変身少女戦士サクリファイサー4
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シチュエーション


西暦20××年。
あたしの……あたし達の平和な生活はいきなり壊された。
ある日突然、人間と他の動物が間混ざったような化け物たちがどこからともなく現れ、人を襲い始めたのだ。
そいつらは凄く強くて、凶暴で、残酷で……女の人を狙っては、乱暴して……殺していった。
当然国は対策組織のようなものを作ったけれど、怪物には全然歯が立たないみたいで、もう出切る事はただ避難勧告を出すだけ。
この国の人たちはみんな何時現れるかわからない怪物たちに怯えて、避難勧告を聞くたびに大急ぎでそこから逃げるしかなかった。
特に女の人は自分が明日にでも怪物達に襲われて殺されるんじゃないかって震えながらすごしていた。
あたしもそうだった……あの日あの時が来るまでは。


第四話「変身少女の愚行 〜怪物、牛人男〜 」


真昼間から誰もいない静かな町……というのは不気味だった。
まぁ実際、今この街には非常事態が発生しているわけで、だからあたしは来たわけだけど。

「……怪人の気配は今のところないですね。幸い被害者らしき人もいないけど」

携帯電話でそう話すあたしに、RATの本部にいる綾さんから言葉が返ってくる。

「サクリちゃん……そろそろ変身した方がいい。敵に先に発見されたら危険だから」

彼女のいうとおり、もう街についたら変身した方がいいのは当然だった。
こうして会話をしている間にもいつ背後から怪人が現れるか判らない。
そして変身前を襲われればあたしなんかひとたまりもないのだ。
それがわかっていながらなかなかそうしなかったのは、変身するということは、この電話を切ることになるから。
もう少し綾さんと話をしていたかった。
戦いの場に一人で取り残されることが不安だった。
電話の向こうにいる綾さんたちには何も出来ない。
いや、仮にこの場にいてもらった所で何も出来ないんだけど、
それでも会話で繋がっていることが、あたしの恐れや不安を大分和らげてくれているのだ。
それに、変身するということは戦う覚悟を決めるということ……あたしはこの期に及んで戦うのが怖くて、なかなか踏ん切りがつかないんだろう。
でも、その踏ん切りは強制的についてしまうことになった。

「……そうだサクリちゃん、本部を出る前にも言ったけどやっぱりその場所から少し離れた地点に……」
「ひっ……!!」

突然背後からガサガサと物音。……敵っ!?

「サクリちゃん!どうしたの……!?」
「……っっ!!変身!!」

あたしは綾さんに返事をする余裕もなく反射的にそう叫んで、変身を開始した。
携帯や荷物、そして衣服が全て消え去ると、代わりに光があたしを包みこみ、それが衣装へと代わる。

「……っっ!!…………あれ?」

変身したあたしが振り返り身構えるとそこにいたのは……ゴミを漁っていたカラスだった。
避難勧告が出されて無人の街になろうが、カラスには関係ないことみたいだ。

「……うー脅かさないでよ。綾さん、急に電話切れて心配させちゃっただろうな……」

それだけじゃなく、最後に何か言おうとしてた気がする……どうしよう一旦変身を解いてかけ直すべきだろうか。

「……でも、キミのおかげでいいきっかけになったよ」

……あたしはカラスに向かってそう言い、変身を解くのも、電話をかけ直すのも辞めた。
決心がつかなかった所を結果的に変身できたのだ。ここでもう一度変身を解き、そして綾さんの声を聞いて、せっかくついた決心を鈍らせたくない。

「よしっ!」

あたしは自分の頬を叩いて気合を入れると、今回の敵を見つけるために無人の街を走り始めた。

……しかし、この姿、未だに慣れない。
十字架のような衣装がおっぱいとアソコをほんと、ギリギリで隠してるだけで、後ろは後ろでお尻丸出しだし。
もはやすっぽんぽん同然……っていうかすっぽんぽんの方がマシかも……
避難勧告が出されて誰もいないとはいえ、外でこんなでカッコで走ってるとか変態みたいでやだよ。
うー、せめてもうちょっと身体が育ってれば……普通こういうのって変身と同時に身体が大人になったりしないもんかね。
こんなアバラの浮き出たような身体でこんな服装……恥ずかしい通り越してミジメだよ。

