LOVE GAME
「キミが急にそんなこと言い出すなんて。何か裏があるんじゃないだろうね」 「『しりとり』!?ますますアヤシイなぁ。一体、何を企んでるんだい」 「やっぱりそういうことか。でも、まぁいいや。面白そうだしね、やろうか」 「うん、いいよ。じゃあ、キミからどうぞ」 「『す』・・・『スイカ』!」 「ん〜『スミレ』」 「花の名前、だよ。地球(ホーム)にあるんだ」 「えっ、また『す』かぁ・・・。あっ、『すなどけい』」 「・・・意地悪だなぁ。そんなにいくつも『す』の付く言葉ばっか出てこないよ」 「簡単・・・ってオイ!な、何でこんなに近付くんだよ!?」 「うう〜・・・・あ!そうだ!!『ステーキ』」 「んんっ!?ん〜〜っ!!!ちょっ・・・いきなり何すんだよ!」 「・・・オマエ、俺に何を言わせたいの?」 「!!!・・・まさか最初からそのつもりでっ」 「・・・・う・・・・」 「い、言うよ、言えばいいんだろ!?」 「あ!別に飲み代を払いたくないから、言うんじゃないからな。本当だぞ!」 「だ、からっ・・・どうしてこんなに密着する必要があるんだよ!!」 「う〜。分かったよ・・・。いいか、一回しか言わないからな。よく聞けよ」 そして、顔をニヤつかせて待っている男の耳元に唇を寄せる。 「ほら、次。『べ』からだよ?」 「あれ?ち、ちょっとオマエ、何で上着脱いでんだよ!・・・・う、うわぁぁぁぁぁっ!!!」 |
インテ大阪合わせのコピー誌『MELLOW/SWEET』より。 ベタ甘アホラブな話をどうしても書きたくて、大阪行きの 新幹線の中で考えた話。『す』で始まる言葉は、たくさん 思いついたのですが、『す』で終わる言葉が少ししか 出てこなくて(しかも牧師さんが知っていそうな言葉) 結構ギリギリまで悩みました。続きは裏にでもいつか 書きますかね。あはは。(ホントか?本当なのか??) |