千秋真一×野田恵
![]() のだめがそう絶叫するのを聞いて、オレは一気にのだめの中を貫いた。 「ああああーーっ!」 すでにもう何度もイっているのだめの中は、思った以上に熱く、十分過ぎる程の蜜でぬるぬるだった。 余りの気持ちの良さに、挿入したばかりだというのに、オレはすぐ達してしまいそうになる。 ぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅ…… 「あんっあんっあんっ…やぁん…ああっ……。」 のだめの腰を掴んで、オレは蜜壷を小刻みに突き始める。 記憶を失う前ののだめはバックが一番好きで、最後にこれをやってやると、オレが驚くほど淫乱で可愛い女になった。 「のだめ…もっと奥まで……欲しい?」 「あっ…やぁん…もっとぉ…もっとぉ、センパイ…きてぇっ!!」 のだめの可愛いおねだりが聞けたのに満足すると、オレは大きなストロークで深く抉る様に、のだめの膣奥を突き上げた。 「あ、あ、あ、あ、すごぉ…やぁん…あんっあんっ!!」 「はぁっ…のだめの奥まで…オレの…きてるか……?」 「きて…マス……!センパイの…あんっ…おっきいのがっ……。」 「はっ…バカっ…んくっ……そんなコト言うなっ……。」 「イイっ!!気持ちイイ…!のだめっ…頭が…おかしくぅっ…ああっ…なっちゃう!!」 激しく抽迭を繰り返していると、のだめの双乳がぷるんぷるんと揺れているのが目に入った。 ただでもボリュームのある大きな膨らみが重力に耐え切れず、よりその大きさを強調していて男心をそそる。 オレは腰から手を外すと、背後からのだめの双乳を鷲掴みにしてぐにゅぐにゅ揉みしだいた。 「いやぁん!!あんっああっ!!んふぁ!!」 そしてのだめの感度が良すぎる小さな乳首を摘むと、思い切り摘み上げた。 きゅいきゅいっ……きゅいきゅいっ…… 「きゃあっ!!ああああーー!いやぁーーー!!」 「……っくぅ……。」 その瞬間、のだめの膣ヒダがもの凄い力でオレのペニスに絡みつき、きゅうきゅうと絞り上げた。 「おまえ後ろから突かれながら乳首弄られるの…好きだっただろ……?」 「ああっ…そんなぁっ!!」 「現に今も、ほら……オレが乳首を引っ張るとおまえのココが、もの凄い力でオレを締め付けてるぞ……?」 オレは突き上げながら、“抜き”の時に乳首を扱く。 そうすると、オレのペニスをまるで食いちぎらんばかりの強さでのだめの肉襞が吸い付いて離すまいとするのだ。 それがすごく気持ちよくて、オレは何度も何度もその淫らなのだめのスイッチを引っ張り続けた。 「はぁ…センパイ…のだめ…もぉっ……。」 「…っく…はぁっ……。イキそうか……?」 のだめが弓なりに背を反らし始めてきた。オレも先程の乳首への愛撫で、限界が近い。 オレ達の間に再び絶頂の瞬間が訪れようとしていた。 パン!パン!パン!パン!! 「ああっセンパイ!!千秋センパイ!!」 再びのだめの腰を掴んでピストンを早くすると、のだめが息も絶え絶えに喘ぎながら、何かを言おうとしている。 オレの突き上げに集中せず、まだ話す余裕があるのかと思うと、オレはより一層腰の動きを早くした。 「センパイ…ああっ…千秋センパイっ…んあっ!の、のだめ……。」 「なんだ……?」 「はぁっ…のだめ…千秋センパイにだったら…あっ…何をされてもイイっ…ですっ!!!」 「えっ!?」 「だから…あんっ…だから…こんなコト…の、のだめ以外の…他の誰にもっ…し、しないでくだサイ! のだめっ…だけに…してっ!!ああっ…のだめだけにっ…してくだサイ!!おねがいっ……!!」 「……のだめっ!!!」 のだめのその告白に、オレの理性はぷつんと音を立てて切れた。いやもしかしたら、最初から理性なんてなかったのかもしれない。 