シチュエーション
「うっ……」 小さく呻いて泪が目を開いた。 彼女は頑丈な椅子の肘掛けに手首と腕を、椅子の脚には足首を、それぞれ革のベルトで括り付けられていた。 「お目覚めかね?キャッツアイ。」 目の前に立った、目にシワを寄せた体型の初老の男と、陰険そうな科学者がそう問い掛ける。 泪を捕まえた美術館館長の島津と、彼の部下である科学者の土門だ。 父のコレクションを餌におびき寄せられたキャッツ三姉妹は、 キャッツに怨みを持つ島津の罠にかかり、囚われの身になっていた。 瞳や愛とは別の部屋に監禁されていた泪は、眠らされてから、この部屋へ連れてこられてきたのだ。 ぎりっと奥歯を噛み締め、泪は島津と土門を睨み付ける。 「実に良い眺めだよ、キャッツアイ。」 動揺していることを相手に悟られないよう、泪は不貞不貞しく笑顔を作り、島津を静かに見据える。 「・・・・・・私たちに一体何の御用なの?」 「言うまでもない、目的はもちろん、私の絵を盗んでくれたキャッツへの復讐だ。」 薄く笑って、島津がそう言う。 微笑みの表情は崩さない泪だが、既に全身にはびっしょりと汗が浮かんでいる。 「それで、私をどうするつもり?」 「最初は殺す・・・・・つもりだったんだがね。その美貌と泥棒の技術、簡単に失うにはあまりに惜しい。 もし罪を償うと誓い、私のために働いてくれると約束すれば命だけは助けてあげよう。」 「イヤ・・・・・・と言ったら?」 「あなたの方から罪を償いたい、と言うようにするまでですよ。私の開発したこのマシーンでね。ヒッヒッヒッ」 島津の背後で、土門が台車で怪しげな機械を引いているのを見て、泪が小さくため息をつく。 「何をするつもりかは知らないけど、無駄よ。何をされても私は耐えてみせる。」 「確かに、只の拷問では貴方は簡単には屈しないでしょう。しかし私の開発したこの機械は別です。 これは、あなたの脳と神経に刺激を与え、様々な苦痛と恐怖を脳の中で再現するマシーンです。 果たして貴方はどこまで耐えられるんでしょうかね。ヒッヒッヒッ。」 楽しげに土門がそう説明をする。その説明に、ふんと泪が鼻で笑った。 「要するに、幻覚を見せる機械ってことでしょ?そんなもので、どうにか出来る女に見える?」 「そう、単なる幻です。しかし、だからこそ貴方は、その苦しみからは逃れることは出来ない。 休むことも死ぬことも許されず、永遠に続く苦痛と悪夢に耐えられる人間はいません。」 「なら、私がその最初の人間になってあげるわ。」 「ふん、その強がりがどこまで言えるか見物だな。」 パチン 島津が指を鳴らす。 すると唯一の出入り口である扉が開き、 中からブルーと、オレンジのレオタードに身を包んだ二人の女性が現れた。 「瞳っ!愛っ!」 目の前に現れた二人の妹を見た泪は唖然とする 彼女たちのレオタードは、胸と股間、そして尻の部分の布が丸く切り取られ、 女として隠したい部分だけが全て晒されていた。 両手首には手錠をされ、レオタードの上から直接かけられた腰ひもと繋がっている。。 そして二人の細い首には黒い首輪が巻き付けられ、 『罪人・来生瞳』『罪人・来生愛』と書かれた小さなプレートが胸元よりやや上でぶら下がっていた。 「よし、こちらを向いて、気をつけ!」 瞳は島津と、愛は土門と直立不動で向き合う形で立った。 二人の男から瞳と愛へ遠慮のない好色な視線が浴びせられる。 レオタードから晒された乳房も性器も、当然男達の前に晒されていた。 二人の男と、最愛の姉の前で、瞳と愛は羞恥で顔を真っ赤に染め、視線を足元に背けている。 だが、二人とも前手錠で拘束された腕や手で躰を隠すことはしない。 「あなた達!瞳と愛に、一体何をしたの!」 泪の声はほとんど悲鳴に近い。 「お二人はこの機械のテストを手伝ってくれたんですよ。 特に愛ちゃんにはお世話になりました、今では有能な『奴隷』として私を手伝ってくれていますよ。ヒッヒッヒッ。」 