……あたし、これから戦うっていうのに、こんなこと考えてる場合なんだろうか……
いや、逆か。こんなことでも考えてないと……逃げ出したくなっちゃうから……

これからの戦いにネガティブな感情が沸かないように、あたしは別のことに思考を逸らしつつ……敵を探す。
そしてしばらく無人の街を走って……見つけた。
話に聞いたとおり、今回のターゲットは牛の顔した化け物。
身体つきは今までの怪人同様、人間のもの。2メートルぐらいの大きさにマッチョとデブの中間といった感じのプロレスラーみたいな体系だ。
ミノタウルスだったかケンタウルスだったか、迷路に閉じ込められた怪物の話をどこかで聞いたような気がする。とにかくそんな感じのヤツだ。
あ、でもこいつ片目の周りにブチがあるから乳牛なの?……って、そんなことどうでもいいか。
この期に及んでまでこういうどうでもいいこと考えちゃうのは、さっきと同様怖さをごまかしてるからなんだろう。
怖い、こいつらと戦うのはいつも怖い。負けたら酷い目に逢わされる。
本当は嫌だ。今だって出来ることなら逃げだしたい。
ここに来るまでだってあたしは何度も何度も引き返そうか逃げようか迷って迷って……その末にここに来ている。
……牛の方もこっちに気づいたようだ。凄くいやらしい顔で舌なめずりしてる。
それを見てあたしは、気持ち悪さと恐怖で全身に鳥肌が立って、思わず足の力が抜けそうになる。
でも、戦うしかない。あいつを倒さなきゃ、あたしが戦わなきゃ、人が死ぬ。何人も死ぬ。
そう考えたら後は、また後ろ向きな考えがまた浮かんでくる前に、もう考えるのを止めてあたしは引き返せない戦いに向かうしかない。
だからあたしは敵に向かって走り出した。
大丈夫……あたしにはこの前の戦いで得た力があるんだから……っ!!

「くらえっ!!サクリファイサーーソォォォーーード!!」

あたしはこの前に海で敵を倒した剣で牛の怪人をサイコロステーキにしてやろうと、叫びながら手を振り下ろした。

「……せいやぁあああああっっっ!!!!」

……あれ?

しかしあたしの振り下ろされた手には何も握られていない。
手ごたえは何もなく空を切る。
気合を入れた叫び声も相まってなんとも空しい。

「……?今のはキメポーズかなんかだったの?」

牛の化け物がきょとんとした様子であたしに問いかける。

「…………っっ!!」

なんでなんでなんで!?
どうしようどうしようどうしよう!?
頼りになるはずだった武器のアテを失ったあたしは慌てた。
そして、出直したい気分になったけれど……引くわけにはいかない。
さっきも自分に言い聞かせたけど、あたしが逃げるってことは誰かが殺されるってことなんだから!

「だぁあああーーーーっっ!!」

あたしは開き直って、肉弾戦に切り替えることにすると、目の前の牛の鼻面にパンチをお見舞いした。

「ぐひっ!!」
「…………!?」

牛怪人がよろめくと、あたしの方も驚いてしまう。
半ばヤケクソだったのに、自分でも拍子抜けするぐらいのクリーンヒット。
牛はよけるどころか反応ができていなかったみたい。

「や、やったな〜!ふぬっ!!」

今度は牛の豪腕が凄まじい風きり音を挙げてあたしに向かって振るわれた。
でも、最初の動作から振り切るまでが遅すぎてあたしはそれを余裕をもってひょいと交わす。
……とにかく、最初の予定はちょっと狂ったけど戦闘開始だ。

今回のこの牛の怪物は、はっきり言ってのろまな敵だった。
反応も移動も攻撃も、全部がスローモーション。
……これでも多分普通の人間から見たら全部が一流スポーツ選手よりも速いんだろうけど、変身したあたしの目には止まって見える。
でも油断はできない。動きは遅いけどその分タフで、こっちの攻撃を何発食らわせてもよろめくばかりでさほどダメージを感じられない。
それに力も強そうだから捕まったらまずい。

