「あなたたちの力が要るの」の三段論法
皆さんこんにちは。
これまたとんでもなくご無沙汰になってしまい、教室内に私の知らない顔がちらちら見受けられますね。
しかし生徒総数が増えていない辺り当講座の寂れ具合というか廃れ具合というかまあ、どうでもいいです。
さて、順調に回数を重ねてきた当講座もついに2桁を…
え? 数えない?
そんな馬鹿な。何故そんな嘘をつく……
いえ、はい、すみません。そうでした、緊急講座は一回にカウントされないんですね。
というわけでして、通常通り講座を行います。
今回は「あなたたちの力が要るの」の三段論法について一緒にお勉強いたしましょう。
「あなたたちの力が要るの」
教本によると、「久しぶりですね」という挨拶にいきなりこの言葉を返しています。
相当せっかちなお嬢さんですね。
まあ、それはどうでもいいのですが、さてこの言葉。
日常生活においてそうそう使う機会はないように思われますが、そんな事はありません。
皆さん、使う機会に際していながら意外と気付いていないだけなのです。
では、これからこの言葉を効果的に使用した一例をお見せしましょう。
 
 
Rさんは曲がったことが大嫌いな元気溌剌少女です。
彼女は訳あって、高校の不良グループと敵対することになってしまいました。
頼れる友達はいるものの、敵の数はあまりに膨大です。
そこでRさんは友達と共に、昔お世話になったAさんを尋ねました。
Aさんは地元の有力者で、彼女の一声で数千の兵を集めることが出来るのです。
「あなたたちの力が要るの!」
真剣な眼差しで頼むRさんに、Aさんは言います。
「力を貸してあげたいけれど、タダで貸すわけにはいかないわ。まずあなた達の実力を示して頂戴。」
Rさん達は迷わずAさんをボコにしました。
すると、
「R、強くて優しくてよい友達を持ちましたね。いつでも私を呼びなさい。」
Aさんは携帯電話の番号を教えてくれました。
 
こうしてAさんの助力を得ることが出来たRさん一行は、今日も獲物……
もとい、協力者を求めて彷徨うのでした。
  
 
どうでしょう。私、毛頭が熱くなってしまいました。
特に5人で囲んでAさんをボコにするあたり、涙無しには見られませんね。
さあ、現在学校の不良グループや会社の不良幹部と抗争中の皆さん。
不良奥様や不良幼稚園児でも構いませんがとにかく敵を持つ皆さん。
是非この言葉を駆使して人海戦術の恩恵に与かりましょう!
真摯な態度と上目遣いがポイントですよ。