喪失 ミニコンサート後編14
千秋真一×野田恵


先輩は私の秘部に人差し指と中指を添えると、花びらの部分を大きく広げた。

くちゅり……

「んんん……。」
「のだめのが……ヒクヒクして物欲しげに開いてるな……。それにこっちも…ぷっくり赤く膨らんで……。丸見えだ……。」

そう言うと先輩は私の秘部のびらびらを更に全開にして、舌で溝をなぞるように下から上へ舐めあげた。

ペロッ……

「やぁぁぁ……!」
「や?……本当に?」

それはどこか私を苛め翻弄することに、快感を覚えるような口調だった。
先輩はくすくす笑いながらもう一方の手で、私の花芽を左右に振るわせる。

ぷるぷるぷるぷる……

「んああああっ!セ…センパイ…ソコっ!!んあっ!!」
「おまえココ…弄られるの、好きだろ?」

花びらの間を舌でピチャピチャ舐めながら、先輩は蜜をたっぷりつけた指で私の肉芽をくりくり捏ねている。

すると今度は、先輩はそのまま私の股の間に顔をおいた姿勢でうつ伏せに寝っころがった。
私の秘部を先輩は自分の口唇全てで覆い、再び愛撫を開始する。今、先輩の唇は私のソコと熱く…深い口付けを交わしていた。

ぴちゃぴちゃ…ぴちゃ…ぴちゃ……

「あっあっ…ああっ…センパイ…ひゃぁ…あぁぁ……。」

舌を割れ目に差し込みながら、先輩は猫がミルクを飲むみたいな音を立てて、私のソコを一心不乱に舐めている。
その度に自然と内腿がピクピク痙攣してしまい、私は膝裏に回している手で一生懸命それを押さえていた。

じゅぷ…ちゅる…じゅるぅー……

「やぁっ…セン…パイ……吸っちゃぁ…やだぁ……。」

先輩は私の蜜壷に舌を差込むと、掻き出すように吸い上げた。
その度にじゅるじゅるという淫靡な音が響き渡り、快感に頭が真っ白になる。
口での愛撫を続けたまま、先輩は両腕を私のお尻と外腿の付け根の下から差し入れて、今度は胸を揉みしだき始める。
先輩の尖った舌が私の花芽に、そして人差し指が私の二つの固くなった乳首に触れたのは、ほぼ同時だった。