「ちくしょー、ちくしょー!当たりさえ、当たりさえすればー」

その攻撃は確かに喰らったら重そうだけど、モーションが大きすぎるしスピードに乗るまでが遅すぎる。
落ち着けばまず喰らうことはない。

「ちくしょー、ちくしょー!当たりさえ、当たりさえすればー」

じゃあ、当ててみろよ。……などとは挑発には乗らない。

「……っっ!!」

……だけど突然、牛が何か怪しい動きを見せたのであたしは咄嗟に後ろに跳んで距離を取った。

「……うししっ!」

見ると牛の手には手綱のようなものが握られていた。こいつの能力なのだろうか。
そしてそれをカウボーイのようにブンブンと振り回しはじめ、投げ輪のようにあたしに向かって放ってきた。

「……っ!」

あの綱は危ない。
向こうの方がおそらく力は上なだけに捕まったらやっかいなことになる。
でも、牛男はその綱を投げる動きも遅くて、見切るのはそれほど難しいことじゃなかった。

「ちくしょー、ちくしょー、捕まえさえ、捕まえさえすればー」

これならばむしろ距離をつめた方が安全だと思ったあたしは、綱をかいくぐり、再び牛の懐に入り込むと攻撃を再開する。

「うげっ!!……おぶし!!!」

しかし、もう何発もパンチやキックをお見舞いしてるに、牛は痛そうにしつつもなかなか倒れる様子はない。
やはり動きはにぶいけどタフさは相当だ。とにかく攻撃し続けるしかない。
いくら悪い怪物でもこのままなぶり殺しみたいなのは正直気がひけるけど……

……っていけない。あたしはそんなこと考えてる余裕なんかないんだ。
今までの経験上、こういう膠着状態、もしくはあたしの方が若干押し気味……みたいな状況は実は向こうが何か企んでる時。
思い出したくもないけど、それでいっつもあたしはこいつらの罠にはまってヒドイ目に逢わされる。
だから決して油断しちゃダメだ。あの牛と牛の綱から目を離さずに、戦わないと。

……そう思ってあたしはその考えを貫き、決して油断せずに集中し続けた。
敵から注意を逸らさない……絶対に他のことに気なんかとられない……
目の前の敵に集中集中……

「……えっ!?」

すると突然、牛と牛の持っている綱に細心の注意を払っていたあたしの首に、背後から何かがしゅるっと巻きついた。

「んぐっ!!」

そう思った時には、今度はそれがぎゅっと強く締まって、あたしは苦しさにうめき声をあげる。
な……なんで?こいつの動きと、持ってる綱には……ずっと注意してたのに……

「遅いよ兄弟。さっきからぼくはこの娘にボコボコに殴られてモー大変だったんだよ」
「何を言う相棒。俺はお前のために山を一つ越えて走ってきたんだぜ」

……牛が誰かと会話をしている。

「……!?」

綱が食い込んだ首でなんとか振り返ると、そこには馬面の……比喩じゃなくて本当に馬の顔をした怪人がいた。

うそ……こいつら、二頭いたの……?

不覚だった。目の前の敵に油断せず集中するってことは、それ以外に対しては注意が全くいかなくなるってことだ。
そういえば今回、ここに向かう前にRATの本部で、綾さんからこの牛の怪人が一つの町に長時間留まっているという情報と一緒に
別の怪人が100kmぐらい離れた場所でウロウロしてるっていう話も聞いた。……それがこの馬に違いない。
こいつらはいっつも一体ずつ別々に行動してて、協力するなんて話聞いたこと無かったし
それに、つい変身する前の感覚で近くと言っても100qなんか凄く離れてると思ったけど……こいつらならすぐにかけつけることが出来る距離だった。

今回は……こういう罠だったんだ!!