オレはもう何も考えられず、ただただのだめの最奥を目指して、激しく腰を打ち続けた。 鼻にかかる子猫のような甘い喘ぎ声…… すぐに全身を桃色に染めるすべらかな柔肌…… オレを焦らすように可愛く乱れるしなるような身体…… そののだめの全てが、いとおしい のだめがオレに、自分だけにしかして欲しくないと言ってくれたように…… オレだってのだめに、オレ以外の男とこんな事をして欲しくない。 いや、オレ以外の男とおまえが……そう考えただけで反吐がでる。 ―――おまえはオレのものだ!!オレだけのものだ!! オレは独占欲という名の熱い杭をのだめの膣に打ち続けながら、 さっきのだめが言ってくれたのに、自分は言えなかった言葉を考えていた。 「あっあっああっ…センパイ…イっちゃうっ!あああっ…のだめ、またイっちゃいマスーーーー!!」 「はぁっ…うっ…オレもイきそっ…のだめ……のだめ…オレもっ…おまえが好きだっ……!!」 「えっ?あっ…ああああああーーーーーーーーーー!!!」 のだめが到達したのと同時に、オレはのだめの膣奥に膨らんだ亀頭をぐぐぐと押し付け、一気に自分の欲望を迸らせた。 すると腕から崩れ落ちるように、ドサリ…とのだめの身体はベットに沈み込む。 同時に達したオレも、そののだめの身体の上に覆い被さる様に、ぐったりとのしかかった。 そうして暫く、二人で重なったままでいたが……よく見ると下にいるのだめは、今度は本当に気を失ってしまっていた。 頬に残る涙の後を拭ってやりながら、オレは荒い呼吸を鎮めつつ、のだめから身体を離した。 自分の始末をしてしまうと、先程怒られたのでどうしようかと迷うが、やはり愛液で汚れたのだめの身体を綺麗にしてあげた。 そこでオレはある事を思い出し、のだめをそのままにして一度ベッドから降りる。 椅子に掛けてあったジャケットの内ポケットを探ると、あの上海で買ったルビーのネックレスを取り出した。 ―――今夜はこいつにも…助けられたな……。 オレはのだめのネックレスを身に忍ばせて、今夜のステージに上がった。 お守り代わり…という訳ではなかったが、こんな事をしたのは初めてだった。 ベッドに戻ってくると、鎖の留め具を外し、のだめの白い喉元にそれをつけた。 戯れに、ハート型のルビーのペンダントトップを摘み上げ、軽く揺らしてみる。 目の前には…オレの贈ったペンダントだけをその身に纏った、可愛い恋人の寝顔―――オレは満ち足りた気持ちになった。 オレはベッドの上でぐちゃぐちゃになった布団とカバーを綺麗に広げると、それで自分とのだめをすっぽりとくるんだ。 そして枕をのだめの頭の下に差込み、自分の胸元に抱き寄せた。 ―――ごめんな……。 “初めて”のこいつを「大事に大切に抱く」はずだったのに、 身勝手な男の欲望に流されて激しくしてしまった事を、今更ながらオレは後悔していた。 ―――けど今夜は……どうしても自分を抑えきれなかったんだ……。 赦しを請うように意識のないのだめをぎゅっと抱きしめると、オレは腕の中にのだめを閉じ込めた。 こいつの身体はこんなにも華奢だっただろうか……そう思う程、のだめはオレの身体の中にすっぽりと包まれている。 ―――ようやくオレの所にかえってきた……。もう絶対……離さねぇー……。 愛しい存在を胸の中に感じながら、久しぶりの甘い幸福感に包まれて……オレは瞼を閉じた。 ********** 淡く霞んだ白い光の中、自分の胸にかかる暖かな息遣いがくすぐったくて、オレはゆっくりと目を開けた。 ―――あー…のだめかー……今、何時だ? オレは半分寝ぼけた頭で、自分の腕の中にいるのだめに声を掛けた。 「おい…のだめ。おまえ今日…学校は……あ。」 いつもと違う部屋の風景に、オレの意識は一気に覚醒した。 そうだった……ここはパリのオレの部屋ではなくて、三善の家のオレの部屋だ。 