あらあらあらあら
ユウが歌い終わったってのにみんなポカーンとしてますな
まぁあの歌唱力見せつけられたら普通唖然とする罠
「すげぇ、すげぇよユウ!!!!
お前なんでこんな才能隠してたんだよ!!!!」
「え? え?」
突然ハイテンションになる真、ちょっともちつけ
ユウタン何がなんだか良くわかりませんって顔してるぞ
「ユウちゃん……」
よろよろとゾンビみたくユウに近づく昌姉ぇ、なんか白い服着せれば貞子みたいだな
「なんで!! なんでこんなに巧いのよぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
昌姉ぇ
流れる涙が
暴打フォン(字余り)
「これで秀穂祭出れんじゃね?」
ソレダ!! ソレダ淳一!!!!
ちなみに秀穂祭ってのは俗に言う学園祭な
「こうしちゃいらんねぇ!!! 明日から練習だ!!
真ォ!昌姉ぇ!ギターとベース忘れんなよ!!!!」
気合が入ってますねぇ淳一!!
まぁ始めにこいつが軽音部作ったんだからそれもそうか
「おいユウ!! 明日暇か?」
「え?特に予定無いけど……」
「だったら明日駅に来い!!
みんなでやるぞぉぉぉぉぉぉ!!!!」
イケイケ真!!!!
イケイケゴッドファーザーズ!!!!!!!!
「「「じ・ご・く・が・な・け・れ・ば・て・ん・ご・く・も〜らい!!!!!!」」」
勢い良く解散してユウを除く四人(真・淳一・昌姉ぇ・義明)で下校
「で、結局何の為に集まったんだっけ?」
「「「あ……」」」
こういう風にバカだがなんとかしてくれるだろう
多分な
「ふぃ〜」
自宅に帰ってきた真、なんか親父臭いのはキニシナイ
ちなみに自宅って言ってもアゴはずれ荘とかいうアパートだがな
きったない四畳半の部屋にギター置いてくつろぐ
しかし真よ、枕代わりにしてるその物体はなんだね
なんだかワイシャツにプリーツスカート着た女に見えるのだが……
まさか……
真、恐ろしい子!!!!
おまわりさーん!!
ここに殺人犯がぁぁぁぁぁ
こら呑気にechoなんざ吸ってんじゃねぇ殺人犯!!
まずその死体をなんとか汁!!!
って動いた? なんかもぞもぞ動いてるーーーっ!!
「あ、兄貴」
し、し、し、喋っターーーーーーー
くる〜きっとくる〜
亡霊がキタ━━(゚∀゚)━━!!
「起きたか」
ま、ま、ま、ま、ま、真ーーーーーーーーっ!!
ナニ普通に死体と話してんだよぉぉぉぉぉ!!!!
まさかまさかまさか……
真!! 恐ろしい子!!!
霊感持ちなのか?そうなのかぁぁぁぁ!!!!
「疲れた……」
「だからって俺様の家に無断で上がり込むな」
「バレー部と帰宅部じゃ体力の使いっぷりが違うのよ」
「そうですか、わかったから早く帰れ」
「大会行ってた妹を痛めつける兄って最悪だね」
「わかったからとっとと帰れ」
「はいはい」
どうやら真の妹? らしき人物は生きてる模様
つーか真の妹デカっ。180はあるぞ絶対、兄貴よりも背高いぞおい
のそのそと立ち去る様はまるで熊
つーか熊だろ真の妹
「やっと邪魔者は去ったか」
時計を見れば7時36分、飯の時間で砂
真、押し入れからラ王出して沸かしたお湯を入れて待つこと3分
食堂からパクッてきた箸で食べる、ついでにチンしたサトウのごはんも掻き込む
「お〜れ〜♪ お〜れ〜♪ チャカチャカチャ
ノグチヒデヨ
サンバァ〜〜〜♪」
なんだこの奇々怪々な着メロは
つってもこの部屋には真しかいないから真のケータイなんだけどな
「誰だよ」
なんかサブ画面には昌姉ぇと書いてありますな
真、ケータイを開いて新着メールを見る
コラコラ、箸をくわえたまんまケータイ見るな
えーっとメールの内容はなんでつか?
『もっしー
あのあとヨシちゃんに男装についてイイトコ無いかって聞いたの
そしたら2chのエロパロ板ってところに男装少女萌えってのがあるんですって
ちょっと行ってみて』
ほう、このスレも有名になったもんじゃのう。で真の返信
『昌姉ぇ自分で行けよ
何故オレ?』
『マコちゃんよく2chでよくエロ画像仕入れているじゃない
詳しいでしょ?
私のだと繋がんないのよねぇ』
『エロパロなんて行ったことねーよ
iMONAでも入れて見ろ』
『ほらマコちゃん詳しいじゃない
ってなわけでどんなところなのか確認よろしくね』