そういえば、電話が切れる前にも綾さんはなにか言おうとしていた。
多分だけど……このことをあたしに警告してくれようと……
あの時、ちゃんと電話をかけ直していたら……もしかしたら……

「く……この……!!」

あたしはなんとか首に巻かれた綱を解こうと、それを掴んで馬と向き合うが。

「……うっ!!」

しまった!
今度は馬の方に気を取られて……
牛の方が投げてきた綱があたしのお腹に巻きつく。

「あぐっ!」

そしてそれはあたしのウェストをぎゅっと強く締め付けた。
この時、もうあたしは完全に捕まったも同然だった。
力はあたしより強い牛と馬に前後から綱で縛られてしまうともう逃げることはできない。
でも、牛たちはまだ足りないとばかりにさらに綱を投げる。
すると今度はその綱は、すでに首と胴体に巻きついている綱を手で掴んで抵抗していたあたしの両腕に巻きついてきた。

「ああっ!!」

さらに綱はまるで生きている蛇のような動きであたしの両腕を後ろにねじり上げてしまう。

「いっ……いたっ!!」

両手が背中の高い位置で縛り上げられて、胸が自然に反る。

「んっ……くっ……!」

さらにこの二頭は次々と綱を投げ、あたしに巻きつく綱はどんどん増えていき、それに反比例してあたしの身体は不自由になっていく。
あたしがもはやロクに抵抗できないことを良いことに、綱はどんどん器用な動きを見せて全身に絡み付いていった。

「いやっ!!」

十字の衣装の中にまで綱が入り込んで、衣装がズラされて、胸が丸出しにされてしまう。
さらにあたしのちっちゃい……じゃなくて成長過程のそこをまるで搾り出すかのように綱が強く巻きつき、上半身が縛り上げられる。
うぅ……ヤダ、えっちな感じだよ……

「んああっ!!」

さらに下半身のお股の間にも綱を通されるとそれが思い切りアソコとお尻の割れ目に食い込まされる。
あたしは思わず爪先立ちになって、刺激にみじめにヨタヨタとよろめいた。

「ん……んくぅ……あっ……」

がんじがらめに縛られていくうちに、あたしはなんだか自分が荷物か何かになったような気がしてきた。
でも、全身に縄が食い込む痛みと苦しみ、そして胸の奥からこみ上げる悔しさに自分は生きた人間だという実感が蘇る。

「くっ……くうぅ……」

あの剣さえ出せれば、この綱を簡単にちょんぎってやれるかしれないのに。
なんで出てくれないのっ!?
ううっ……!サクリファイサーソード、サクリファイサーソード!サクリファイサーソードぉっ!!

心の叫びも空しく、あたしは上半身をギチギチに縛られてしまった。
綱の隙間から飛び出した、若干大きくなったかのように見える恥ずかしい胸を隠すことも出来ない。
それどころかわずかに身をよじるだけで縄がギリギリ食い込んで痛みが走る。

「くっ……う……!!」

どんなに力を入れてもますます肌に食い込んで痛いだけで綱は千切れない……
このままじゃ、このままじゃまた……
頭の中にこれまでの悪夢がよみがえってくる。
またエッチな……ううん、そんな生易しいもんじゃない酷いことされる。
いや!こんなやつらに……絶対いや!!
足は自由なんだ……近づいてきたら、股間を蹴飛ばしてやる!
そう思ってあたしは身構えるが……

「きゃあっ!!」

突然ビシバシッと乾いた音が響いて、お尻に痛みが走る。
振り返ると背後に回った馬が、今度は綱を鞭のように使ってあたしを叩いたのだ。

「このっ!!……んぐっ!!」

あたしは馬の方に向かおうとしたが、身体に巻きついた綱を今度は牛の方に引っ張られ、全身に綱が食い込み、その場から動けない。

「きゃああっ!!……い、いたっ!!」

さらに馬の振るう綱があたしの身体を打つ。

「……くっ!!……わっ!!」

なんとかかわそうと跳び退った所を……再度牛に綱を引かれて、手の使えないあたしは無様に地面に転がされる。

「んんっ!!」

倒れた所にまたしても容赦なく鞭の雨が降り注ぐ。

「あぅうっ!!」

縛られた不自由な格好で痛みに地面をのた打ち回らされた。

「ははっ、まずはじゃじゃ馬ならしだ」

上手い事でも言ったつもりか、この馬!

