「あん!!あっ!!気持ちいい!!気持ちいいよう!!!」
二人の男女が寝室で愛の行為を営んでいた。二人ともまだ十代の少年少女である。
「も、もう限界だ・・・。出すよ・・・。」
「き、きて・・・。膣内(なか)に出して・・・・。」
「う、うん・・・・。あ、あああ!!」
少女の願いに応える様に少年は少女の膣内に勢いよく射精した。
「あ、熱い・・・。友和様のが・・きてる・・・。」
少女は友和の熱い精の感触に悦びの声を上げた。
「どうだった?」
友和は少女を抱きしめその頭を撫でながら聞いた。
「・・・よかったよ・・。すごく・・・。」
少女は恍惚の目で感想を述べた。
「そう、よかった・・・。もう、大丈夫、だね・・・。」
「うん、私、もう怖くないよ・・。友和様のおかげだよ・・・。友和様が私のこと穢れてないよ、大丈夫だよって
いっつも慰めてくれた・・。だから・・・・。」
少女は自分の心の傷を癒してくれた友和に感謝の言葉を述べた。
「・・どんなことになったって、君は君だからさ・・。ずっとずっと、会いたかったから・・・。
こうして僕のところに来てくれて嬉しいよ・・・。」
「私も・・・。もう、穢れた私を誰も娶ってくれるはずなんてないって思ったのに・・・。友和様が一回しか
会ったことのない私を探してくれた上、こうして優しく愛してくれて・・・。」
少女の言葉に応える様に友和は少女を更に強く抱きしめた。
「友和様、鬼族との戦は完全に終わったんだよね?」
「うん、鬼族の頭は自害したから、これからその子供を攻めに行くらしいよ。」
「あの子・・・どうなっちゃうのかなぁ・・・。」
「あの子?」
「・・鬼族の頭の子のこと。あの子だけ、他の鬼達と違ってた・・・。すごく悲しい目してた・・。でも、それ以上に
すごく優しい目してた・・・。その子ね、牢屋にいた私達におにぎりを届けに来てくれたの。お母様は最初
食べちゃだめだって言ったけど、私がね、大丈夫だって言ったの。それでみんなで食べたの。すごくおいしかった・・。」
「そう・・。」
友和は再び少女を撫で始めた。
――次の日
「鬼族の頭の子が降伏して生け捕りにされたって。高茂様は鬼族との戦が終わったあかつきには昔の友好な関係を修復するって
言ってたから、多分処刑にはされないと思う。」
友和は少女に戦の結果を報告した。
「そうなの・・。よかった・・・・。あの子に会いにいける、かなぁ・・。」
「落ち着いたら頼んでみるよ。」
「友和様、ありがとう・・。私、友和様と婚約しててほんとによかった・・・・。」
「初音・・・。」
友和は初音の言葉に応える為に彼女を優しく抱きしめた。