昨日の朝、新聞を広げると飛び込んできた「デビルマン」の文字。…ちょっと待て某ローカル局。よりによってあの評判も名高き「デビルマン」をやるというのか、しかもゴールデンで。ほほうこれは話の種にせよということだな、さすが某ローカル局。と思ってたのに、いろいろとバタバタしていて見られなかった。良かったのか悪かったのか。
レンタル屋が100円の広告を出していたので、銀英伝見返したい度が上がっていたところにちょうどよい、と出かけた昨日である。迷った末に「我が征くは星の大海」「奪還者」「第三次ティアマト会戦」の三本をチョイス。本伝は高校生のころ見たが、その後出た外伝は見たことがなかったのと、ネットでの感想でこの三本となった。それ以上に、RD見てたら森さんの声を聞きたくなったというのもある(外伝にはミッターマイヤー出てないけど)。てか、本伝は見るのもたいへんだよ。
「奪還者」
原作にはないオリジナル脚本で中佐時代のラインハルトの活躍を描く。すごく面白い。難を言えば陰謀劇としては緊迫感に欠けていること、ゼッフル粒子が便利アイテムすぎることだが…って、これじゃ物語の大部分が欠点含みということになってしまうではないか。いやでもベンドリングの任務に対する葛藤なんかは描きこむべきだったと思うよ。
それら欠点を補って余りあるのがマルガレーテ嬢。10歳にしてあの自立心、あの言いよう。小賢しさが子どもらしくてグー。
こんな幼い子どもを、周囲の大人たちが全力で守ろうとするのがいい話なんだよな。実は私、銀英伝で最も気の毒な人はエルウィン・ヨーゼフだと思っているもので。
巡航艦ヘーシュリッヒ・エンチェンのマークが「ひよこ」なのはなんでだ、と調べたらドイツ語でみにくいあひるの仔、つまりのちにブリュンヒルトが乗艦となることを暗示しているらしい。なるほど。
「第三次ティアマト会戦」
ラストのナレーションが印象的らしい、というのが借りた動機。時系列的には第四次ティアマト会戦の直前、つまり初映像化作品「我が征くは星の大海」の前だ。けれども本当に重要なのは、ラストの、大将に昇進し新造戦艦ブリュンヒルトを下賜されたラインハルトのシーンだろう。少年そのままの表情で階段を駆け上がるラインハルトとキルヒアイス、かれらは「すべてのはじまり」は眼前に迫っていることをまだ知らない。
しかし「奪還者」でも思ったけど、このころのラインハルトはいい子だな…。かわいげがある。
未承認 2013.05.22 Edit
管理者に承認されるまで内容は表示されません。