「こんの……あうっ!!」

立ち上がろうとしたけれど、その瞬間にまた牛が綱を引くと、あたしは情けなくその場に尻餅をつく。

「……あぎゃあっ!!」

するとその直後、馬に正面を向けたせいで……綱で乳首を打たれてしまった。

「……〜〜〜〜〜っっ!!」

お尻や背中とは比べ物にならない痛みにあたしは地面を転げまわった。
手が縛られているので痛むその部分をさすることも出来ない。
くやしい、くやしい、くやしい……!!
牛に引き回されて馬に鞭で打たれるなんて……

「う……うぅ……」

それからどれぐらい……牛にいいように引きずり回されて、馬に身体を打たれ続けただろう。
一時間、二時間?
本当はもっと短かったかもしれないけどあたしにはとても長い時間に感じた。
綱を引く牛にあたしは抵抗したけれどやはり力は向こうが上で、何度も何度も地面を転がされ、そのうち逆らう体力も尽きてきた。
馬に叩かれるのは、最初は悔しくてなんとかやり返してやりたかったけれど、そのうち痛みと疲れのあまり、そんな気力も萎えてきた。

痛い、痛いよ……もう叩かないで。

「あ……ぅ……」

そしてとうとうあたしがその場に倒れたまま動けなくなってしまうと、ようやくあたしを鞭打つ馬の手が止まった。

「あぁ……あ……」

数え切れないほど身体中を鞭打たれて全身が未だにジンジンと痛む。
でもこれで終わりじゃない……ここからが本当の地獄だ。

「あうっ!!」

馬が倒れたあたしの髪の毛を掴んで、乱暴にぐいっと身体を引き起こし顔を上げさせた。

「おら、しゃぶれ」

そしてそう言ってあたしの目の前に……自分の股間の醜悪なものをつきつけてくる。

「ひっ!」

すっかり大きくなったそれはあたしの腕くらいの太さがあって、あたしのもっとも嫌いな形と臭いをしていた。
……冗談じゃない!誰がしゃぶるかこんなもの!
口に入れるどころか見るのだって、目の前十数センチにあること自体が嫌なそれから、少しでも逃れるようにあたしは顔を背けた。

「ちっ!……しゃーねーな。相棒、もう一本綱出してくれ」
「了解、うしししっ!」
「……やっ!!んっ!!」

馬にそう言われると、牛があたしの顔の後ろからまた綱を出してきて、それをまるで猿轡のようにあたしの口に押し当ててきた。

「んあっ!!」

綱が押し付けられる力に負けて口が開かれると、それを歯の間で咥えるように形になり、
さらに絡み付き合っていた二本の綱が分かれ、二本の細い綱になると、それがそれぞれ上と下に引っ張られた。

「んっ……!!んあ〜〜〜〜〜っ!!」

その結果、あたしは口をムリヤリ大きく開けさせられてしまうことになる。
口を思い切り開けたことと、アゴの痛みで表情が激しく歪んでしまったのが自分でもわかった。
目の前の馬面野郎に自分のそんな顔を見せることが悔しい。
しかし、それより問題なのは、馬のおぞましいモノの前で無防備に口を大きくさらけ出したことだ。

「……さてと、じゃあまずは口マンコから味わうとするか」
「んっ!!んんっ!!」

やだやだ……こんな汚くて気持ち悪いもの口に入れるなんていやだ。
……おちんちん咥えるなんてやだぁああああっっ!!

「……うぶっ!!」

硬いのか柔らかいのか良くわからないゴムのような肉の弾力とともにしょっぱい味が口に広がる。
その感触や味もさることながら、あの見るのも嫌だったものをよりによって口の中に突っ込まれた事実にあたしは吐き気を覚えた。

「んむぅっ!!」

そして、そのうちそれはただ単に気持ち悪いだけじゃなくて苦しみへと変わる。
馬が腰を押し付け、ムカつくくらいデカいそれをあたしの喉の奥まで遠慮なく突っ込んできたからだ。

「……うぐっ!!」

吐き気がますますこみ上げてくるけど、こんなに口と喉を塞がれたら吐けるものも吐けない。

「おら、舐めろよ、舌使え」
「……んんんっ!!」

ふざけるな。今だって気持ち悪くてしょうがないのにそんなことできるか。
あたしは首を振って精一杯嫌がってみせる。

「じゃあ、ぼくの方が舐めちゃう、ほらお尻上げて」
「……んっ!!」

股間とお尻に食い込んでいた縄を後ろから牛に引っ張り上げられると、あたしは無理矢理立たされ、腰を曲げてお尻を突き出した格好にさせられてしまう。

「…………っ!?」

続けて、股間とお尻に痛いくらい食い込んでいた綱の感触が緩まる。

「んっ!!」

その代わりに……あたしのアソコとお尻の谷間の一番恥ずかしい場所が空気に触れる感触が包む。
綱と一緒に、衣装の下半身がズラされてしまったことを察した。
つまり、牛に一番恥ずかしい所を見られてしまうことになる。