見ると、ベッドサイドに置いた時計の針は、早朝6時をちょっと過ぎた頃をさしている。 ―――オレ、昨日こいつと……。 自分の胸の中で、すぅすぅと気持よさそうに寝息をたてて、のだめはぐっすりと寝ていた。 顔を覗き込むと口元はだらしなく開いており、その上うっすらと甘い涎が顎にまで垂れている。 ―――相変わらず……これが自分の恋人とは思いたくない程、だらしねー顔だな……。 けれども、朝の柔らかな光の中で見る、このピンクに染まった頬っぺたは……やっぱり可愛い。 こいつの…こんな姿を見られるのは自分だけだと思うと、柄にもなく胸の奥の方から甘酸っぱい喜びが湧き上がる。 オレが少し身体をずらすと、胸の中ののだめが僅かに身じろいだ。 「ん…んん……。」 有名な物語の眠り姫がそうしたように、のだめは長く湿った睫を震わせながら、ひどく緩慢なさまで、ゆっくりと瞼を開いた。 「……おはよ。」 オレは笑いながら、いつもの朝の挨拶をした。のだめはとろん…とした瞳で、ぼんやりとオレを見ている。 どうやらまだ完全には目が醒めてないらしく、置かれている状況を完全には把握していない様子だ。 「ごめん…起しちゃったか?まだ早いから、もう少し寝てろよ……。」 「あれ?…千秋……先輩?」 「……ん?」 のだめはどこか、合点のいかないすっとんきょうな顔をしてこっちを見ている。 それは昨夜あれ程オレの前で、いやらしく乱れまくった女がする表情とは思えない位、間抜けなさまで……。 オレは可笑しくなって、ついのだめをからかった。 「おまえ…“初めて”だったのに激しくして……ごめんな?」 忍び笑いを堪えながらそう囁くと、オレはのだめの額にかかった髪を優しく掻き上げ、口付けを落とした。 その瞬間、のだめの眉間に、恐ろしい程の皺が寄った。 「初めて…って……。」 オレも聞いた事のない超重低音のドスのきいた声で、のだめは呟いた。 「一体どこの誰と…のだめを勘違いしているんデスか……し…ん…い…ち…くんっ!!!」 「……えっ?」 「ムキィィィィィーーーー!!!こんのぉ浮気者ぉぉぉぉぉーーーー!!」 のだめはぐわっ!と身体を起すと、頭の下においてあった羽根枕を持ち上げ、オレに向かって凄い勢いでそれを振り落とした。 ボスッ!ドスッ!ボスッ!ドスッ! 「いてっ!バカっ!や、止めろって…のだめっ!!」 「信じられないっ!んもう!!最低の最低っ!このドスケベーーーー!!」 のだめはあられもなく露出したままの上半身さえ意に介さず、もの凄い形相でオレに枕を叩きつけ続けている。 慌ててオレも起き上がって、のだめの手から羽根枕を奪おうとする。 しかし、縦横無尽に繰り出されるのだめの凶暴な枕パンチに、オレはなすすべもなく、ボコボコにされまくっていた。 いつしかあたり一面を、羽根枕から漏れ出た白い羽毛が、フワフワと雪の様に舞い始めていた。 「大川に来るんだったら、どうしてのだめに言ってくれなかったんデスかーーーー!!」 「はっ!?い、いてっ!大川?なんだそ―――」 ボスッ!ボスッ! 「ここはっ!!のだめの実家なんですヨっ!!お父さんもお母さんも、よっくんも居るのにっ!!!!」 「じ、実家ぁ??うぐっ!の、のだめ、冷静にな―――」 ボスッ!ボスッ! 「それなのにっ!のだめによ、夜這いをかけるなんてっ…のだめ、先輩のコトっ…見損ないましたヨ!!!!」 「はぁっ!?夜這いっ!?おいっ!人聞きの悪い事言う―――」 ボスッ!ドスッ! 「夜這いをかけられた事だけでもっ!許せないのにっ…あまつさえっ!浮気相手と妻を、ま、間違えるなんてっ……!!」 「う、浮気相手ぇーー!?さっきからのだめ、何言ってる…いてっ!」 「真一くんっ!!!一体どこのナマムスメと浮気しとっとーーーー!!」 「そ、それを言うなら“キムスメ”だろ……。」 「ムキーーーー!!