔は見れません。いえ見ますけれど。(どっちだ!!)

私がぐるぐるしている間にバシさんは西へと旅立とうとしています。ウルフウッドが救いたかった魂を宿した男と共に。
きっとこれからの闘いは、つらく激しいものでしょう。でも最後まで追いかけて、目を逸らさないで見守っていきたいなと
思うのです。ヴァッシュのウルフウッドの生き方を心に刻んでいく為に。この二人が本当に大好きだから。





・・・こんなことを書きながらも、別のところでは「ちくしょーっバシさんがかわいそうなんじゃー!甘やかしちゃる、
めちゃくちゃ可愛がったる〜!!(牧師さんの手で)」なんてアホな事も考えていますよ。わ〜ん、ごめんなさい!!!

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