えー、毎度おなじみ飛んでるシリーズです。
今回のお題は「竜はどうやって飛んでいるのか」
この二人に登場してもらうのも三回目ですね。既に”かわいそう”どころの目じゃねえ。
「すごいな、もう三回目だぜ」
――思い出すなあ、初めてネタあわせしたあの日の事。夕日に燦然と輝く隅田川で、二人は星になったよね
「不吉なこと言うな！！ もういい、検証いくぞ。竜*はどうやって飛ぶのか、だな」
――翼があるからに決まってるじゃん
「でも、あんな小さい翼であんな巨大な物体が飛べるか？」
――実は張りぼてでした
「竜騎士の存在意義を一刀両断にしやがって。某人気ナンバーワンの裏切り者が泣くぞ」
――草葉の陰で？
「おいおい、殺すな！ 生きてる生きてる」
――青春真っ盛りだね
「どうでもいい。そんなことより、ほれ、竜だ竜、考えろ」
――思ったんだけど、お前かなり楽してない？ 毎回こっちに考えさせてさ。これで給料３割増しじゃやってらんないよ
「３割も多いのかよ！！ 世の中不公平だ……」
――えー、竜は風の力で飛んでます
「おお、いいじゃねえか。かっこいいな、これぞ竜って感じだ」
――風を受け過ぎると風車が回っちゃうから注意！
「仮面ライダーじゃねえ！ 変身しちゃダメだろ！」
――じゃあ、中に部下の竜騎士が入って獅子舞みたいにしてさ
「張りぼて説は捨てろ！！ 中に人が入ったって飛ばねえだろ！」
――これだから素人さんは困るんだ。竜騎士を甘く見ちゃいけないな
「甘い辛いの問題じゃねえよ！ とにかく、前回、前々回と違ってちゃんと飛ぶようには出来てんだから簡単だろうが」
――そうそうそういえば。よしんば竜が飛べたとしても、乗れたもんじゃないよね
「だって乗らなきゃしょうがねえだろ？」
――翼を上げると胴体は下がり、翼を振り下ろすと胴体は上がるんだよ？ 気分はライズアンドフォール、ジェットコースターなんか目じゃないよ
「ああ……言われてみりゃあ確かになあ……」
――とすると、竜騎士はより体を鍛えて振り落とされないようにしなくちゃならない*、竜は竜で、上の重さを支えるためより強靱に羽ばたくようになる……となって鼬ごっこ。難しいよ
「うーん、竜が飛ぶってのは前提として”上に竜騎士を乗せて”だからなぁ。はぁー、今度こそちゃんと論理的帰結するかと思ったのに……」
――…………そうか、乗らなきゃ楽なんだ
「……おい？」
――実は、竜騎士は尻尾にくくりつけられて無理矢理飛んでいます
「罰ゲームじゃねえか！！」
――じゃあ竜の足にひっつかまれて
「連れて行かれてんだよ！ 助けなきゃヤバイだろ！！」
――いっそ着るとか
「食われてんだよ！！ お前竜騎士嫌いなのか！」
――別に。前世紀の遺物だと思ってるだけで
「思いっきり嫌ってんじゃねーかよ！」
――そんなことないよ。天然記念物指定をかけるようにって国に働きかけてるしさ
「何でそんな歪んだ方向へ働きかけるんだよ！」
――いやあ、一匹脱走しちゃって大変なんだよね
「匹って数えるなよ！」
――この前卵生んだときなんか、もう毎日神社へ通ってさ
「人間は卵生まねえよ！！」
――辛いよね、牛の刻参りは
「何しみじみ呪ってんだよ！！」
――まあ、竜のない竜騎士になんて用はないからね
「……お前、その一言で全国一千万人（推定）のファンを敵に回したぞ……*」
――そんなわけで我々竜保護団体*は、竜保護のための３０箇条を議会に提出しました
「何だその胡散臭い団体」
――１、我々は、竜保護精神に則って、正々堂々保護することを誓います
「なにを宣誓するんだよ！！」
――２、以下同文。３、以下同文
「内容無えじゃねえか！！」
――４、以下
「３０条まで続ける気か！！ やめろやめろ！」
――なんだよ、ここからが波瀾万丈の大スペクタクルラブコメファンタジーなのに
「条例に波乱万丈あっちゃ困るだろ！！ しかもラブコメは古いぞ！ はぁ、本題から外れまくってるな……」
――あまり調子に乗るとアオジョ*行きになっちゃうから気を付けな
「お前だお前！ で、結局”竜は何故飛べるのか、それは翼があるから”でいいんだな？」
――そうやって、必死に本題へ戻そうとするお前の背中、男だよ
「ああそうかい」
――実はハングライダー*で
「やめんか！！」
*竜
パンツァードラグーンやＬＯＤに出てきたような生物兵器チックなのが好きです。上下に揺れないし乗れるし。
真面目な話、ＦＦ４の”竜”は、大気の精霊みたいなのの別称と考えても面白いかもしれませんね。
しかしそうすると今度は精霊について考えねば……（- -；；
*竜に乗るため体を鍛える
鍛えるとかそう言う以前の問題かも。三半規管……。
*ファンを敵に回す
好きなキャラほど力入れて貶す癖が。すみません；；
*竜保護団体
竜騎士団々員らが中心となって作ってそうですね。毎日曜にはウキウキしながら凝った看板作ったりして。
*アオジョ
青空女学院。何処かでひっそり開講中。
*ハングライダー
滑空時を考えても背中に乗ってるのはやっぱり無理っぽいな……。首に乗るのか？ いや、首も動くぞ？