シチュエーション
![]() 「三人とも中学の教師を色仕掛けで籠絡したのよ。今の先生みたいにね。本当、男なんて み〜んな考えること同じなんだもん。簡単だったよ」 「あはははは、西野、それも一人や二人じゃないからね?推薦には成績の平均評定が必 要でしょ。下駄を履かせてもらうには各科目ごとに高い評価が必須。だからそのために、 結構な数の男性教師を手玉に取ったってわけ」 「西野先生はよく覚えてるでしょうけど、大学に進む時も同じなんです。わたしたちの成 績に手心を加える時、他の男の先生方も協力的だったと思いません?」 雄介は美緒と彩華の進路を思い出した。確かにこの二人は指定校推薦で楽に大学進学を 果たした。いずれも名門と呼ばれる難関大学だ。 進学率向上のため、評定に手心を加えることは珍しくもない。水谷姉妹のために協力を 仰いだ教員の顔が何人か思い出される。 彼らは確かに反対しなかった。むしろ水谷姉妹の時はやけに積極的な協力を得られた。 この女たちに引っかけられていたのは、雄介だけではなかったのだ。 いかに美貌と魅惑的な体の持ち主であろうと、中高生ごときが一人前の男を籠絡して翻 弄し、恫喝したという事実がにわかには信じられなかった。この三姉妹は成長過程のどの 段階で、男を知り尽くすに至ったのだろう? 確かに三姉妹は美しく、そして官能的な体と妖艶な雰囲気を持っている。男に苦労しな いのは理解できる。 だが、この百戦錬磨ぶりは一朝一夕で身につくものではない。自分がどのような色気を 放ち、男がそれをどう捉えるかを理解し、逆手にとって利用するなど、十代前半の女にで きるはずがない。 できるはずが、ない、のに……自分はそんな小娘に三度も引っかけられ、また、他にも そんな男は山ほどいたという。 言いようのない屈辱感と敗北感に、雄介は心をかきむしられた。 「西野先生、私の高校生活と大学進学、面倒見てね?お礼は先払いでしてあげる」 「先払い…?」 「うふふふ……今から信じられないくらいの快感を与えてあげるからさ」 ゆかりは今まで以上に挑発的で凄艶な笑みを浮かべた。腕を伸ばして雄介の顔と体を抱 き寄せる。挿入したまま広げた脚を男の下半身に絡みつかせ、局部へと引っ張り寄せて、 体を密着させた。 「ほぅら……果てちゃいなさいよ、この変態教師」 雄介の耳元でそう囁いた直後、ゆかりは雄介の唇を奪い、いきなり口腔内へと舌を侵入 させた。あっという間にその侵略者は雄介の舌を探り当て、巧みに絡みついてきた。 ゆかりの舌は肉体に激しい興奮と脱力、そして脳髄へ途方もない快感を送り込んできた。 まず挿入したまま体勢を整えていた膝ががくんと折れ、踏ん張る力が奪われた。へなへ なと体は脱力し、雄介はゆかりの上に横たわるだけとなってしまう。 それと同時に、下半身に稲妻のような快感がほとばしった。肉棒を抜けなくなるほど強 く締めつけていた膣の襞が、ペニスの形状に沿うようにぴたりと吸い付いた。 これだけでも尋常ならざる快感だった。一気に雄介は昇り詰め、体の奥から射精しろと 命じる信号が込み上げてくる。とても耐えられるものではない。 脱力した、いや、脱力させられた体で抵抗を試みた途端、くねり、くねりと肉襞が蠢動 し、膣の襞が巧みに絡みついて肉棒表面を這い回る……凄まじい快楽だった。 「どう?最高でしょう?私ね、膣の中をコントロールできるの。さっきみたいに抜け なくなるくらい強く締めることもできるし、こんな風に中を動かして男をイカせるのも思 いのまま。自分の意思で中を締められるなんて、凄くエッチでしょう…?」 格の違いを思い知らされて愕然とする。十五でこんないやらしいテクを駆使するなんて 考えられない。 雄介は十五の時はまだ童貞だった。彼だけではなく、ほとんどの男がそうだろう。 けれどその一方でセックスの快感を知り尽くし、男を惹きつけては掌の上で巧みに操り、 性戯でも異性を翻弄する手練手管に長けた十五歳がいる。その事実を突きつけられるだけ で、雄介は――いや、男というものは、悔しいような、何だか負けたような気分になって しまい、けれども昂るような性的興奮を抑えられなくなるのである。 脱力させられた体の中で股間のモノだけは硬直を増していたが、この膣内の動きはその 緊張をも打ち砕いてしまう。 「お…おおっ!」 雄介は一言だけ呻いた。堂々たる体躯の教師は下半身を二度、三度と震えさせ、それと 同じ回数だけ白い液体を射ち放ってしまう。下半身が痙攣する度に、痺れるような快感が 駆け抜けていく。 ゆかりの予言通りだった。こんな快感があったなんて信じられない。雄介は力なく教え 子の肢体に覆い被さったまま、射精後の疲労で呼吸を乱れさせるしかなかった。 「ふふふ……早いのね」 男を転がすことに慣れ切ったとしか思えない女の声。早漏を罵られても否定できないく らい、あっという間に出してしまった。 「私の中だけじゃなくて、キスも気持ち良かったでしょう?本当にいいキスは力が抜け ちゃうのよね……西野、あなたは経験したことも、させたこともないでしょうけど」 ゆかりは脱力した雄介の体を押し退け、仰向けに引っ繰り返した。二度の射精を経ても 萎え切らない勃起を眺めた後、脚の間に体を入れて前屈みになる。 「いいこと教えてあげるわ、西野先生。実はね……」 余りに豊かなHカップの乳房――ゆかりはその左右の膨らみの狭間に雄介のモノを挟み 込み、ゆっくりとしごき始めた。 「うっ!」 もたらされる快感に思わず声が漏れる。 卓越した技巧だった。半勃ちのペニスがたちまち硬度を取り戻してしまう。ゆかりの滑 らかな肌が肉棒を包むだけでも気持ちいいのに、柔らかさと弾力を兼ね備えた双丘がむに むにと不規則に動いて刺激してくる。男の性感を知り尽くした谷間の戯れは、まるで嘲笑 うかのように愉悦の電流を注ぎ込んでくる。これでは勃たないはずがない。 「推薦入試の面接官が西野だと知ってから、こうなることを計算してたの」 「なん、だっ…て……?」 「ミオ姉とアヤ姉に、頼んで、啓望の教師に、推薦入試の面接官、リスト、流出させて、 もらったのよ」 所々でゆかりの言葉が途切れるのは、胸の谷間から顔を出す亀頭に舌を這わせ始めたか らだ。十代半ばの少女らしからぬ艶めかしさが、雄介からまともな思考と言葉を奪う。 二人ともこの学校の卒業生だ。色仕掛けで落とした当時の恩師にでも頼んだのだろう。 続きを話し始めたのは、ビデオカメラを構えた次女の彩華だ。 「そしたら"西野雄介"の名前があったってわけ。だからゆかりに教えてあげたのよ。この 男は楽に落とせるよ、ってね」 次は長女に屈辱的な事実を明らかにされる。 「西野先生はとにかく巨乳が大好きですからね。面接ではさり気な〜くバストを強調して あげなさいって教えたんです。そしたら西野先生は意地でも名前を覚えて、合格させよう とするはずだから――とね。その上で入学直後にアプローチしてくるはずだから、上手く やり込めなさいと」 今度は三女だ。乳房と舌で"男"を巧みにしごきつつ、雄介を嘲笑う。 「もう面接の時から私のオッパイに釘付けだったよねー、西野先生?もしかして視線に 気づかないとでも思ってた?私たち揃って巨乳だから、ああいう目にはもう慣れてんの。 男が胸を見てるかどうかなんてす〜ぐわかるんだけど?」 ゆかりに屈辱を与えられても抵抗する気力が湧いてこない。まるであのキスが力という 力を奪い去ってしまったようだ。頭の中だけはぐわんぐわんと揺さ振られ、悔しさも認識 できるのに。 「最初からあんたはゆかりの掌の上で踊らされてたってわけ。まあ、それはあたしと美緒 姉さんの時からずーっと同じだけどさ。あっははははっ!」 「どうでした?わたしたち姉妹ではゆかりの胸が一番大きいんですけど。さぞかし眼福 だったでしょう?」 これだけ馬鹿にされても「美緒はFカップ、彩華はEカップだった」などと、サイズま でもはっきりと覚えている自分が情けない。利用されながらも溺れている自分がいるのは 否定できなかった。逆らったら自分の身に危機が迫るだけではなく、何よりも真っ先に快 感が失われてしまう。そう思って姉妹との歪んだ関係を続けてしまった。 「今日だって計算通りだったわ……驚くほど狙い通りに動いてくれるから、裏がないかと こっちが疑っちゃったくらいにね。 あんなにセクシーな下着をつけてきたのも、あんたをより興奮させるため。されるがま まに抱かれてあげたのも、あんたを喜ばせるため。演技でイッたふりをしてあげたのも、 あんたを満足させるため。ねえ、どうして私がそんなことまでしたと思う……?」 囁くような言葉にも対象への侮蔑が感じられた。その間もゆかりはしっかりと乳房の谷 間でペニスをしごき続けている。 「散々興奮させてから真実を告げてやったほうが、男のショックも大きくなるでしょ…? 私ねぇ、男が得意気な顔から絶望に変わる瞬間が好きなの。だからターゲットを罠に嵌め る時も、まずはたっぷりと喜ばせてあげるのよ……」 信じたくないが、最初から雄介はゆかりたちに踊らされる人形だった。シナリオ通りに 操られていた。持ち上げられてから突き落とされた。当然、その分だけ思い知らされるダ メージも大きい。 「他にも今までいろいろやったわ……大して興味もない水泳部に入部したり、いつもより ずっと短いスカートをはいたり、制服によく透ける色のブラをつけてきたり…あははは、 こういうのは西野以外の男を落とすためでもあったけどさ」 屈辱の時を過ごす今、自分の顔は想像を超える落差を露呈しているのだろう。そんな心 までも見透かされ、雄介はゆかりの渇きを癒すために使われたのだ。 だが今こうしている間も、三女のバストに包まれているのが実に気持ちいい。抵抗した くても抵抗できない。ゆかりは二人の姉より乳房が大きいだけではなく…… 「ミオ姉とアヤ姉よりパイズリのテクも上だと思ったでしょ、今」 「!」 まさにこの瞬間思ったことを見透かされ、雄介はびくっと震えた。楽しげに挑発するゆ かりの目尻が下がり、双眸が悩ましい三日月を描いた。 「くふふふ……男の考えてることなんて何でもお見通しよ。特に西野みたいなのはわかり やすいわね。私の姉さん二人を比較対象にするなんて、いい度胸してるよ?」 美緒と彩華は顔を見合わせて苦笑した。呆れているのはよくわかったが、それは雄介に 対してか。それとも、妹に向けてのものか。 柔らかさと弾力と圧迫感が巧みに混ぜ合わせられた胸の谷間は、まるで女性器に匹敵、 いや、女性器以上だ。少なくとも雄介の妻は挿入してもこんな悦楽を約束してくれない。 別に妻が粗器なのではなく、ゆかりが上手過ぎるのだ。 「うふふふふ……今、腰を引こうとしたわね?もうイクの?イクんでしょう?こう なったら男はもう我慢できないもんね?」 下半身の微細な変化を的確に見抜き、雄介を挑発してくるゆかりの表情は到底十五歳の ものではない。まるで男をたぶらかすのに慣れたメスの獣……ああ、そうだ。この顔ばか りは長女の美緒によく似ているのだ。 美緒の年齢にでも迫らなければ絶対に発揮できない妖艶さを、ゆかりはもう既に身につ けている。普段は大人へと脱皮しつつある童顔が男を魅了するが、実は相反する美しさと 妖艶さを一つの顔に同居させている。 もう無敵ではないか。こんなギャップを見せつけられたら、男はゆかりに魅せられずに いられない。しかもゆかりは――いや、この三姉妹は、異性がそう感じることを熟知して、 男を骨抜きにしてしまうのだ。 男の好みを察し、己が顔のどの側面を表に出せばいいか判断するなども、朝飯前に違い ない。今日と明日でゆかりはまったく違った印象の女になるのだろう。顔は同じだという のに、だ。 「先生……あらゆる面で私より上にいるはずのあなたが、セックスでは私に劣ってるって 気分はどう? くすくすくす……当ててあげましょうか。負けてるのはセックスだけなのに、すべての 面において私に負けたような気分になってるでしょう?」 男はすべての価値観の根底と頂点にセックスがあるという。だからそこを否定されると 脆い。相手が女ならば尚更だ。ゆかりは当然、そのことも知っているのだろう。 「先生の言う通り、私みたいなのを淫乱と呼ぶんでしょうね。セックスの経験数は間違い なくあなたなんかよりずっと上だし、男が果てる姿だって数え切れないほど見てきた。 だけどさぁ…先生って私に勝ってるとこ、何かあるの?何もないよね?違う? 私が淫乱だというなら、あなたは言葉の通りに"先生"よね。ただ先に生まれただけ。 年齢以外はもうすべて私のほうが上でしょ?ふふふ……悔しい?」 雄介はゆかりの末恐ろしさに慄然とした。否定する要素が見当たらない。 とんでもない女に手を出してしまった。けれどゆかりが自分よりはるかな高みにいる女 だと思うと、雄介の下半身はさらに滾るのだった。 「う、おおっ…!」 ペニスは雄介の意思に反して快感を求め、痛いほど硬直する。性器の昂ぶりをいくら鎮 めようとしても、もう止める術がない。決壊を迎えるその寸前、ゆかりは甘く囁いた。 「イッちゃいなさいよ、どうせ我慢できないでしょう……?」 その瞬間、雄介は絶頂に達した。じんじんと蓄積されていた快感が途端に弾け飛んだ。 「あ……ああああっ!!」 目を閉じて身体を捩らせながら、雄介は悶えた。体を硬くしながら仰け反り、何とか射 精を耐えようとするものの、その反応すら快感に昇華されてしまう。すぐに我慢の壁を突 き破り、余りにも巨大な快楽と精液が下半身を駆け抜けていった。 その瞬間、ゆかりは谷間から突き出た亀頭を乳房へと埋めた。びゅくびゅくと痙攣する ペニスがその先端から白濁の劣情を噴き出す。生温かい液体が弾けてぬらりと流れ出し、 まるで山間に降り注いだ雨水が流れ込んだかのように、ゆかりの谷間を潤していく。 「クスクス……西野先生、イク時の顔はなかなか可愛いわね?」 乱れた呼吸の中で辛うじて目を開けると、ゆかりがあの艶めかしい表情で雄介をじっと 見つめていた。いや、ゆかりだけではなく、美緒と彩華も上から覗き込んでいる。 (見られ、た……) 途端に恥ずかしさで顔が真っ赤になる。絶頂を迎えた瞬間を観察されるなど、顔から火 が出てしまいそうだ。しかも三人に許してしまうなんて。 ゆかりはそんな真っ赤になった雄介を見て、恍惚とした表情を浮かべていた。思わず背 筋がぞくりとするほど凄艶な光景だった。 「あふぅ……いい顔ね、西野。思った以上に可愛かったわ。くすくすくす……。 私、男が射精する瞬間の顔って好きよ……どんな男でも、この時だけは理性を失って快 楽に溺れちゃうでしょう?普段どんなにいい顔をしていようと、化けの皮を剥がして、 本性を引きずり出してやればみんな同じ……そんな顔が私を興奮させるの」 ゆかりは身を起こし、Hカップの谷間から指で精液をすくい取る。上からクールに見下 しながら、雄介に見せつけるように赤い舌を出し、指先に付着したそれをチロチロと舐め 取っていく。 年齢不相応に色っぽく、しかも堂に入ったその姿に雄介は目と心を奪われた。二度目の 絶頂に達したばかりなのに、更なる快感を求めて肉棒が硬さを増す。 長女・美緒がその節操のなさに笑い出す。 「うふふふ…西野先生もよくやりますね?二度もイッたばかりなのに、またすぐに硬く しちゃうんですから。こんなに興奮するのはいつ以来ですか?」 「あっははっ、奥さんとヤッてもこんなに勃たないでしょ。もう西野も若くないんだしさ。 相手が女子高生だから興奮が収まらないんじゃない?あっははははっ!」 彩華も一緒になって笑っていた。思えばこの二人にもひどい目に遭わされた。悔しいは ずなのに、怒りと破壊衝動のまま何もかもぶち壊してしまいたくなるのに、何故かそんな 気力は湧いてこない。 美緒と彩華に嵌められたときもそうだった……俺はまたゆかりにも同じ目に遭わされる のか。なんと間抜けかと思いながらも、雄介の下半身は欲望に対して正直だった。理性で 抑え込めないのが実に腹立たしい。 ゆかりは薄ら笑いを浮かべながら、快感に力を抜かれて動けない男の上にまたがった。 勃起した欲望の肉を股間に挟み、艶めく三女は下半身をこすりつけてくる。 「この辺にしておきましょう、西野先生。でも男をイカせてばかりじゃ私がさっぱり物足 りないから、あんたの体でオナニーさせてもらうわね」 くいっ、くいっと滑らかに腰を振り、ゆかりはいかにも男慣れした雰囲気を見せつけて くる。一体何人の男がこの娘に狂わされたのか。 「あんたに任せたって全然イケそうにないし、今からは動かないでね。体だけ貸してくれ ればいいからさ……フフフ。でもちゃんと目は開けててね?いいもの見れるわよ」 虚ろな瞳で小脇を見ると、次女の彩華がビデオカメラを構えた。美緒がまた男を見下し た笑いを浮かべる。 「くすくす……ゆかりがイクまでに、西野先生は何回果てるでしょうね?」 彩華が撮影しながらにやにやと笑う。 「西野、あんたがイク瞬間の顔はきっちり撮るからね〜。あたしたちにも思い出させてよ、 高校三年間で過ごした青春時代の思い出をさ」 この姉妹は本当に底が知れない。卒業させてやっと籠絡と恫喝から逃れられたと思った ら、妹が来てまた自分を嵌めていく。十年近くも繰り返してきた自分が恨めしい。 この姉妹が例外であることは分かっている。今まで同じ手段で女子高生の若い肉体を要 求し、ものにしてきた。それを逆手に取ってきたのはこの姉妹だけだ。 今回も欲望のまま、大してゆかりの素性も調べず手を出してしまった。数日前の自分を 叩きのめしてやりたくなる。 呆然とする雄介を無視し、少女は手慣れた仕草で腰を浮かせて膣口にペニスをあてがい、 ゆっくりと腰を沈めて挿入していく……。 「ん……あぁん…」 悩ましい声が上がる。勃起した肉棒を包むのは、温かくも快感を呼び覚ます肉襞の感触。 ゆかりが根元まで挿入を終えたのだ。不規則にひくひくと震える肉襞がとても気持ちいい。 二度出していなければ、この時点で果てたに違いない。 今更、認めないわけにもいかなかった……ゆかりの膣は名器と呼ばれるものだ。 これほどまでに気持ち良く、中がうねるように蠢動する膣など初めてだ。美緒と彩華も 規格外の快感を与えてくれたが、ゆかりの中はまさしく別格だった。 「はぁん……西野、あなたの体、使わせてもらうわよ…」 ゆかりはペニスを中に収めながらゆっくりと腰を動かした。自分の性感帯に当てつつ動 かせるかを探っているのだ。肉襞もそれほど強烈には吸い付かせてこない。 腰の動きが一定のリズムを刻み出した。どうやらついに見つけたようだった。上気した 頬がとてもセクシーで、雄介はごくりと唾を飲む。 「西野。今から私、イクわ……ちゃんと見てなさい、最高にエッチだからさ……あなたも イキたくなったら我慢しないで出しちゃいなさいよ?」 そう言い残して、ゆかりは理性を頭から飛ばした。やや身を反らしながら腰を振り始め る。徐々に動きが激しくなっていき、その度に喘ぎ声がゆかりの口の端から漏れた。 「ああん…はぁっ……あん、あん!感じる、感じちゃう…」 これは本気だと雄介は思った。確かに自分が主導していた時とは明らかに反応が違う。 ゆかりはここまで乱れなかった。下手だと罵られたのも事実と言わざるを得ず、けれども 雄介は目の前の騎乗位を眺めるしかできない。 「ひゃん!ああっ!ああぁん……Gスポ、最、高…ああああっ、はああん……」 まるで腰のくびれから下だけが別の生き物のように前後する。ゆかりは雄介のペニスを Gスポットに当て、先端でこそぎながら悶えているのだ。白い肌が桜色に染まり、凄艶な 喘ぎが男の性感をも高めていく。 快感の余り、ゆかりがブルッと体を震わせた瞬間、雄介自身を包む膣の壁がキュッと締 まった。 「うっ!」 たちまちの限界に到達しそうになる。ゆかりが締めてきた気配はない。意図せずとも快 楽を感じると強く締まるのだろう。雄介の反応もお構いなしに、ゆかりは腰をグラインド し続ける。 「も、もう……で、出るっ!」 雄介は下半身を張り詰めさせて耐えたが、そんな程度で切り抜けられるようなゆかりの 膣ではない。抵抗しても無駄なのは分かっているが、出してしまうのが勿体ない。それに 我慢すればするほど気持ち良くなれるのだから、必死で抵抗せねばならない。 だがそんな我慢を嘲笑うかのように、堤防はあっさりと崩れる。雄介のペニスは凄まじ い勢いで精液を放ち、同時にほとばしる快感に全身が震えた。 「出したみたいですね……」 この声は美緒だ。女にしては低くハスキーな声が艶めかしい。得意気な笑みに見下され た雄介は、何故か屈辱よりも快感を覚えた。 「はぁあん…は、あうっ……ああん!あああん!」 雄介の反応など無視して、ゆかりは入れたまま更に腰を振る。徐々に喘ぎ声と腰の振幅 が大きくなり、くびれから下だけの巧みなストロークは上半身をも巻き込みつつあった。 すると…たわわに実ったHカップがその反動でプルンプルンと揺れる。重力に逆らって 前面へ突き出た美乳が、下半身と同様、まるで別の生き物のように跳ね回るのだ。 (うお……すげぇ……) 出した直後で敏感になった亀頭へ絡みつく快感と、視覚からのいやらしい刺激――ゆか りの膣は男が萎えることなど許しはしないのだ。雄介のペニスはあっという間に興奮を取 り戻し、そしてまた絡みついてくる肉襞の快感に溺れることになる。 「ああ……ああん…!はぁん……やぁん…ああっ!」 ゆかりの嬌声が艶めかしさを増した。かなり激しい快感に身を焦がされているようだ。 おとがいを仰け反らせ、今や半開きになった口から絶え間なく、快楽に痺れた吐息を放っ ていく。 妖艶に悶える表情はやはり美緒のそれに近い。かと思えば腰使いは極めて巧みに男の劣 情を刺激する。これは彩華の技巧に酷似していた。 けれども男を圧倒する名器の快感、そして二人の姉を上回るバストの豊かさはゆかりの オリジナルだ。どこまでも男を虜にして止まない肉体である。 性戯で翻弄されながらも、雄介はその「女に圧倒される」、「女に劣る」という事実に 心の裏側をえぐられるような、精神の本音を引きずり出されるような、鈍いけれども病み つきになりそうな刺激と快感を覚えていた。 「……っあっ…!はぅっ…ああん!ああん!ああああっ!」 ある瞬間を境にゆかりの吐息がリズムを乱した。見上げれば彼女は、腰を振りながら自 分のバストを揉んでいた。掌で乳房をこね、指先で乳首を巧みに転がし、貪欲に快感を増 幅させている。騎乗位で己の性感帯を刺激するだけでは飽き足らないのだ。 今まで見たどの女よりもいやらしく凄艶だった。騎乗位で腰を振りながらオナニーを始 める女なんて、見たことも聞いたこともない。 雄介の脳はその情報を認識した直後から、興奮物質を分泌し始めた。下半身に生えた肉 柱がさらに充血し、またしても射精へと誘われようとしている。 (なんていやらしい女なんだ……) 眺めているこちらのほうが唖然としてしまうほど、性欲の権化と化した十五歳のメス。 「今からイクからちゃんと見ててね」 「いいもの見れるわよ」 ――そんな言葉の意味が、 今ではよくわかる。 「ああん、駄目……もう駄目…もうイッちゃう…イッちゃう……」 騎乗位で腰のグラインド、バストでの自慰……まさに自分が気持ち良くなるためだった。 甲高い喘ぎ声が次第にかすれ気味になり、肉棒を這い回る襞の絡みつきと強い締まりが、 ゆかりの絶頂が近いことを示していた。 蠕動する膣の肉襞が肉棒を奥に引っ張り込むように蠢き、同時に締まったり緩んだりが 繰り返され、雄介はまたオーガズムへと導かれていく。貪欲なのはゆかりの精神だけでは ない。この女性器も相当に男の精が好みなのだろう。這い回る膣の壁にきゅうきゅうと締 め上げられ、雄介はまた絶頂に達した。 「うぅっ……あああっ!」 今までの中で一番強い快楽だった。射精の瞬間、膣内が男に最高の快感をもたらす力加 減でひくん、ひくんと蠢動し、一滴でも多く精液を搾り取ろうと絡みついてくる。 雄介が背を反らして、快感とともに精を放ったその瞬間だった。 「イッちゃうっ、イクッ…イッちゃうよぉ!気持ち良すぎて…もう駄目ぇっ……!」 ゆかりがぐんぐんと昇り詰めていく。快楽のメーターが限界を振り切り、究極の快感を 受け取る瞬間が訪れたのだ。 「ああああああああああああ――っっっ!!!」 声にならない声を上げ、ゆかりはおとがいを仰け反らせた。 半ば天を見上げながら、紅潮した肌をぴくぴくと痙攣させる。ふるふると頭が震え、同 時に髪を振り乱してゆかりは悶えた。脳と性感帯から溢れ出る快感を、体だけでは受け止 め切れないのだ。 雄介の上に乗ったまま昇り詰め、数瞬の硬直の後――ゆかりは突然糸の切れた人形のよ うに崩れ落ち、敷かれた布団へと倒れ込んだのだった。 「ゆかりぃ、大丈夫?」 カメラでの録画を止めて彩華が声をかけてきた。絶頂の余韻に浸りながらゆかりはコク ンとうなずいたが、全身を駆け巡る快楽は強烈で、これ以上の反応を返す気になれないよ うだった。 「意外と早くイッちゃったわね、ゆかり。西野先生は騎乗位で二度しかイッてないわよ? わたしはてっきり、自分を焦らして五回くらいはイカせると思ってたんだけど」 長女の美緒がなかなか愉快なことを言ってきた。そうしても良かったのだけど、雄介の 体を使ったオナニーに時間をかける必要もない。あっという間に昇らせてもらった。 呼吸を整えた後、ゆかりはゆっくりとその身を起こした。雄介は精根尽き果てたのか、 未だに動く気配がない。仰向けで目を閉じ、荒い息を吐き出すばかりだ。 「ねえ西野、ちゃんと見てた……?私のイクとこ、凄くエッチだったでしょう…?」 雄介は答えない。だが、返答されるまでもなくわかっていた。ゆかりの絶頂を見て興奮 しない男などいない。そのくらいの自信はある。 「あんな光景、もうあんた見れないよ?しっかり目に焼き付けておきなさいね?」 ゆかりは横たわったままの雄介にそう言い放ち、床に放られたままの衣類を身につけて いった。バイオレットのブラを豊かな乳房につけ、ショーツにその長い脚を通す。美緒と 彩華もそろそろ引き上げ時と察したのか、ビデオカメラの電源を切った。 ゆかりも淡々と制服を身にまとい、通学用のバッグからMP3プレイヤーを取り出すと、 胸の谷間に挟み込む。そこがちょうどいいポジションなのだ。 ゆかりは乱れた髪を手櫛で軽く整え、宿直室の入り口で待つ姉の元へ歩み寄った。 ほぼ同じ身長、しかも美貌もスタイルも群を抜く三姉妹が居並ぶ光景は、男にとってさ ぞや圧巻であろう。 「それじゃあね、西野先生。これから卒業までよ・ろ・し・く。いっぱいお世話してもら いますよ〜。安心してね、あなた以外にも私に落とされた教師はいるからさ。 先生を落とすために水泳部にも入ったけど、まだ辞めないよ。もっと男たちに私の体の 評判を広めてもらいたいからね」 軽薄な口調でゆかりが脅せば、彩華も勝ち誇った口調で続けた。 「あんたの卑怯なやり口は全部録画済みだからね。家庭と職を大事にしたかったら、あた したちに逆らおうなんて思うんじゃないよ?」 穏やかな口調で続けるのは、長女の美緒だ。 「先生にはわたしの頃からお世話になってますね……彩華だけじゃなくて、ゆかりの面倒 まで見てくれるなんて、本当にありがたいです。今後ともよろしくお願いしますね」 美緒は丁寧に頭を下げ、ポケットから黒い機器を取り出した。まだ全裸で横たわったま まの雄介に近寄ると、その機械を雄介の体に近づけ―― 「起きたらもう帰っていいですよ。すぐに目が覚めますから」 バチンッ!と弾けるような音が響き、一瞬、青白い火花が散った。 雄介は「ビクン!」と一度だけ痙攣した後、動かなくなった。美緒が立ち上がって笑う。 「ああ、大丈夫よ。ただの護身用スタンガンだから。出力も低くしてあるし、すぐに目も 覚めるでしょ」 もっとも、雄介の目が覚めた後は、今度こそ覚めない悪夢が待っている。 「それじゃあ行くわよ。近くに車を止めてあるから一緒に帰りましょう」 美緒は悪びれもせず、二人の妹に微笑んだ。 車を運転するのは美緒。助手席に彩華。後部座席にゆかりが座り、三姉妹は今日の成果 について盛り上がっていた。 「見た見た?西野の顔。本っ当、あいつって学習能力ゼロだね」 「"水谷"の名前も素性も調べないなんてね。もう二度も引っかかってるのに。ただ胸が大 きくて可愛いからゆかりを狙ったなんて、考えが甘いとしか言いようがないわ」 「まったく、男って本当に馬鹿よね。目の前にある十の快楽のために、千のリスクがあっ ても飛びついてきちゃうんだからさ」 「ミオ姉、アヤ姉〜、もしかしたら西野先生、私の素性も実は知ってたかもしんないよ? 知ってても私のオッパイに吸い付きたくて、我慢できなかったんじゃない?」 きゃはは、と笑いながらゆかりは胸を張った。三姉妹の中でも最大サイズの乳房が強調 される。美緒も彩華も笑うしかない。 「そこまで馬鹿かなあ?」 「……馬鹿、かもしれないわね。だとしたら単純すぎるけど」 「私の胸はそのくらい魅力的だと思うけどね〜?やっぱ男には一番威力を発揮するしさ。 ミオ姉もアヤ姉も自分の体験でわかってるでしょ?男に訴えかける巨乳の魅力は」 脱いだらもっと凄いしさ、とゆかりは余裕の笑みを浮かべた。 「それにしてもさー、ゆかりはやっぱり凄いね。あたしと美緒姉さんは必要な時と数しか 色仕掛けなんてやらなかったけど、ゆかりは中学の時から凄かったしなあ」 美緒と彩華は目的のために色仕掛けを行ってきたが、二人の姉の見立てでは、ゆかりは どうも違うように見える。 三女は色仕掛けを目的としている節がある。男を落とす、その行為自体に楽しみを覚え ているように見える。男を掌の上で転がすことに最高の喜悦を感じている。男の気づかぬ ところで包囲網を張り、罠に嵌めて思い通りの展開に誘導するのが愉快なのだ。 「高校ではもう何人落としたの?まさか西野先生が初めてじゃないでしょ?」 「あはは、違う違う。そんなわけないじゃん。男子生徒なら十人以上は確実に落としたわ。 勝手に私に惚れて落ちてくれるのはそれ以上、無数にいるでしょうね。ま、このあたりは ミオ姉もアヤ姉も同じようなもんだったでしょ。 男の先生は……ふふふ、もう職員室の三割ってとこかな」 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() |