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爺萌え

 拍手ありがとうございます。これを励みとしてなお一層の精進をばはか……れたらいいなあ。

 ふと思い立って「シリウスの道」をざっと読み返した。実はこの小説、はっきり言ってあまり面白くない(笑)。質で言うなら、同じ藤原伊織の手になる「テロリストのパラソル」の方が格段によろしい。「シリウス~」は「テロリスト~」の姉妹編と位置づけられるだけに、なおさら比較してしまうからだろうか。
 だがこの作品には、「テロリスト~」が持たないものがある。それは、非常にかっこいい爺さんが出てくるということだ(今の時代、60代半ばを爺さんと称してよいかどうかはさておいて)。
 その名は園井社長。鋼鉄の能吏、血管に不凍液が流れていると噂され、小動物に挑みかかる猛禽のような眼光を放つ人物である。組織倫理と秩序を優先する冷徹さ、それでいて、一瞬ではあっても自らの判断に後悔する人間味。社長、かっこいいよ社長。主人公のお助けマン的な役どころなのが残念といえば残念だが、そんな話は些細なことだ。
 昨年秋にWOWOWで放映されたドラマでは夏八木勲が演じたそうだ。まさにはまり役。
 そんなわけで本日は爺萌え成分を補給したのであった。ああ、これで小説自体も面白かったらなあ。

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