月がかわって「あそこそ」も再開したぞえ~。またもや舞台と視点は変わり、ここはタフレム市郊外の難民キャンプ。ボランティアで配給係りをつとめていた「こいつ」が、落ち着かない様子の老婦人と彼女に付き添う口ひげの男に出会うシーンである。
本日分だけでは「こいつ」がいったい誰のことかは分からないなー。タフレム在住の、魔術士ではない人間という条件にあてはまる登場人物というと、やはりクリーオウだろうか。ジニー、はたまたタフレム・ビックハンド紙の記者という可能性もあるが。……ないか。
難民は一年近く前からいる、ということは9月掲載分からまた半年経過したらしい。時間的には、クリーオウの期限つき弟子入り期間が終わりに近づいていることになる。もし「こいつ」がクリーオウなら、この老婦人との出会いが新たな旅の始まりを告げることになるのだろうか。
口ひげの男も気になるなあ。口ひげがなんとなく変装っぽいのでコルゴンかとも思ったが、クリーオウはコルゴンと会ったことがあるから気づくような。いや、まだ「こいつ」がクリーオウだと決まったわけではないんだが。
難民と魔術士の間にはぬぐえない感情的なしこりが存在しているけど、避難先にタフレムを選んだグループだから、まだ魔術士に対する嫌悪感はマシなのかもと思ったり。タフレムでの就労を望む人間もいるくらいだし。
あ、でも騎士軍の位置によっては東部へ向かえない場合もあるか。迫害していた側の陣地へ逃げ込まざるをえないんだから、状況はものすげー逼迫していたんだろな。2000人の神官と17万人を越える信徒が暮らす大都市に起きる混乱か。想像するだけで怖ろしい。
ところで結局「背約者」買ってきた。とりあえず、10年前と比べて行間を読む能力がそりゃもうムダに発達したということがよく分かった(笑)。昔の自分は素直だったのだね。
んで、ウロな記憶を補強してみたらやっぱりサルアたちが改革を志した動機がよく分からんよ……。最終拝謁とはつまり、ドラゴン種族を、ひいては大陸を滅ぼそうとする女神が結界へだててすぐそこにいることを知る、てな儀式だ。だから女神が来臨するまでに魔術士を滅ぼさなくてはならない、という理屈に繋がるわけで、なおかつ教主が人間ではないと気づいたクオは教会の改革など根本的に不可能だと言ったのだ。
ちょろちょろ考えてはみたが、やっぱり女神とか関係なしに停滞した教会を変革しようとした、と見たほうがすっきりするんだよな。女神の来臨、つまり大陸の滅亡が迫っているのを知る立場にあることを考慮するから、微妙にひっかかってくる。それを公開すると大陸に混乱が起きるんでないかい?と思ってしまうわけだ。
しかしまあ、こりゃ考察というより単に重箱の隅をほじくってるだけだよな我ながら。