今日の目玉は、やはり「母帰る」と「魔術士かどうか曖昧なあれ」だろう。「ちょうどぴったり、目玉はふたつだ」。トトカンタ編は、舞台が舞台だから無謀編に通じる描写が多い。
でも無謀編どおりのトトカンタなら、騎士軍にも充分対抗できる、いやむしろ手に負えない気がする…。あの連中を相手にしなければならない騎士軍の方が心配だ。騎士といえばダイアン部長は元気かな。まあ部長は読者が心配などせずとも、きっとあのままに違いない。
せめて一人くらいは魔術士をタフレムに連れ帰りたいイザベラは、おそらくよりにもよってマジク母ことアイリス・リンに声をかけたのだろう。そんな、自分から地獄に足を踏み入れるような真似をせんでも、と思うが知らなかったのだからしょうがないよね。ああ、アイリスの方からしかけた可能性もあるか。
まあイザベラは一晩悪夢を見ただけで済んだのだからまだマシといえよう。怪人ゼッドが<塔>に与えた被害を考えれば。それに、それですらマジクの心当たりである「あれ」に比べるとまだ常識的な範囲に留まる。アーバンラマに帰っていてよかったよかった。
今回の更新で分かったのは、バグアップズ・インの土地建物はアイリスの所有だったということ。あっちの法律では、相続財(不動産)を持つ人間のみ家名を名乗ることが許されるから、いままでが「バグアップ・リン」と記述されなかったのは筋が通っていたわけだ。
そういえばアイリスは魔術士なのかなあ。マジクの母だから素養があるのは間違いないし、どこかでオーフェンが「マジクは以前に魔術を学んでいるのでは?」といぶかっていた描写があるから使えそうにも思える。あれは意味ありげに書いてたくせにその後まったく触れられなかったから、意味のない設定だったんだろうけど。