「んんっ!!」

さらに突き出したお尻をぐいっと大きな手で掴まれ、左右に広げられてしまう。

「うしし、綺麗なおまんこと尻の穴だ。たっぷり運動させただけあってどっちの穴も蒸れ蒸れでおいしそう」
「…………っ!!」

牛野郎の下品なセリフにあたしは屈辱のあまり全身の毛穴が開きそうだった。
そんな場所を明るい太陽の下で見られるだけで死ぬほど恥ずかしいけど、そこが汗で蒸れてなんていたらなおさらだ。
さらに牛は音を立ててスンスンとそこの匂いを嗅いできたのだ。

「うーん、いい匂い!なんで本来臭いはずの匂いが可愛い子から発せられてるってだけでこんなにいい香りに感じるんだろう」
「〜〜〜〜〜〜っっ!!!」

もはや恥ずかしいを通り越して忌まわしい。黙れ、黙れ、黙れ……!!

「お前は顔が見えてないからいいけど、今のコイツの顔ひでぇぞ、萎えそうだ」

馬野郎はそんな勝手なことを言いながら余計大きくなったちんちんであたしの口を埋め尽くしたまま、あたしの頭をがっしり掴み
そのまま自分の腰とあたしの頭を前後に動かしておぞましいそれを抜き差ししてきた。

「んぐっ!!……んええっ!!がっ!!」

喉を突かれるあまりの苦しさにあたしはとうとうずっと止めていた息を鼻でする事になる。
するとたちまちむせ返るような臭いが鼻をつき、ますます気持ち悪くなる。

「んんーーーーっ!!」

一方背後からはぬるぬるした牛の舌が……あたしのアソコをベロベロと舐め回している。
気色悪さと恥ずかしさにあたしは全身に鳥肌が立った。
おちんちんを口に入れられ、同時にアソコを舐められる。
こんなこと……例え人間のかっこいい男の子相手でもしたいともされたいとも思わないのに
なんでこんな殺したいほど憎い、牛と馬の化け物相手に……
苦しくて悔しくて気持ち悪くてたまらない。

「……んんんっっ!!!」

牛の舌がお尻の穴にまで伸びてきた。
熱いようで冷たいような感触が走る。
なんでそんなトコロまで舐めるの……?ヘンタイ……っっ!!いやっ!!

「んんんっっ!!んーーーーーーーーーーっ!!!」

やめろっ!!……中にまで舌入れるなぁあああああっっ!!!
見られるだけで凄く恥ずかしい場所をよりによって中まで舐められて、あまりの屈辱にあたしは気が遠くなりそうだった。

「はぁ……おいしかった……ではいよいよ次はこっちで味あわせてもらいますよ、……お先に兄弟」
「……んんっ!!」

汗の代わりのすっかり牛の唾液でベトベトにされたあたしのアソコに……なにか熱い肉のようなものが当たる。
そしてあたしは、自分の身に何が起こるか悟った。

……いよいよ犯される。この下品で醜悪な牛野郎と……セックスするのだ。
いやだいやだいやだいやだ……

「……んぐうぅうううっっ!!」

痛みと違和感とともに、何人にも触れさせてはいけないはずの……あたしの大切な場所に容赦なく汚らわしいものが入り込んでくる。
生暖かい肉の感触が、あたしの敏感な部分の壁全体に拡がっていく。

「んんっ……ん……んんんんんんんっっ!!!」

……でも、思ったより痛くはない。圧迫感と嫌悪感は凄いけど。
牛のソレは今口の中にある馬のやつよりは少しだけ細いようだ。
気が遠くなるほどの痛みを覚悟していたけど、我慢できないほどじゃない。
もうこいつらに犯されるのも何度目かだし……慣れてきちゃったんだろうか。
痛くないなら、苦しくないならそれに越したことはないはずけど、こんなこと……慣れたくない。
こんな化け物二頭に犯されて、それをそれほど辛いことでもない、と思えてしまうことの方が辛い。