土門は、愛を側に寄せると、むき出しになった愛の乳房に手をかけ、ゆっくりと指を動かし揉み始める。 愛の乳房は土門の不健康そうな細い指の間でゆっくり形を変えた。 「ひっ・・・・・・」 思わず愛は顔をしかめる。 だがしかしそれでも逆らおうとはせず、ただじっと土門が乳房をゆっくりと揉みほぐし続けるのを耐えていた。 「ふふ・・・・あの憎かったキャッツもこうなると実に可愛いものだな。」 島津も自らの『奴隷』である瞳を傍らに寄せると、 正面から乳房をゆっくりと揉みながら、顎に手を当て顔を上げさせる。 「瞳、お前の私に対する償いの言葉を、まだ改心しようとしない姉の前でもう一度言ってみろ。」 「はい・・」 泪の前に歩み出た瞳は、顎を上げ、背筋を伸ばした格好で、ためらいがちに口を開き始めた。 「私・・・・来生瞳は・・・・・ご主人様の大切な絵を・・・盗んだ・・・・罪人です・・・・ その罪を・・・少しでも・・・償うため・・・・・奴隷として・・・一生・・・・ご主人様の為に・・・働きます。 ・・・・私の・・・・心も・・・・・・・・・・・・・・オッパイも・・・・・・・・・・オ、オ、オマンコも.... 全てご主人様の・・・・ものです・・・・どんな命令でも・・・・・し、従います。 ご、ご命令に・・・・・・・・逆らったときは・・・・・どんな罰でもうけさせて・・・・・・・いただきます。」 「声が小さいっ!」 島津が瞳の乳房に手を伸ばし、乳首を摘みあげる。 「……っ!」 そのままクリクリと捻るように刺激されると、突起は見る見る硬度を増していく。 「どうした、もう一度心を込めて言え!」 「……は、はい。私、来生瞳は、ご主人様の、大切な、絵を、盗んだ、罪人です。 その罪を、少しでも、償うため、奴隷として、一生、ご主人様の、為に、働きます。 私の心も、オッパイも、オマンコも、全て、ご主人様の、もの、です。 どんな、命令でも、従います。ご命令に、逆らった、ときは、どんな罰でも、 受けさせて、いただきます。」 屈辱の台詞を、泪に向かい、先ほどよりは大きな声で瞳が暗唱する。 ひとまず満足した島津は、最後に乳首をクイッと引っぱってから手を離す。 「よろしい。それでは瞳、特等席で、一緒に泪が苦しむ姿を見せてやる。」 「は・・・はい・・・ご主人様。」 島津は左手を瞳の肩に回し、泪を拘束する椅子の正面にある椅子に向かって歩き始めた。 瞳は先導されるままに拘束された裸身を進める。豊かな乳房が一歩ごとに揺れる。 肩に回されていた島津の手は、いつの間にか瞳の胸元まで移動していた。 そして瞳の膨らみは再び揉みしだかれる。 瞳は真っ赤になった顔を伏せるだけだった……。 「ご・・・・ご主人様・・・・」 瞳が口にしたその言葉を、泪は信じられなかった。 あの気の強い瞳がそんなことを口にするなど、考えたこともなかった。 「瞳、どうしたの!目を覚まして!」 泪の目の前のソファーに、島津に寄り添うように座る瞳が、泪の声にピクリと反応した。 だが彼女は、泪と視線を合わせるのを裂けるようにして、うつむいていた。 「ヒッヒッヒッ、生まれ変わった妹たちとの再会はそれまでにしておいて、 そろそろ準備を始めさせていただきますよ。」 そう言うと、土門が愛の白い尻をピシャリと叩いた。 「瞳の時に一度準備を手伝っていますから、手順はわかっていますよね、愛。」 「は・・・はい・・・ご主人様。」 土門の引いてきた、機械の乗った台車に寄った愛が、台車を押して泪に近づく。 そして泪を拘束する椅子の隣に台車を止めると、機械に繋がったノートパソコンの電源を入れ、実の姉を苦しめるための準備を始める。 「そうそう、それでいいのですよ、愛。」 土門はポケットからリモコンを取り出し、ボタンを押す。 「ひっ!」 突然、愛がレオタードから剥き出しになった尻を振り始めた。 それは、彼女の秘芯に挿入されたローターのせいであった。 ローターの与える快楽に耐えながら、愛が手錠をされたままの手で、台車にあるバスケットからハサミを取り出し、泪の脚の間に跪く。 