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コードギアス7話

 すっとばしていきなり7話の感想である。ちょっと文章を書く余裕ができたと思ったら、よりによって穴だらけの回だ。
 本作における戦闘は、おおむね戦術の天才たる指揮官ゼロによって黒の騎士団が劇的な勝利を収めるというパターンに終始している。むろんそうした紋切り型の展開で視聴者を飽きさせないよう、さまざまな工夫がほどこされている。たとえば素早いテンポで進めて「穴」の存在に気づかせないとかね。
 けれども今回は戦闘海域に何があるかくらい、双方把握しておけよとか突っ込みどころが目立った。特に藤堂。確か藤堂は情報収集をおこたらず、綿密な戦術で劣勢を跳ね返すほどの指揮官という設定のはずだが…。国一つ打ちたてようというのだ、戦術レベルですらゼロなしに乗り越えられなくてどうする。いや、もしかしてスザクには指揮官としての資質がないことを説明するための話だったのか?だったら納得だ。
 そしてルルーシュがナナリー以外の動機で立ち上がり「なおす」のは弱い。弱いが奴はもともとテロリストのくせに甘ちゃん、というむちゃくちゃな設定を背負わされている。自分のやっていることがもはや一個人の復讐という枠を超えていると思い知るのは、まだ先のことなのだろう。そのときが楽しみだ。
 しかし、そろそろエリア11という名の箱庭を脱するか、ギアスやらC.CやらV.Vやら世界の謎に進むかしないと見る方も(私のことだが)だれてくる。いや監督・谷口と脚本・大河内だからそれくらいとっくにお見通しなんだろうけど。

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