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「あそこそ」22日

 今日も元気に感想いってみよー!
 さていろいろ深読みしていたが、イザベラ――というか「塔」の目的は単純に魔術士招集だったとあっさり判明した。それで、召集に応じないハーティアに脅しとして反逆罪云々を持ち出したと。ひとりでも魔術士はほしいこのご時勢、ましてや落ちぶれたとはいえやっこさんはチャイルドマン教室出身者。腐っても最エリートである。そりゃ引っ立てに来るよね。
 ではハーティアがタフレムに戻らない理由はなんだろう。「扉」あたりを考えると、戦争なんぞに興味を示さないと言われても納得ではある。かれにとって、世界の命運など二週間先に予約したディナーと同程度なのだから。ハーティアが自主的に動くのは、チャイルドマン教室の面々のためだけだと思われ。ああ、だからこそオーフェンがきっかけではじまったとも言えるこの騒動には、なおさら関わりたくないのかもしれないな。
 そういう関係は、イザベラのように外部の人間から見れば親友に値するものだ。けれどもハーティア本人にとってはライバルだった、と言い表すというあたりが秋田節。そういえばキリランシェロが出奔して成績落としたんだよね。あまつさえ「獣」の事件を経れば、いろいろ力が抜けるのも頷ける。
 チャイルドマン教室揃い踏みでなにか事に当たる、ということはおそらくありえないんだろうな。最後の機会だった「扉」でもかれらはああだったし。読者としては一度くらい見てみたかった光景なんだが…。

 にしても、トトカンタってモグリの魔術士が多い土地柄だったのか(笑)。確かに無謀編で何名かそれっぽいのが出てきたなあ。「モグリさん」がいなくなって以降、ラシィはああいう手合いを相手にしていたんだろうか。そういえばハーティアがオーフェンの所在を知ったのはいつからだろ。やはり「獣」で訪ねてきたとき?無謀編の時点で薄々勘付いていた可能性もあるけど。
 んで、ちょっと勿体つけた書き方をしているので、やはりイザベラの目的は別にあるような気がするよ。待て次回。

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