（ばんばんばんばんばんばん）＜床を叩いている
（ごろごろごろごろごろごろ）＜転げまわっている
わたしは、殺し屋という職業のわりに育ちのせいか行動の端々に性根の良さが見え隠れし、ええかっこしぃで、それが外すこともなくぴたりとはまっているのにすごいと思わせるような見せ場に欠け、説教するのは嫌いだと言いながら迷える若人を見るとついつい口を出したがり、しかもそれが照れくさいもんだから態度はぶっきらぼうで、あらゆる点で兄には及ばないと自覚していながら諌められると感情的に反発し、ハードボイルド気取りの言動をおっさんくさいと連呼され、致命的に壊滅的な自室を「青春の部屋」と呼称したり、地下に武器庫を作って悦に浸っていることは間違いなく、あまつさえ特技が「自分だけの星座を作る」とおよそ特技とは言いがたいものだったり、初代担当編集者には存在を忘れさられ、反逆の動機が「退屈」とどうも不良少年くさかったり、女神の来臨を目の前に死を崇めるなと叫んだりする、このサルアというキャラクターを初登場時からかなり気に入っていたため、今回の後日談で夜な夜なクキェークキェーと奇声を発しているのだが。
7日付の更新を読んで、このキャラを好きで良かったと心から思った。
読後、しばらくして頭がふらふらしてきたのだが、どうやら呼吸を止めていたようだ（笑）。
いや、なんか、おそらく作者が反応してほしいだろうところは完全スルーで自分でも「ちょっとどうなんだろう」と思わないでもない。