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RD19話-22話

 なんかだいぶためちゃった。最終回をひかえて急展開を見せてきたのでここいらで書いとかないと。

19話「巡る雫」

 うーん……。言っちゃあなんだが、ただの自然礼賛に終わった感があるな。8話や15話でもその傾向はあったし、現代的な感性で進んだ技術と偉大な自然というモチーフを扱えば、どうしても自然礼賛に偏ってしまうのかもしれないが、やはりもう一歩進んだ視点で話を展開させてほしかった。
 ついでに、「自然はスゴイヨ」という言われんでも分かるようなことをトンデモ科学なノリで説明するのもどうかと思う。
 「人間は気象分子で天候をコントロールしようとしたが、天候はもともとバランスを取るようにできている。同じ機能がぶつかりあってメタルにノイズが起こった」……ということを2話かけて説明したオチが、自然パゥワァで波留さんが立てるように!というのもなんだかな。

20話「その足で」

 前回を受けて、自分の足がリハビリすれば動けるようになると気づいた波留さん。久島に知られれば無理をするなと叱られるから……と、秘密特訓をするようになるが、それを見守るミナモはなんだか複雑なのであった。
 歩けるようになったら、バディとしての自分はいらなくなるのでは?そう思ったミナモは、友人たちの勧めもあって電脳化しようとまずは適性検査を受けることにする。
 は、ともかくとして。波留さん頼みますからそんなただの公園でリハビリするのはやめてくださいーッ!80代だと転等はまじで骨折の危険が。いくらなんでも、最初は手すりのあるところで始めたほうがいいんじゃないでしょうか、やはり。ミナモさんも介助実習入るくらいなんだから介護カリキュラム受けてるでしょうに。
 がしかし、それ以上に「をいー!」なのが久島である。自分のメンテナンスの間、若波留の義体に入ってるってあんた。
 いや理屈は分かるんだ。波留さんのために用意はしたが、結局義体化しなかったので自分が使ってると。捨てるのもなんだろうし。だとしても…うん…まあ…えーと…。
 ところで久島in若波留とミナモの会話からするに、久島は電脳不適応者なのだろうか。だとするとこれまでメタルを使って通信してた描写はなんだったんじゃい、となるけど。あ、「自分がデザインした服を着こなせない」=「設計したメタルを使えない」てことなのかも。ひいては、地球律を求めているけど海に潜れぬ自分では感じ取れない、てな意味なのだろうか。

21話「永遠」&22話「静かなる海」

 人工島建設より20年。それを記念した式典を前にハレー彗星が現われ、島はお祭ムードに包まれていた。ホロンと共にありたいと決意し、書記長に別れを告げたソウタはホロンに贈るブレスレットを買い求めるが、うやむやのうちに渡せないまま。
 だがそんな中、評議会で気象分子の停止を提案した久島が何者かに拉致されてしまう。波留たちの必死の捜索により、どうにか奪われた久島の脳核を奪還することに成功したが、久島の意識は戻らず、ホロンも初期化されるのだった。
 ……という話なんだが、「なんでそうなるのか」というつっこみどころが多すぎて困る。
 進みすぎた技術は怖いヨ、とやっておいて、ソウタのホロンに対する恋慕になんらの葛藤もないんだなとか。いや、一応16話で解決はしてたか?まあここらへんは、心を決めさせておいてホロンを喪失させる、という落としのための布石だからいい。
 さらに解釈に困るのは、なんで久島が拉致されねばならないのか、だ。理由がさっぱり分からんのだよなー。気象分子推進派のジェニー・円としては、宣伝にうってつけの記念式典でどうしても使いたい。だから中止を提言した久島は邪魔だったろう。だとしても、それがなぜ拉致&脳核初期化という行動に出るのかが皆目不明だ。せいぜい、一時的に拘束するだけですむだろう。犯人役はソウタに締め上げられていたスポンサーにでも押しつけてしまえばいいことだ。
 もしくは、恒久的かつ強引に排除しなければならないほど、円と久島の対立は以前から続く深刻なものだったと考えることもできる。しかしそうした描写はこれまでなかったし、書記長、円、久島の三人がいることで人工島は発展してきたのではなかったのか。
 このアニメはたびたびこーゆー致命的なところで脚本の穴があるから困るんだよなあ。てか、久島は地球律を優先することで自分の立場が微妙なものになることを悟っていた風だが、その地球律がいまだにどんなものか視聴者にさっぱり説明されてないのがなんとも。これから盛り上がるべきところだというのに、大丈夫なんだろうか。
 にしても矢尾一樹の「やぁってやるぜ!」は吹いた。これ聞くのひさびさだ。

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