「お姉・・・・」 「愛・・・・・・・お願い・・・・・目を覚まして!」 「ご・・・ごめん・・・・お姉・・・・」 愛は、手に持ったハサミを長女のパープルのレオタードにあてた。 「や、止めてっ!愛、止めなさい!」 三女の持つハサミで泪のレオタードは、胸元から股間へと切り裂かれる。 化学繊維の下からは、透き通るような白い素肌が現れた。 「い・・いやぁっ!」 乳房と黒い茂みが、蛍光灯に照らされた薄暗い美術館の地下室の中で晒される。 瞳や愛ですら見劣りする、泪の純白の隆起はこんな状態でも垂れることはなく、堂々と張り出していた。 愛は機械から延びたコードをつまみ上げると、その先についた吸盤を姉の肌に貼り付けていった。 だが、躰が乾いているせいで、うまく吸盤を張ることが出来ない。 そして、作業に苦戦する愛を凝視していた泪の視界には、妹の信じられない姿が目に入ってきた。 「な・・・・何をしているの・・・愛・・・・」 「ん・・・ん・・・」 愛は、泪の目の前で、オナニーを始めたのだ。 手錠をされたままの手で、秘口に指を入れつつクリトリスを愛撫する。 ローターの刺激を受け続けていた彼女からはすぐに愛液が分泌された。 それを愛は手にべっとりとつけると、泪の躰に塗り始めた。 「やめて・・・やめなさい・・・愛。」 妹の愛液で汚される躰を泪は懸命に捻る。だが皮の拘束具はもちろん外れない。 泪の躰の、愛の愛液が塗られた部分が、天井の蛍光灯で照らされ、テカテカと輝く。 その部分に、愛はコードの先の吸盤を、貼り付けていった。 「いいぞ、愛、仕事を覚えたようですね。手際よくなったじゃありませんか。」 「あ・・・ありがとうございます、ご主人様。」 だがしかし土門の言葉とは裏腹に、実際には愛は何度もコードを落としたり、吸盤をつけるのをもたついたりしていた。 もちろん土門が操作するローターの振動のせいであった。 更に、愛がしゃがんだり腰をかがめたりする度に、ローターが敏感な肉壁を刺激するのだ。 「ああ・・・・愛・・・」 卑猥な姿で作業をさせられる愛を見て、泪の目から涙が溢れそうになっていた。 自分のことより、愛にこんなことをさせていることが悲しかった。 元はといえば自分が事前に島津の罠を見破れなかったが為に、このような状況になってしまったのだ。 悔やんでも悔やみきれない思いに、革のベルトで拘束された手がブルブルと震える。 泪の様子を見た土門が、機械に繋がったノートパソコンを泪に向ける。 ノートパソコンのデスクトップには、M字開脚で性器を余すことなく晒した愛の姿があった。 しばらくすると、スクリーンセーバーに切り替わり、今度はゲームやアニメのコスプレで、卑猥なポーズをとる愛の姿が次々と現れる。 拷問に屈した後とはいえ、愛がどんな気持ちでこんな写真を撮らせたのかと考えると、泪は胸が詰まりそうだった。 そんな姉の哀れみの視線を受けながら、愛は機械から先端がワニ口クリップになったコードを引っ張り出した。 ギザギザの付いた強力なクリップが泪の乳首と秘所、更には最も敏感な部位であるクリトリスを挟み込む。 「つっ、うぅっ……」 敏感な部位をクリップで挟まれ、泪が苦痛の呻きを漏らして身体をよじる。 挟む力はそれほど協力ではないが、女のもっとも敏感な部位へと付けられているのだから当然だろう。 むしろ、小さな呻きだけしか漏らさなかった精神力の方が賞賛に値するだろう。 それは、脱出も、反撃もする見込みの無い絶望的な状況の中でも、決して諦めない姿を妹たちに見せようとする、長女の堅い意志の表れだった。 一方、島津と瞳は、正面のソファーの上で、互いに躰を寄り添わせながら、泪と愛の様子を眺めていた。 「私は準備は始めて見るのだが、お前の時もあんな感じだったのか?」 「はい・・・・その通りです、ご主人様。」 そう言いながら、瞳はワインのボトルを持って、立ち上がり、島津の手に持つ空のグラスにワインを注ぐ。 