「あ、あ、あ…あああああ……。」

頭の中がいきなりパンっ!と弾けた様に真っ白になった。
しかし一瞬飛んだ意識は、先輩の胸と花芽への同時の愛撫によって、再び引き戻される。

「センパイっ…のだめ…もぅっ…もぅっ……。」

私は息も荒く先輩に赦しを請う。
先輩は止めてくれるどころか、よりねちっこく、舌で私の花芽を根元からほじるようにして、なぶリだす。

じゅっ…ぴちゅ…くちゅくちゅ……

「だめっ!も…ああっ…だめなんデ…ス…はぁ…センパイぃ…お願いぃ!」

くりくりっ…くりくりくりっ……

私のお願いもむなしく、更に先輩は人差し指だけで、両方の乳首を上下左右に円を描くように捏ね回し始める。

いつの間にかだらしなく開けた口元から、自分が涎を垂らしていたのに気がついた。
横を見ればシーツにまで涎の後がはっきりとついている。

快楽に溺れ、涎を垂らしていた事にさえ気がつかない自分―――。
こんな淫らな格好させられているのに、より感じて濡らしてしまう自分―――。

よく見れば、先輩は未だに服を一枚も脱いでいない。
自分だけ裸にされて、いやらしい事をされて、それなのにはしたない喘ぎ声を上げて、快感に悶えている。

―――のだめばっかり……もうヤだ……。

そう思ったら涙が溢れてきて、私は膝裏から手を抜き両手で顔を覆った。

「…うっ…うう…ひっく…ん…うっ……。」
「えっ!?の、のだめ!?」

嗚咽を漏らして急に泣き出した私に気がつくと、先輩は慌てたように秘部から顔を上げ、身体を起した。

「な…ど、どうした?のだめ、ごめん……。そんなにイヤ…だったか?」

私は先輩から離れるように身体を横にして、小さく縮こまりながら泣き続ける。

「ごめん……。イヤだったの…気がつかなくて…オレ……。」

先輩は泣いている私に覆いかぶさると、頭を優しく撫でた。

「イヤ…でしたっ……すっごくっ……!!」

私が吐き出すようにそう言うと、先輩が息をのむのが分かった。

「本当にごめん……。悪かったよ……。」

そして今にも消え入りそうな声で、私に謝罪する。

しばらく二人とも無言でそのままでいた。その間も先輩は、謝罪の気持ちからか私の髪を優しく梳いてくれている。
ゆっくりと両手を顔から外し先輩を見ると、先輩は困惑しきった表情で私を心配げに見ている。

「ごめん……。」
「だって千秋先輩…何だかのだめを……おもちゃみたいにするから……。」
「お…おもちゃ?」
「のだめの弱い所、知ってるからってそこばっかり苛めるし……。だめ…って言ってるのに止めてくれないし……。
のだめ、お願いまでしたのに……。」
「う。」
「それにのだめだけ裸にして…えっちな格好させて楽しんでるし……。」

そこまで言うと、先輩は私を抱き起こした。

「そ、それは違うぞ……。」
「どう違うんですか?のだめなんてもう真っ裸なのに、先輩はまだ、一枚も脱いでないじゃないデスか!」
「あ。」
「のだめばっか恥ずかしい事されて……。先輩、のだめが感じて乱れてるのを見て……優越感に浸ってるでショ!」
「違う!!」

先輩は大きな声で否定すると、私をギュッと抱きしめた。

「違う……そうじゃない……。」

うって変わって、今度は震える声で私の耳元で囁く。

「その…おまえとこういう事するの…久しぶりだったし……。そりゃ、今までだって、長期間離れ離れの時はあったけど……。
けれどこんなに身近にいるのに、シなかったのは初めてで……。」
「……。」

私をきつく抱きしめていた腕を緩めると、少し身体を離して先輩は私の顔を熱っぽく見詰める。

「オレ…事故があった日から、もうおまえとはこんな事は出来ないと思ってたから……。
でも本当は…ずっと…こうしたくて……。狂おしいくらいおまえが欲しくて……。」
「え……?」
「だから、その、つい……がっついた。」

そう告白した途端、先輩は顔を真っ赤にして恥ずかしそうに俯いた。

「のだめに“がっついた”んデスか?」
「……うん。」

耳まで真っ赤にして、素直に“うん”と小さく零す先輩が堪らなく可愛くて、私は先輩の鼻をキュッ!と摘んだ。

「うっ!」
「ね、千秋先輩。のだめ…どうしたらいいか分かんなくなるんデス。」
「え?」
「だって先輩、さっきみたいにのだめにイジワルするかと思ったら…今みたいに優しくぎゅうーってしてくれるから……。」
「……。」
「さっきのが本当の先輩?それとも今の?」
「……どっちもオレだから。」
「どっちも……?」
「うん……。」

そう言うと私の額に小さく口付けを落とす。

「千秋先輩。のだめばっか気持ちいいのは、イヤなんデス。先輩も一緒に…気持ちよくなってほしいんデス……。」

そう言うと先輩がクスリと笑みを零した。

「それじゃあ……今度はのだめがオレの服、脱がしてくれる?」
「ええっ!?」
「一緒に気持ちよくなりたいんだろ?」
「そですけど……。」

先輩は私を抱いていた腕を解くと、こちらを見てじっとしている。私が服を脱がせるのを、本当に待っているようだ。

「じゃ、ま、まずは上から、いきますヨ?せ、先輩、腕上げて下サイ。」

先輩はすぐに両腕を上げて、私の事を可笑しそうに見ている。
私は先輩のTシャツの裾を両手で持つと、さっき先輩が私にしてくれたように捲り上げ、持ち上げる様にゆっくりと抜き去った。

