どうも今日は文章が荒れている。これはきっと暑いからだな。よし。<納得するな
前の記事に続き、またIGアニメの感想である。はじめてRDを見たときは、話運びのまずさとヒロインの声に引っかかったが、ここにきてまともに面白い話が出てきた。
脚本が悪いのか演出が悪いのか、まっすぐ進めばいいのにどうしてそこで横に折れる?と首をひねる話ばかりだったので、ようやく見ていて良かったという気持ちにさせられた。大西は単純に説明がへたな脚本家だったが、こういうのをなんと言えばいいんだろう。逆に、ギアスはたとえ大状況がまったく動いていなくても毎回小状況が劇的で飽きさせないという点で技術が高いんだよな。
ヒロインの声も、声優がこなれてきたのかこちらが慣れたのか分からないが、ずいぶん画面になじんできたように思う。
なんだか今期は、引っかかりを感じつつもいずれ面白くなるだろうから期待して見ている、というアニメばっかりな気がする、というのは自虐的に過ぎるか。
6話「ラブ・レター」と8話「ノー・フレンド」は、物語の世界観、キャラの設定、ヒロインの特質が筋書きにぴたりと当てはまり、なおかつ話が引っかからずに進んで素直に面白いと言えた。特に6話だ。最小限の説明で「哀しみ」を表現しきっているのが素晴らしい。
本作にはこういうのが毎回続けられるだけの地力はあると思うので、本当にがんばってほしい。…しかしどっちの話も肝心のハルさんが動いてないぞ。まあこの人の場合は安楽椅子探偵で、状況がやってこないと動けない立場でもあるしなあ。
また見どころとして、ヒロインのみなもの使い方がうまいというものがある。こうした手合いの物語では賑やかしに留まりかねない彼女だが、直観に優れ、行動力があるという設定が各話できちんと生かされている。黒田は見習え。
そして個人的に超見逃せないのは、秋田禎信が担当する小説版が今月発売ということだ。これは楽しみでしかたがない。