腕を手錠で拘束されている上に腰ひもで手錠が繋がれ、手を胸より高く上げられない瞳は、 いちいち立たなければ島津にワインを注げないのだ。 瞳が立ち上がると、レオタードの切り取られた部分から尻と黒い茂み、そして性器が ソファーに座る島津の前に晒される。 その度に、島津は瞳の尻や性器を撫でたり、指を入れたりして瞳の様子を楽しむのだった。 「うっ・・・んっ・・・・」 島津に粘膜に中指を挿入され、瞳は恥辱に身体を震わせる。 だが、それでも瞳は島津に従ったままだ。 羞恥心が消えたわけではない、だが、逆らったときのことを考えると、気力が萎えた。 泪がこれから受けようとしている恐怖は、既に瞳の心に深々と刻み込まれていた。 (いくら泪姉でも、耐えられるはずがないわ・・) あの装置にかけられる前までは、瞳自身も、絶対に耐え抜くという強い意志を持っていた。 だが結果は、このとおり幻覚の前に屈し、奴隷として惨めに島津に身体を弄ばれている。 これから泪が受けるであろう苛酷な運命を思うと、瞳は見ていられるはずもなかった。 乳房と股間を晒したレオタードに、黒い首輪という姿で島津の隣に控える瞳は、 自分と同じ境遇に姉が落されるのを正視していられないのか、さりげなく下を向いた。 その瞳のわずかな気配に気がついた島津は、すかさず腰からぶら下げたリモコンをまさぐった。 「お・お許し・・ヒィィィィィィィッ!!」 その瞬間、瞳はソファーから落ち、床の上に倒れ込んだ。 「やめて、やめて、キャァァァァァッ!!」 島津は手にしたリモコンのスイッチを何回か押した。 そのたびに瞳の体は海老のように反り返る。 「瞳!」 体中にコードをつけた状態の泪が叫ぶ。 泪の膣とアヌスにクリップでコードをつける作業をしていた愛も、思わず振り向いた。 「あなた達、瞳に何をしたの!」 「知りたいですか?それでは愛、説明してあげなさい。」 「はい・・・・」 愛は立ち上がると、自分の秘口が泪に見えるように、足を開いて上半身を後ろにそらした。 「泪姉、ボクと瞳姉には、あそこにご主人様が開発した特別なローターを入れられているの。 それは、リモコンになっていて、私たちが命令に従わなかったときには電気ショックを与えられるの。 もちろん、中で振動させることもできる・・・今、ボクがされているみたいに・・・」 愛の指さす、彼女の秘口からは、愛液の流れ続けていた。 血の繋がった姉妹とはいえ、そこを見られるのは恥ずかしいらしく、愛は顔をそむけている。 泪は、それを正視することはできなかった。 「キャァァァァァッ!!ヒィッィィィィィッ!!」 床の上で瞳は身体をのたうち回らせ続けていた。 一番敏感な部分を、内部から電気ショックで刺激されるその痛みを、泪は想像することもできなかった。 島津は、ようやくリモコンのスイッチを押すのをやめた。 電悶え続けていた瞳の動きは止まり、喘ぎ声だけがもれていた。 しばらく瞳は動くこともできなかった。 「わかったか?痛い思いをしたくなかったら、おとなしく言うことをきくんだぞ。」 「・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」 瞳は肩で大きく息をついていた。ショックの余韻がまだ体に残っているらしい。 「仕方がないな。」 島津は手にしたリモコンを瞳に向けた。 「やっ、やめてください。わかりました。」 「そう、いい娘だ。だが、言葉使いが良くないぞ。」 「わかりました、やめてください。ご主人様。」 そう言って、額を床にこすりつけて土下座した瞳は、脚を拡げて膝をつき、目線を従順に落として、頭の後ろで両手を組む服従姿勢を取った。 服従の姿勢のまま、島津は瞳の乳首を摘み、靴の爪先で瞳の性器を弄んでいた。 そんな屈辱的な行為にも、瞳は無抵抗ままだった。 島津の顔がゆっくりと瞳の乳房に近づき、その口がピンク色の乳首をくわえる。 「あっ・・・ああっ・・・・・」 瞳は思わず声を上げた。その反応を面白がるかのように、島津は瞳の乳首を歯で軽くかみ、先端を舌先で舐め回す。 「あぁっ!・・・・んっ!・・・・はあっ!」 乳首を弄ばれ、乳房を揉みほぐされた瞳の口から、甘い喘ぎ声があがった。 島津が口に含んだ乳首は、舌で舐め回される度に少しずつ固く尖り始める。 「ふっふっふっ・・・・・だんだん、感度も良くなってきたようだな。」 「あ・・・ありがとうございます・・・・ご主人様。」 「いいか、お前は姉の苦しむ一部始終を必ず目に焼き付けろ。 お前達が苦しむのは全て、お前達の罪のせいなのだ。 これもお前受けなければならない罰の一つだ。わかったら命令を実行しろ、いいな。」 「はい・・ご主人様。」 一瞬、瞳が振り向くと、泪と視線が合った。だが、瞳は何も言わなかった。 瞳の大きく拡げられた太ももに、一滴の涙がかすめた。 意に反して床に滴らせた愛液と混じり合った。 「瞳・・・・」 気の強かった次女の変わりように泪は言葉もなかった。 その間にも、土門と愛は泪を地獄に落とすための準備を着々と進めている。 「愛。最後に何をつけるか、わかっていますね。」 「・・・・はい・・・ご主人様。」 愛は、台車の上にあった小瓶を取り上げ、中の液体を口に含んだ。そして、突然、泪の唇を奪う。 「!!」 泪はあまりの事に何が起こっているのか理解できなかった。 愛の生暖かい舌が泪の口腔内に滑り込み、舌に絡み付いた。 「ウゥン、ンンーッ! ウン、ンウゥーッ!」 正気を取り戻した泪は愛を引き離せないとわかると顔を左右に動かしてなんとか口を離そうとした。 だが、愛は泪の後頭部をつかんで、更に自分の顔に押しつけてくる。 「フウゥウッ、ウンンーン、ンんゥーンッ!」 愛は泪の口の中に、唾液と液体を流し込んでくる。 泪はパニック状態にあった。同姓の、しかも妹と、恋人同士のようなキスをしている自分が信じられなかった。 愛に自分の口の中を這い回る舌に弄ばれいくうちに、最初に感じていた嫌悪感がだんだんと薄れてゆく。 次々と送り込まれてくる唾液と液体をこくっこくっと嚥下して、甘い鼻息をもらす泪。 しばらくそうしてディープキスにふけった後、泪が全ての液体を飲み干したのを確認してから、ようやく愛は唇を離した。 解放された泪はハアハアと荒い呼吸を繰り返す。 「どうですか?妹さんとキスをした感想は。」 「はぁっ・・はぁっ・・・・・何を・・・・飲ませたの!」 土門の質問に泪は呼吸も整えられないまま答える。 「幻覚をよりリアルに感じるようになる為のクスリですよ。さて、愛、最後の準備を始めなさい。」 機械に太いコードで繋がった、ヘルメットを愛が持ち上げる。同時に、土門がリモコンのスイッチを操作した。 「はうっ!」 いきなり、愛の身体の中のバイブレーターの振動が強くなった。 「どうしたんです、早くしなさい、愛。」 「はい…」 内股になり、かがめた腰を振りながら、ヘルメットを持った愛が泪に近づく。 「愛・・・・・」 泪が弱々しい声を搾り出す。 しかし、布をカットされたレオタードから晒された乳房を揺らし、 そして股間から愛液を垂れ流しながら、ヘルメットを持って近づく愛は、もはや泪の呼びかけに反応すらしない。 「お姉、ごめん・・・」 瞳と同様に手錠と腰ひもで拘束され、手を胸の高さより上に上げられない愛は、 泪の頭にヘルメットを被せるため、泪の座っている椅子の上に昇った。 椅子の上に立ち上がった愛は、姉の目の前に己の股間を突きつける形になる。 そして、泪の目の前には、土門の趣味で陰毛を綺麗に剃られた愛の股間があった。 ピッ 愛が、泪の頭の上にヘルメットを上げた時点で、更に股間の振動音が強くなった。 ヴィーーーン、ヴィーーーン、ヴィーーーン 「ひっ・・・・ご・・・ご主人様・・・・はぁっ・・・・」 何の前触れもなくバイブがMAXにされ、愛は背筋を仰け反らせる。 「ち・・力が・・・・力が・・・あぁっ・・・・入らない・・・ああっ!」 肉壁を隔てて動くバイブから与えられる快感で、ついに愛は絶頂に達した。 「あ・・・・愛、きゃぁっ!」 泪の顔に、妹の若く瑞々しい胸が押しつけられる。 ヘルメットを落とした愛は、椅子に拘束された泪の顔に胸を押しつけるようにして寄りかかった。 「何をしているんです、愛。お姉さんが好きなのはわかりますけど、早く準備をしてください。 お姉さんとからみたいなら、後でいくらでもさせてあげますよ。ヒッヒッヒッ。」 そう言いながら土門がリモコンを操作すると、愛の股間から聞こえる音が少し、小さくなった。 「あぁっ・・・・は・・・は・い・・」 愛が多少は弱くなった快感に身を震わせながらうなずくと、 椅子から降り、床に落ちたヘルメットを持ち上げ、再び椅子に上がって泪の頭にヘルメットをかぶせる。 「うっ・・・・」 妹の手で、目や鼻までをも完全に隠すヘルメットを被せられた泪の視界が闇に閉ざされる。 泪はぎゅっと唇を噛み締め、これから来る恐怖を耐える準備をした。 「さあ、愛、始めなさい。」 土門の命令で、愛が機械のスイッチを入れた。 同時に、ぶぅんと機械の作動音が、ヘルメットをかぶった泪の頭に響く。 そして、泪の全身にはぴりぴりとした刺激が走り始める。 「な・・・・何・・・・これ・・・・」 頭の中に何かの虫でも入れられたような、おぞましい感覚と共に、意識が朦朧としてくる。 満面に油汗を浮かべ、喘ぎながら、必死にそれを振り切ろうと泪が首を横に振る。 最後に泪は声に鳴らない悲鳴を上げた。 そして、悪夢が幕を開けた。 気がつくと、泪はコンクリートがむき出しになった廃工場のような所にいた。 「これは・・・・」 泪の姿は、全裸であった。 しかも、後ろ手にされたまま、手首、二の腕は厳しく締め上げられ、 その美乳を搾りとるように、上半身は二重三重に縄が回されている。 そして先端を輪にしたロープが首にかけられていた。 「どうなって・・・・・・!!」 泪が疑問について思考を巡らす間もなく、突然、首のロープが絞まり、泪の身体がつり上げられた。 「うあぁ、ぐぅっ。ぐぐぐぐぐ……!」 首を吊られ、息が詰まる。ぶらぶらと空中で身体を揺らし、泪が空気を求めて喘ぐ。 が、突然、誰かに両足の太腿を抱えられたことで、首を絞めていた縄が少し緩んだ。 「だ・・・誰?」 泪の両足を抱えて、身体を持ち上げていたのは、筋肉質の大柄な黒人男性だった。 彼もまた、泪と同様に、裸だった。 「い・・・イヤァッ!」 泪は、自分と彼の位置関係と依然として起立した肉棒を見て、彼の意図を察して叫んだ。 泪は、ちょうど彼の腰あたりに持ち上げられている。 つまり、彼がそのまま腰を突き出せば、泪と立ったままで繋がることができるのだ。 「いやあ、いやっ。」 泪は、必死に逃れようと身悶えするが、太腿をがっしりと捕まえる彼の腕をほどくことはできない。 彼は、じわじわと真綿で締め付けるように焦らしながら、泪の股間に肉棒を押し当てていった。 泪の淫裂に、固いものが押し付けられる。 そして彼は、手で肉棒の先を淫裂に何度かこすり付けてから、ゆっくりと泪に挿入していった。 「あうああ、いやあ…。」 泪は、首つりの状態で男に犯される惨めさに泣き叫んだ。 彼は、突き当たるまで、肉棒を挿入すると、緩やかに抽送を始めた。時には、宙に吊られた泪の体を揺らして、その感触を楽しむ。 男は、ピストン運動を早め、射精の準備を始める。 「あ、ああ、あ・・・・・ひいっ!!」 彼が腰を突き上げると同時に、泪の中で男は己の欲望をぶちまけた。 「ああ…、い…、いいっ、やっ。」 挿入された肉棒が、膨張したを感じた途端に激しい勢いで流れ込んでくる熱いものを感じ、 泪はそれにタイミングを合わせるかのように、一気に達する。 「あ、あ、あ…。」 あまりのことに泪は呆然としていた。 そして、目の前の男は、ニヤリと笑うと、突然泪の足を離した。 「あっ・・・!!」 再び泪の首が絞まる。 「く、苦し、い……ぐぐぅっ、ぐ、うぐぐぅっ」 血管も締め付けられ、顔が真っ赤に染まる。 「あぁぁ・・・ぁぁ・・・・・ぁ・・・」 苦しい息を吐き出し、わずかな空気を求めて口をぱくぱくとさせる。 楽しそうにそれを見ていた男は、タバコに火を付け、それを泪の乳首に押しつけた。 「がっ・・・・ぁぁ」 くねくねと空中で身体をくねらし、泪が身悶える。 そしてびくびくっと身体が痙攣し、太股を失禁した小水が伝う。 全身から力が抜け、だらしなく口が開いたままになる。 激しい耳鳴りと共に、視界が真っ赤に染まる。 (あ・・・・死ぬ・・・・・・私・・・死ぬんだわ・・・・) 泪は真っ白になった頭の中でそう感じた。 両親や、最愛の妹たちの顔がが浮かんでは消える。 迫り来る、死の恐怖。しかし泪は同時に、これで苦しみから開放されるという安堵感も感じていた。 しかし、その次に来るべき「死」はやって来なかった。 死の寸前の耐え難い苦しみだけが継続された状態ではあるが、心臓はまだ確かに動いている。 (ど、どうして・・・・・・) 細い首に縄を食い込ませて足掻き続ける泪を見て大男が笑った。 そして、男は突然男の手に現れた鞭を握ると、思い切り振り上げた。 パシーン! 「ぅっ・・・・」 皮の一本鞭による、遠慮のない一撃。 凄まじい激痛だったが、首を絞められたままの泪は声を出すことも出来ない。 何がなんだか判らず、口から涎を流しながら泪が脅えた表情を浮かべた。 大男は再び鞭を振り上げ、首だけを吊った泪の身体を滅多打ちにし始める。 「・・・!!、・・・・!!、・・・!!」 腹、背中、胸、太股。 鞭で滅多打ちにされた泪の躰が前後左右にユラユラ揺れる。 男が鞭の連打を止めると、首を吊った泪の躰がゆっくり回転する。 全身に赤い鞭の傷をつけた無惨な姿だ。荒い息に、時折苦鳴が混ざる。 しかしそれでもまだ泪は死ぬことは出来ない。 鞭を捨てた男は、再び泪の両足を抱え上げると、己の肉棒を遠慮無く突き上げ、泪を侵し始めた。 (いやぁぁぁっ!・・・・やめてっ・・・やめてぇぇぇっ!!) 首のロープを食い込ませ、涙を流しながら、泪は男の二度目の熱い精の放出を感じていた。 「ふん、なかなかいい眺めだな。」 島津は深々とソファに腰を下ろして、 ヘルメットの中から漏れるこもった泪の泣き声を聞きながら、満足そうに呟いた。 「土門、次はどんな幻覚を見せるつもりなんだ?」 「そうですねえ・・・・・『魔女狩り』のプログラムはどうでしょうか? 男達に散々犯されてから、生きたまま炎の中に投げ込まれるのです。 もちろん彼女は死ぬことはできず、プログラムが切り替わるまで躰を焼かれ続けるのです。 もちろん死ぬことは出来ません、彼女はレイプされ、焼け死ぬのをずっと繰り返すのです。ヒッヒッヒッ。」 「それはまた苦しそうだな・・・瞳、お前も同じ幻覚を見たんだろう。どうだったんだい、感想は。」 島津は傍らに座っている瞳の肩を抱き寄せた。 瞳は逆らいもせず、身体の力を抜いて島津の身体にもたれかかる。 長い黒髪がサラサラと音を立てるように流れた 「ンー!ンー!」 ヘルメットをかぶったままの泪が暴れ始める。また新しい幻覚が泪を襲っているらしい。 島津の奴隷に堕ちたとはいえ、姉が苦しんでいる姿を見るのは瞳にはあまりに辛かった。 「おい、どうなんだ!」 「こ・・・怖いです・・・・思い出したくない・・・・・」 瞳の言葉は、本当に正直な感想だった。 瞳の脳裏に、自分が受けた悲惨な記憶の数々が蘇り、身体が震えてくる。 呼吸が荒くなり、思わず叫びそうなほどに意識が混乱する。 目には涙が潤んでいた。 「そうか。いいか、瞳、もしお前が罪を償う気持ちを失い、 私を裏切るようなことがあれば、もう一度あの機械で再教育する。 特別きついプログラムを考えた上でな。」 「は・・・はい・・・・わかりました・・・ご主人様。」 「それでいい・・・」 SS一覧に戻る メインページに戻る |