浮気しておいて開き直るとはっ!もう離婚っ!!デス!!離婚ーーーー!!」 のだめは羽根枕ではなく、今度は握りこぶしで、直接オレに殴りかかった。 ドカッ!!バキッ!! 「いでーーーー!!」(←クリティカルヒット) ボディーブローを1発、アッパーを1発、のだめから華麗に決められたオレは、ノックアウトしてだらしなくベットに沈み込んだ。 「っはぁ…!!っはぁ…!!天誅たいっ!!」 「のだめ…さっきから何、意味不明な事言ってんだ……。ちょっと落ち着けよ……。」 ベットに顔を伏せてオレが息も絶え絶えにそう言うと、また火に油を注いでしまったらしく、のだめは再びオレに羽根枕をぶつけ始めた。 「ムキャーーーー!!千秋先輩の浮気者!!スケベ!!人間のクズっ!!」 やられっ放しのオレだったが、さすがに最後のだめの発言には、カチンときた。 「人間のクズは、言い過ぎだろーがっ!!」 そう言ってオレはがばっと起き上がると、枕を掴んでるのだめの手首を両手で抑えつけ、動きを封じ込んだ。 「っな!?妻を浮気相手と間違えておいて、逆切れして暴力ですカ!?いいですヨ!やれるモンならやってみろ!!ですヨっ!! 言っておきますケド、ここにはお父さんもよっくんも居るんですからねっ!!」 「ここって……?」 「大川に決まってるじゃないデスか!!」 ―――は?大川……?今のだめ、大川って言ったよな?……そういえばさっきからこいつ…オレを“真一くん”と…… ―――っえ!?……ま、まさかっ!? 「おまえっ!!もしかして……“のだめ”かっ!?」 「どこをどう見てものだめ、デスよっ!!浮気相手のナマムスメじゃなかとっ!」 「おまえっ!今、どこの学校に通ってる?」 「はぁっ!?パリのコンセルヴァトワールに決まってるじゃないデスか!!」 「アパルトマンのフランス人オタクといえばっ?」 「フランクっ!!」 「焼き栗を割り勘で買って、最後の一つが奇数だと物凄く揉めるのはっ?」 「ユンロンっ!!んもう!さっきから、先輩何言ってんデスか!!話をごまかそうったってそうはいきま」 「おまえっ!!!……“のだめ”なんだなっ!?」 「だからのだめだってさっきから何度も言っ」 「オレが初めてだけど初めてじゃない、“のだめ”なんだなっ!?」 「何訳分からない事言ってンですカーーーーー!!!!」 胸が詰まって、もうこれ以上何も言えなくなって、オレはのだめを乱暴に自分の胸の中に引っ張りこむと、強く抱きしめた。 「のだめっ!!」 「ぎゃぼっ!?」 胸に飛び込んできたのだめは、オレの腕の拘束から逃れようと、すぐにその身を捩じらせた。 「むーーー…千秋先輩!!ハグされても、のだめごまか」 「のだめ……のだめ……。」 暴れるまくるのだめの動きを封じながら、甘い香りのする髪にオレは顔を埋めた。 「やっと……会えた……!」 「やっと、って……。パリで別れてから、一週間も経ってないですヨ?」 のだめを抱きしめるオレの腕が震えている事に気がついたのだろう……のだめは急にうかがうような口調になった。 「もう、どうしたんですか……?千秋先輩……。」 「うん……。ど、どうしたんだろ……オ…レっ……。」 「えっ?……千秋先輩、泣いて……?」 情けない事に、オレは盛大に涙声になってしまった。腕の中ののだめは、心配そうにオレの背中に手を回す。 「本当にさっきから変ですヨ?真一くん……。」 「そう…だなっ…へ、変っ…かもな……。」 「……本当にどうしちゃたんですカ?」 「うん……。説明する…ちゃんと説明する、よ……だからもう少し、このままで……。」 そうしてオレが落ち着くまで、のだめはオレの背中をあやす様に、優しく撫で続けていてくれた。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |