どうもこのごろ、ふたを開けたまま放置した炭酸のごとく気が抜けている。以下はレス。
Mさんもあの終わり方には「?」と思われましたか。
おかあちゃんになる、という決意と結末はそれなりに感動的ではあるんですが、この半年間を振り返ると唐突過ぎて違和感が。それまで毎週どころか毎日細かい脚本にうならされ、感動したり笑ったりしていたのに、そりゃないよー、としょんぼりしています。
最終回感想では書き忘れていたんですが、喜代美の廃業って落語の「愛宕山」が元なんですよね。落ちた小判を追って崖の下に飛び降りた男が、戻ってくるとき肝心の小判は忘れてしまったように、喜代美もそれまで追いかけてきた落語家を置いてきた。
その様子を、視聴者が「愛宕山」を聞いた幼い喜代美の台詞(「ほんまに一八ってアホやなあ」)のように受け止められるものならよかったんですが…。喜代美が落語をおざなりにしているようにしか感じられず。特に、師匠との別れの展開に泣いた人間としては。
テンポのよい掛け合いや細かな心理描写は本当に魅力的で、いろんな人がそれぞれの悲喜こもごもな人生を主役として立派に生きている、というドラマだと思っていました。でも、なんだかえらく小さい収まりかたをしてしまったようで残念です。