記事一覧

あそこそ15-25日

 さてさてオーフェンに会うため旅立ったクリーオウ。彼女の行く手は騎士軍と魔術士が戦争状態にあり、ついでに武装盗賊団もうようよいる危険地域だ。かつてペットとしてのべつまくなしに魔術で大爆発を起こしていたレキはもうおらず、ディープ・ドラゴンの幼生はクリーオウの手許にあらわれて以来眠ったまま。
 こんな状況下を、たかだか一年間戦闘訓練を受けただけのクリーオウは剣一本でどうくぐりぬけていくつもりなのか――
 と血沸き肉踊るザ・サバイバルな展開に突入するかと思いきや、わりとあっさり目的の人物、「そいつ」ことサンクタムに遭遇しましたよ、と。非力は非力として徹底している秋田ワールドであるので、クリーオウが敵をばったばったとなぎたおしていくなんてことはありえないのだけれど、ちと拍子抜けの感はある。
 探している人物はやはり、というかコルゴンだったのねー。しかも新登場人物かと思われた「サンクタム」だったとは。まあ、コルゴンは最接近領のエージェントとして活動していたのだから、貴族連盟の意を受けて動くのは当然の事態といえばそうか。
 いまのところ、酔いつぶれたり痛いところを突かれて手を上げたりと、レティシャいわくの「凶暴な本性」が想像できない姿ではあるが、サンクタムを名乗っているときはそうでもなかった、つまり凶暴だったのかもしれぬ。
 にしても、酒場に踏みこんだクリーオウはよく無事だったな。きっと誰もコルゴンに関わりたくないくらい、ひいては関係者っぽいクリーオウをも遠巻きにしたくなるくらい凶暴だったのだろう。うむ。
 オーフェンをさっさと殺しに向かわないのは、魔王になれずすねちゃっているからか、ロッテの呪いに縛られているからか。本編に見られたような、チャイルドマン教室のメンバー――家族には危害を加えたくない、という単純な心根だけではないのかな。本人いわく、魔王ではないから殺せるらしいけど。ああ、超越せずにただ大陸に混乱をもたらしたことについては怒っているのかもしれないな。
 そしてコルゴンによると、全ドラゴン種族は絶滅したらしい。これでマスマテュリアの氷解には一応の説明はついたが……(ウォー・ドラゴンがいなくなれば氷解するのも道理だ)。それでも「なぜ」と疑問が残る。ディープ・ドラゴンは女神を転移させるために、おそらく滅んだような雰囲気で描かれてはいた。しかしほかのドラゴンたちが絶滅した原因とはなんだ?そういえば不死であるはずのオーリオウルが死んだのもよくわからなかったんだよなぁ。

コメント一覧

コメント投稿

投稿フォーム
名前
mail
URL
コメント
削除キー