あたしは……どうなっちゃうんだろう……

「んっ……んん……ん……」

あたしは前から口いっぱいに馬のちんちんをしゃぶらされ、後ろから牛のちんちんに貫かれて、痛みと苦しみと気持ち悪さに涙した。
手で触れるのも、それこそ見るのだって嫌なものが、口とアソコを埋め尽くす絶望的な感覚。

「ああ……すごい!今までの女たちのガバマンとは比べ物にならないぃいい……」
「……んんん……!!」

牛は自分のものをあたしの奥まで埋めると、あたしの両ふとももを掴んで、身体を持ち上げてきた。
あたしの身体は地面から完全に離れて、牛と馬に前後から支えられる形で空中で犯される。
馬のアレを咥えさせられたまま、牛の太い胴体を脚で挟み込むような、がに股の姿勢に空中でなるあたし。
自分の姿は見えないけど、さぞかし恥ずかしくて、間抜けな格好だろう。

「んっんぐっ!!んんっ……ん……」

そこからさらに馬と牛が前後で腰を振って、串刺しにしたあたしを責め立てる。
まるでぐるぐる回されるバーベキューの肉か何かになった気分だ……

「んむぅぅぅぅ……んーーーーーーっ!!」

空中で身動きが取れない惨めな姿であたしは苦痛と屈辱に声にならない叫びを上げ、涙を流し、身体を痙攣させ続けた。

「うああっ!!締まるっ!!気持ちいいっ!!この気持ちよさを知っちゃったら人間なんかもう抱けないぃいいっ!!」
「これだけやって動かなくならねぇってだけでありがてぇよ。ましてや3Pなんざ夢のまた夢だったよなぁ」
「んぐっ!!……んんっ!!……んーーーーーーーーっっ!!」

あたしの心身の苦しみは他所に、楽しそうに勝手なことを言っている牛と馬。

こうやってこいつらは、何人も人間の女の子を殺してきたんだ……
殺してやる……殺してやる……!!

あたしの中で殺意が芽生えた。普段日常で軽々しく使う「殺す」なんて言葉じゃない。こいつらを殺したい。
使命感とか自分を守るためでもない……こいつらが許せなかった。
でも今のあたしは無力で……その憎くて仕方ないこいつらを逆に喜ばせるための存在になっていた。

「う……そろそろ出るぞ……全部飲め」
「…………っっ!!」

馬の言葉にあたしは血の気が引く。何が起こるのか理解した。
いやだ……こんなヤツのを飲まされるなんて絶対にいや……

「…………んぐっっ!!」

そう思った直後、喉の奥に熱いものがぶちまけられた。
一瞬遅れて生臭い味と匂いが口腔と鼻腔全体に広がり、吐き気と絶望的な気持ちがこみ上げる。

「んぐっ……んんっ!!んぐっ!!」

飲むゼリーみたいな完全に液体ではないどろどろしたものが喉を通って胃袋にどんどん注がれていくのを感じる。
単に不味いとか苦いとかそういう問題じゃない。
飲んではいけないものを飲まされている。
吐かせろ、吐かせろ、吐かせろ……!!

「ん……ぐぇ……ごぷっ……う……」

どれだけ出せば気が済むんだろう。あたしは胃がいっぱいになりそうな苦しさに気を失いそうになる。

「……ぶはっ!!」

しかし、幸か不幸か……意識を失う前に馬はその長い自分のものをあたしの口から抜いた。

「うげぇえっっ!!……げほっ!げほっげほっ!!……うえぇ……」

ようやく口が自由になると、あたしは激しくむせ返り、口と鼻から、飲まされた大量のものを吐き出す。

「うげっ!!……うううっ!!……はぁはぁっ!!……うえっ!……はぁはぁ……!」

口と喉と鼻に、べっとりと白濁液の味と臭いが貼りつき、息が出来ない。苦しい。臭い。気持ち悪い。

「ははっ……すっげー不細工な顔になってる」

ぐしゃぐしゃになったあたしの顔をせせら笑ったあと、馬は手を離し、あたしの頭をようやく解放した。
上半身が支えを失い、手を縛られたあたしは、そのまま地面にべちゃりと倒れる。

「げほっげほっ!!……うえぇ……うぅっ……はぁはぁっ!!……けほっ!!」

なんで……なんでこんな馬面野郎にそんなこと言われなきゃいけないんだ……!!

「うっ……うぐっ!……えぐっ……ぐ……うぅぅぅぅうううううっ!!!」

あたしは泣いた。でも自分が泣いてるのが、悔しいからか、苦しいからか、恥ずかしいからかもわからない。

「……あぅぅぅうっ!!」

続けてアソコからも強い抵抗とともに、ずるり、と牛のおちんちんが抜かれたのを感じた。
こっちはまだ……出してないはずだけど……?
終わったの?と一瞬思った。
……でも、そんなに現実は甘くない。

「こっちの穴も……楽しませてもらいますよ」

そう聞こえた直後、別の場所にあたしは抵抗を感じた。

「……やっ!!」

いや、そこはいや!
……お尻の穴はいやっ!!

「……やだやだっ!!そこはやだっ!!……やめてーーーーっ!!」

さっき牛野郎にさんざん嘗め回された上に中にまで舌を入れられ、まだ力が思うように入らないそこを精一杯締めつけて、あたしは入ってくるものを拒もうとした。

「や……痛い!!そっちは……お尻はやめて……!!……うぎゃああああーーーーーっ!!」

痛みとともに、みちみちとお尻の穴が広げられていく。……太い、太すぎる……
太くて硬いものがお尻の穴にムリヤリ入ってくる。

「ムリっ!ムリだよ!絶対ムリ……裂けちゃう!!」
「うん別に裂けてもいいよ。……っていうか裂けるだろうねぇ……とりあえず人間の女の子は100%裂けたよ」

人のお尻だと思って何を勝手な事を言ってるんだこいつは。
でも、もともと人を犯して命を奪うことがあたりまえになっているこいつが、あたしの身体のことなんか気にしないのは当然のことだった。

「いやっ!!いやーーーーー!!痛いっ!!痛いーーーーっ!!」

あたしは綱で縛られた身体を、腹筋と背筋の力だけで上半身全体を振り回すかのように無茶苦茶に暴れさせた。
おでこや顎がガンガンと地面に叩きつけられてアスファルトが砕けて飛び散る。
それは変身したあたしにとっては痛くもなんともない。でもお尻の穴を無理やりこじ開けられるのは変身していても痛くてたまらない。
以前、鳥の化け物に同じことをされた時もそうだった。
でも……今回入れられている牛のおちんちんは、さっきまで咥えさせられていた馬のよりは細いけど、鳥のよりは明らかに太くて長い。
前にやられた時だって、お尻の穴が一杯になって、もう髪の毛一本だって入らないぐらいだと思ったのに……こんなの入れられたらこわれちゃう……!!

「やめてっ!それ以上入れないでっ!!……ぎゃああああっっ!!」

もう既に苦しくて限界だと思うのに……牛野郎は遠慮ってものを知らずにどんどん腰を押し付けてくる。
あたしは絶叫しながら、ますます上半身を振り回し暴れ狂った。

「ははっ!すげー暴れ方、人間の女じゃまずできない反応だよな。おもしれぇ」

真正面で馬野郎が、牛野郎に犯されるあたしを楽しそうに鑑賞している。
この時、あたしは初めて、犯される恥ずかしさと悔しさだけじゃなくて、それを見られる恥ずかしさと悔しさが同時にそこにあることに気づく。
……そんなこと気づきたくなかった。

「う……あぁ……ぐ……あぁ…………っっ!!ぎゃあうっ!!!」

激痛とともに、突然抵抗がなくなって、牛のそれがあたしのお尻の奥まで一気にずぶぶっと入ってくるのを感じた。

「おぉ……凄い!裂けずに一番太いカリ首が入っちゃった。あんな小さいお尻の穴だったのに」
「拡張されてたとも思えないし……やっぱその辺も人間とは違うのかもな」

牛と馬が感心したかのようになにかくっちゃべってるけど……あたしは苦しくてそれどころじゃない。
もう無理……本当に無理。お尻が壊れちゃう。
痛い、痛いよぉ……








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