「ぬ、脱げました……。」
「メルシー。」

上半身裸の先輩がフランス語でお礼を言う。
先輩の裸を見るのは始めてて…思った以上に厚い筋肉質の胸板にクラクラして、私は軽い眩暈がした。
先輩の身体は無駄な肉がどこにもついて無くて、引き締まった腹部が少し割れてて……スゴク色っぽい。
その腹部から下へついと視線を辿らせると、先輩の下半身のある一部分が平常とは全く違うのに気がついた。

―――こ、これって……。

「下は脱がしてくれないの?」

先輩が悪戯っ子みたいな上目遣いをして、私に続きをせかす。

「ええっ!?…その…モチロン…ぬ、脱がしますヨ……。」

先輩のハーフパンツのちょうど尾てい骨辺りを、私は震える手で掴んだ。
その時にも先輩の大きく膨らんだ…その股間の辺りから目が離せない。
間違いなく先輩のアソコの部分が…その…大きくなっているのだとは分かるんだけど……。

―――はぅっ!ど、どうしよーーー!!

私は一人鼻息も荒く、先輩のハーフパンツに指をかけたまま、興奮して固まっていた。
するとそうこうしている間に、先輩のソコがさっきより一段と大きくなってきて……形がくっきりと分かるくらい浮き出してきた。

「……のだめ、オレもいい加減、恥ずかしいんだけど?」

どこか笑いを堪えた声で、楽しそうに先輩が言った。
そして、ハーフパンツに手をかけた私の上に手をのせると、
私の手を下に引き下げるようにして、先輩はボクサーパンツごとそれを一気に引き摺り下ろした。
その瞬間、先輩の硬く張り詰めてるモノが、勢いよく飛び出した。

「ムキャーーーーー!!」
「ムキャーって……。」

私が服を引き下ろしたままの格好で硬直をしたのを見ると、先輩は諦めたように自分で短パンと下着を足から脱ぎ去った。

―――ふぉぉぉ……これが先輩の……。

先輩のモノは…おへそまで届きそうな勢いでそそりたっていた。
先端の方から……何かが染み出ていて…その液体で…ぬらぬらと…光っていて……。

「男のを見るのは初めて?」

先輩がそう言いながら私に近づいてきた。

「あの…お、お父さんのとか…よっくんのとか…小さい時は見た事あったんですケド。」
「まぁ、こんなになっているのは……見た事無いよな。」
「……ハ、ハイ。」

先輩が、未だそれに目を奪われている私の手をすっと取った。

「のだめがしてくれる……?」
「えっ!?」

戸惑う私の手を優しく導くと、一瞬だけ熱くいきりたった先輩の昂ぶりに指が触れた。

「ムキャ!」
「その『ムキャ』だけはやめてくれ……。」
「だ、だって……。」
「なんかオレのコレ、変なモノみたいに言われているみたいで……。」
「ス、スイマセン……。」

先輩が手を離したので、私は意を決して、おっかなびっくり先輩のソレを手に包んだ。

―――ムキャーーーー!!!

先輩に言うなと言われたけど、今のこの気持ちを表すのはこの言葉しかないと思う。
私は心の中で大絶叫していた。

**********

のだめがオレのペニスを掴んでいる。
初めての、愛しいのだめの手を汚していると気が咎める反面、それにたまらなく興奮している自分もいる。
のだめはたどたどしい動きで、オレの昂ぶりをその手の中に包み込んでいた。
それだけで十分感じてしまうオレは…もうこの女に完全に溺れきっているのかもしれない。

「千秋先輩…あの…これって…この後、お口でするもんなんですよネ?」
「はぁっ!?」

ペニスを握り締められたままそう聞かれたオレは、のだめの『お口で』という言葉につい反応してしまい、
こいつの手の中で自分のモノをピクピクと動かしてしまった。

「やんっ!ピクピクしてますっ!!」
「……口に出すな!バカ!」
「先輩だってさっき散々のだめの事…その、び、びちょびちょだ…とか言ったじゃないデスかっ!!」
「う……。」
「それでこれから、お口ですればいいんデスかー?えと…フェラチオ?」
「……中途半端に知ってはいるんだな。」
「教えてくれないとのだめ、どうやったらいいか分からないですヨ!」
「ま、まだ、口ではいいから……。」
「え?」
「それはまぁ…おいおいと(これからの楽しみに……)。」
「えっ!?最後何て言ったんデスか?のだめよく聞こえなかったですケド。」
「と、とにかく!今夜はそれはいいからっ!」
「そうですかー?」
「まずは口の中に唾液を溜めて、オレのココに垂らしてみて。」
「だ、唾液?」
「そう。」

のだめは口をすぼめたりして百面相をしている。どうやら一生懸命唾液を出しているようだ。

「んもー!のだめ、緊張して上手く唾液が出て来ないですヨ〜!!」
「(オレがクンニしてる時は、あんなに涎を垂らしてたのに……。)」
「え!?何ですカー?」
「いや、な、何でもない……。じゃあ、いったん手を離せ。」

オレのペニスを掴んでいたのだめの手を外させると、のだめの手を取ってのだめ自身の股間に手を当てさせた。

「あんっ!」
「何だのだめ、自分の手で感じてるのか?」
「ち、違いマス……。」

オレはニヤニヤしながらのだめの顔を覗き込んだ。

「いつもこうやって自分でシてんの?」
「……シ、シてまセン!!」
「嘘つけ。なぁ、のだめ…正直に話してみろよ。」
「……た、たまに…枕の角とかを…ココに擦り付けたりはしますケド……。」
「へー。それがのだめのやり方?」

のだめは恥ずかしそうに俯いた。

「のだめでもするんだな?オナニー。」
「ムキーーーー!!!そういう先輩はどうなんですカっ!!」
「オレはまぁ……そういうのは男にとっては生理現象みたいなもんだし?」
「何、開き直ってるんですカーーーー!!カズオ!!」
「ははは。」
「どうせ先輩だって、フランス人のボン・キュッ・ボン!!のダイナマイトバディの金髪のお姉サンとかを
妄想してヤってるんでショ?ふんっ!男の人って、そういうものですよネ!!」
「安心しろ。オレ、オカズはいつもおまえにしてるから。」
「ぎゃぼ!?」
「何だよ、嬉しくないのか?オレって一途だろ?」
「先輩…のだめが、オ、オカズって…オカズって…!!」
「だって現実でも想像でも、オレが抱きたいのはおまえだけだし。
ま、想像の中じゃおまえにあ〜んな事やこ〜んな事させて、随分と楽しませて貰ってるけどなー。」
「モキャーーーーー!!」

真っ赤になって抗議しているのだめを尻目に、オレは手首を取ってこいつの手を、花びらの溝に沿うように前後に動かした。

「んふぅ……はぁ……。」
「ほら、感じてないで、ちゃんと全部の指に自分のを絡めるんだ。」
「も……やんっ。何でこんな事……。」

ひとしきり擦らせると、オレはのだめの手首を引っ張って、よく見えるように自分の眼前に持ち上げた。
のだめの手は、自分の出した愛液でまみれ、十分にびしょびしょになっている。
オレは再びのだめの手を、自分の熱い昂ぶりに導いた。

「オレの先走りを先端に塗り込める様にしながら、その手についた自分の蜜をローション代わりに全体に絡めてみて。」
「……ハ、ハイ。」

のだめはオレが指示した通りに、震える人差し指でねちょねちょと先走りを亀頭に擦り付けている。
恥ずかしいくらいに膨らんでいる亀頭が、オレの快感の強さを物語っていた。
次にのだめはオレの竿の部分を掌でゆっくりと包み込むと、愛液が全体に行き渡るように上下に指を絡めながら動かしている。
はからずもそれは、オレのペニスを扱くのと同じ動作で…オレは急にせり上がる射精感を何とか押さえた。








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