わっつあばうとクルーヤ
FF4にそんな奴いたか? という方のために、拙文ながらご紹介させていただきます。
何はともあれまずは、本人の登場シーン及び台詞をご覧下さい。

~試練の山、パラディンの祠にて~
「我が息子よ……

「お前の来るのを待っていた……
今……私にとって悲しいことが起きている。
これからお前に、私の力を授けよう……
この力をお前に与えることで、私は更なる悲しみに包まれる。
……しかし、そうする以外に術は残されていない。

「さあ、血塗られた過去と決別するのだ。
今までの自分を克服しなければ、聖なる力もお前を受け入れない。
打ち勝つのだ……暗黒騎士の自分自身に!

「もし お前が本当のパラディンなら、剣を収め耐えるのだ!

「正義よりも正しいことよりも、大事なことがある。
いつか分かるときが来る。行け! セシル!

「よくやった……
これから私の意識を光の力に変えて、お前に託そう。
受け取るがよい……私の……最後の光を!
我が息子よ……ゴルベーザを止めるのだ! 


では続いて、彼についての町の人の声を。


~月にてフースーヤさん曰く~
(魔導船について聞かれ)「……遥か昔に私の弟 クルーヤが造り、青き星へ降りていった時のものじゃ。

「クルーヤは未知のそなたらの星に憧れておった……

「デビルロードや飛空艇の技術は、その時もたらされたものだ……

「……そしてクルーヤは青き星の娘と恋に落ち、二人の子供が産まれた……そのうちの一人が……そなただ。

(試練の山でのイベントについて)「(あの声は)お前の父……クルーヤの魂だ……

「なるほど……若い頃のクルーヤによく似ている……


……えー、はい、以上です。

分かりすぎるくらい分かります通り、奇数シリーズでいうところのジョブチェンジシステム部分だと思っていただければ。あ、ついでにセシルとゴルベーザの父さんです。
キャラ情報は少ないものの、実在することは確認していただけましたでしょうか?
どうでも良いんですが、月の民関係者は何故にこう、含蓄が溢れすぎてリーダーばっかりな台詞を喋られるんでしょうかね。実際声に出して読んでいただければ、筆者の言いたいことは何となく分かっていただけそうです。何というかこう、遺言を残したい気分になりませんか? いえ、父さんの台詞は本当に遺言(ぽい)ですし、フースーヤにしても……それはどうかなあ。
……はい、では、改めて、ゲーム中の情報をまとめましょう。

・試練の山の祠に在中
・一人称は”私”
・魔導船を造ったらしい(デビルロード、飛空艇などはいまいち不明)
・青き星の娘と恋に落ちた
・セシルとゴルベーザの父親
・セシルに似ている
・今は(?)魂らしい

……えー、以上です。
父親という設定だけで萌える筆者はともかく、萌える萌えない以前にどういうキャラクターなんだかさっぱり分からないというのが正直なところです。無理してオススメポイントを挙げるなら、セシルとの相似点もしくは萌え要素を好きなように足せる白紙具合でしょうか。

地道な情報収集(台詞集読み返しただけ)をした結果もう一つ証言を得られましたので、そのご紹介をもちまして最後の言葉に代えさせていただきます。

~ミシディアにて、長老の言葉~
「聖なる光を受け入れられる者は、聖なる騎士……パラディンとなれるそうじゃが……志を抱き試練の山へ行った者は数多いが、誰一人として戻ってこん。

何をした父さん。
ご静聴ありがとうございました。(絵と文・有河)